日本も緊急事態宣言が解除されましたが、
皆さまいかがお過ごしですか。
フランスは5月11日に外出制限が解除され、
先日5月28日にお達しがありまして、
6月2日以降、規制緩和の第2フェーズに
入ることになりました。
主には、
・全土で小中学校を再開。高校も部分的に再開。
・カフェ、レストラン、バー等は、6月2日から営業再開可能。
・この週末から公園が再開。6月2日以降、ビーチ、博物館、
歴史的建造物等の営業を再開。等
といった感じです。
今日土曜日に、
ボーヌの中心街に行ってみたのですが、
お店もほとんど開いていて、
アイスクリーム屋さんが大繁盛、
そして公園も人でいっぱい。
人っ子一人いなかった街中が
多くの人でにぎわっていて、
みな久しぶりの再会を
楽しんでいるようでした。
ただ、
マスク率は以前よりは高いものの、
していない人も多いし、
ソーシャルディスタンスは、、、
近くなってきてるかな。
今はR-0値(1人が何人に感染させるか)は
0.77ですが、来週以降すこし心配。
6月22日に予定されている
第3フェーズ移行までのこの2、3週間に
どれだけ感染を抑え込めるかが
カギになると思います。
まさに正念場ですね。
引き続き、気を引き締めないとと思っています。
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さて、ドメーヌでは畑仕事な日々。
まだ5月なのにもう真っ黒。
部活まっしぐらな高校時代に次ぐくらい。(笑)
そんな最高の天気の中
ブドウたちはどんどん大きくなって、
すでに胸あたり。
ブドウの花は5月4週目に咲いています。
ほのかな甘い香りが漂っていますよ。
収穫は開花後100日とすると、
8月の後半になります!!
早い~~(2019年は9月2週目あたりから)
実り良き年になりますように!!
ここからは前回紹介した畑の仕事のつづき。
ようやく全体像が見えてきました。
(前回まで)
・芽かき(ébourgenage)
・草むしり
・ワイヤーを根元まで下げる
・ワイヤーを上げて新梢を固定(Relevage ①)
・農薬散布(Traitement)-うどん粉病(Oïdium)対策
(今回以降)
・樹の成長に合わせてワイヤーをさらに上げて新梢を固定 (Relevage ②)
・新梢の間隔をあけて固定。風通しを良くし病害を防止(palissage)
・トラクターで伸びた新梢の先を切る(Rognage)
をしています。
ここで大きな誤解をしていることに気がつく。
・ブドウは勝手に上に伸びる。
・ブドウの成長ペースは同じ。
そうではないから、
誘引してあげる必要があって
それが、ワイヤーを上げ下げして
効率よく行われていること。
時系列で追っていったらよくわかりました。
①芽が出てきたら、芽かきをしながら、草むしりとワイヤー下げ。
こうすることでワイヤーは根元あたりに。
②芽が大きく伸びてきたら、ワイヤーを上げる。
こうしないと、下の写真のように
新梢(伸びた芽)が広がってしまって管理しにくい。
それから、新梢がトラクターにあたって折れてしまったり、
新梢自身の重さや風に吹かれて折れてしまう。
③さらに新梢が伸びてきたら、ワイヤーを上げる。
当然だけど樹ごとに成長の差や、
樹齢の差があって、状態が違うから。
④新梢が絡まっていたり、隣の樹と重なっているのをばらす。
こうやって徐々に目的のかたちに近づけていく。
この2カ月、この作業を畑に重ね塗っていたんだとわかりました。
まさに
『自然美』と『造形美』の饗宴
見てるだけで癒される。
これをみんなで作ってきたと思うとまた感無量。
すぐにまた伸びてきちゃうけどさ。(笑)
では、また来週!!
デザグラフ(des agrafes)と新梢をまとめるための針金をエプロン
入れて作業しています。
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W-0086-J