ワインは飲んでる時が幸せ(Stage 16ème semaine) | 情熱ワインの造り手 やりたいことに生きる30代からの転身

情熱ワインの造り手 やりたいことに生きる30代からの転身

ワインとは関係のない企業で働いていた38歳が、 ワイン造りの夢をかなえるため、想い、人生の決断、 日々感じたことを通じた取り組みをお伝えしていきます。

第58代横綱 千代の富士の言葉
 
「いま強くなる稽古と、三年先に強くなるための稽古の両方をしなくてはならない。」
 
 
私は、言葉通りに、
先を見据えて目標を定めて前もって進めていく大切さ、
現状に甘んじない自分を喝破する言葉と受け止めていましたが、最近少し違うのかなと感じたことがありまして。
 
剪定作業をしていた時のことです。
 
全くのゼロスタートですから、わからないことを学校やドメーヌで聞き、本で調べ、理解をし、実践してきました。
 
学校でもドメーヌでも「良い剪定だ。」とも言ってもらえてるけど、一つ納得のいかないことがあったんです。
 
それは剪定作業のスピードです。
 
これから生業としていくためには、スピードも大切な要素なので、大きな課題です。
 
ドメーヌの兄弟は10年選手ですから、別格に早いのは当然だけど、同じコースで一つ上の研修生の先輩にも全然追いつけない。
 
作業を分解して時間がかかっているところを見つけて、質を落とさないように、いろいろ試して。
 
それでもみんなの半分くらいのスピード。
 
できないこともそうだし、みな疲れているのに自分の畝を手伝ってくれて、申し訳ないなとストレスを感じる日々が続いていました。
 
とはいっても、できないことはできない。
 
その時に、ふと先の言葉が脳裏に浮かんできました。
 
「いま強くなる稽古と、三年先に強くなるための稽古の両方をしなくてはならない。」
 
「三年先に強くなるための稽古」
 
ここには、
今日やって明日すぐに身に着くことだけではない。
だからその目標に向けて、ただ日々研鑽を続けてくこと。
それが大切なんだ。と
 
そんなメッセージも含まれてる気がして。
 
できるまで努力することは当然だけど、
それで自分を追い詰めてはいけないなと。 
 
やっても時間がかかるモノゴトも当然あること。
 
せっかちな自分は、
はやる気持ちを抑えて、
もう少しドッシリと取り組んだ方が良さそうです。
 
 
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さて、ドメーヌでは、taille(剪定)が一通り終わり、ティレtirer(枝引き)、ブリュラージュbrûlage(枝焼き)を一日中しています。
 
剪定後に残ったワイヤーに引っかかっている枝を、
 
引き落とす、引き落とす、引き落とす
 
集めて、手押し一輪車(ブルエットbrouette)で燃やす。
 
 
これ、地味に大変です。
寒いのにジャケットの中は汗だくで、息が上がる。
 
 
枝は引いても、巻きひげが引っかかってて、簡単にはいかないぞって。
 
この枝にはカビ(ベド病、うどん粉病の原因)がついているので、それが畑に残らないように全部取ります。
 
腕いっぱいに枝を抱えて、手押し一輪車に運んで、また集めて。
 
ふと顔を上げると、まだまだ続く畝。
 
 
初めて、ワインは飲んでる時が一番幸せだと思いました。笑
 
 
そして今週もティレtirer(枝引き)、ブリュラージュbrûlage(枝焼き)が続く。笑
 
 
新型肺炎のニュースが連日飛び込んできていますが、お体には十分ご留意ください!

 

 

コルトンからの朝日

 

ブリュエット。冬の風物詩も後2年で禁止になってしまうそうです。

 

 

この手押し車よくできています。生木なのによく燃える🔥

 
 

 

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