もうすぐ節分、今どきの節分といえば豆まきよりも恵方巻き。
我が家でも豆撒きや年の数の炒り豆を食べる催しは行わず、恵方巻きを食べる事を節分の行事として採用している。
というか節分の日にスーパーで売っている恵方巻きを買ってきてカットして恵方も気にせず食べているだけなので恵方巻きをやっていると言えるかどうかも怪しい。

とにかく恵方巻きについて調べた。

恵方巻きとして食べる海苔巻きは縁起の良い七福神にちなんで7種類の具材を入れるのが望ましい、とされてはいるが具体的な具材の決まりなどはなく、
切っていない海苔巻きを恵方を向いて黙々と食べるという食べ方の決まりの方がメインのようだ。

まずは恵方巻きの名前にもなっている恵方を向いて食べることについて、
恵方というのはその年に歳神様がいる方角のこと、わざわざ歳神様に海苔巻きを食べる姿を見せつけて何になるのか?とも思うが、
そもそも恵方はとにかく縁起の良い方角なので恵方巻きに限らず何事も恵方に向かって行うのが吉という事らしい。
ではなぜ2月の節分に歳神様を意識して恵方巻きを食べるのかというと、
二十四節気では立春が1年の始まりであり、その前日に当たるのが2月の節分、年の変わり目という事で歳神様に関する行事を行うようだ。
旧暦の新年である旧正月ともまた違うようで、暦とかそういう話はややこしい。

そして、切り分けずに丸かじりするのは「縁を切らない」という験担ぎ。
喋らずに食べるのは喋ると恵方巻きから取り込んだ福が口から逃げていってしまうという発想だそうだ。
この辺りは若干こじつけっぽい気もする。

それから恵方巻きと言えば元々は関西のローカルな風習だったのがコンビニだったり海苔業界だったりの陰謀により広められたなんて話もあるが、
うちには小さい子供はいないから豆撒きはしないし、炒り豆も何十粒も食べる程好きでもないので、恵方巻きがなかったら節分なんて一切意識してないと思う。
広まったきっかけがなんであれ少しでも伝統文化に触れる機会が増えたと考えると悪い事ばかりでもないだろう。

今年の恵方は東北東、うちの食卓の起き方では南南東を向いて食べるのは叶わないが、
ちょっとだけ伝統とか歳神の事を意識して海苔巻きを味わってみようと思う。