I氏が帰る朝。
私は始めて朝風呂を敬遠した。
疲労がピークだったのだ。
I氏も結局、朝風呂は入らなかったという。
温度が熱すぎてはいれなかったのだと。
ちょうどブルドーザーが出動していて、
川の水流を調節するからよくなるだろうとつけくわえた。
I氏は名古屋で立ち寄るといって帰っていった。
そのあとの私はずっと布団の中で閉じこもっていた。
昼は仙人風呂の前の喫茶Aでカツカレーを食べた。
まずかった。
O屋に戻り、また寝た。
夕飯時に起きると、川風呂へ入り、
飯を食い、テレビを見ながら寝た。
夜、何度かおきたのでビールを飲んで、また寝た。
次の日は、S氏とD氏が東京から、そしてG氏が名古屋が来る日だった。
そして私にとっても最後の泊まる日になる。
いつもの通り、朝起きて、川風呂に入る。
朝食を食ったあと、また寝る。
起きたときまだ昼前で、時間があったので、
つまらぬ紀行文を5つほど書いた。
するとS氏からケータイが鳴った。
なんとG氏も同じバスだというのだ。
「ところでどこを降りるの?」
「K温泉だよ。」
よくバスを間違わなかったものだ。
3人がO屋についた。
私はすでにビールを二本たいらげていた。
湯の峰温泉に行きたいというので、
みんなで歩いていった。
そこにつくと、今度は熊野古道を少しだけ歩きたいというので、
赤城越えをしばらく登った。
まだ足が痛いのだが、3人をすこしからかいたかったので
ガンガン急いで登った。
ここまででいいだろうというところで、立ち小便をした。
まだ3人は来なかった。
3人がようやくおいついたころ、今度は急ぎ足で下山し、タバコを吸った。
一遍上人が崖に文字を書いた所で待った。
吸い終わったころに、3人も下山した。
それから公衆浴場に入った。
3人はのんびりつかっているので、
先に私は売店でビールを飲んだ。
S氏はなぜかチョコパンをビールのつまみとして食べた。
QRコードがうまくかざせずに怒っていた。
私と、D氏とG氏は、おでんを頼んだ。
私のおでんにはガンモのところにコックローチのチビが入水していた。
S氏は気づいていたが、これを告げるとおばちゃんがかわいそうだから、
そっとそいつをつまんで、床に落とした。
残すとそれもなにかいやな感じなので、ガンモも平らげた。
宿に戻り、川温泉に入り、飯を食い、そしてまた川温泉に入った。
いい湯加減だった。
そのあと、4人で仕事を始めた。
ビールが気づくと6本空いていた。
2時まで続いた。
翌朝は眠かった。
朝の風呂をはじめは敬遠したが、
最後ということもあり、入ることにした。
川温泉に入ったあと、無性に喉がかわいたので、
ロビーにあるみかんを二つ食べた。
朝飯のあと、30分ほど寝た。
S氏のいびきがうるさく、あまり眠れなかった。
最後の団欒のときに、
湯の峰の売店のおでんの話を2名に告げた。
D氏は、実は知っていたと言い、
G氏は、うええと言った。
S氏はこれから大阪にいくので田辺経由で帰るという。
いいバスがないので本宮には行かないといいだした。
熊野に来て本宮に行かないとは無礼だぞと私はたしなめた。
清算をすませたとき女将が本宮まで送ってくれるという。
S氏は本宮行きを決めた。私たちが帰った後、2時間は本宮で待機しなくてはならない。
「Hさん、部屋のカギを持って帰ったらしくて、送ってくれるという話になっているけど、大至急って伝えといてね」
と女将に言われた。H氏はどうして部屋カギを持って帰っちゃったのだろう。
本宮までは、飼い犬のペコも同乗した。
ペコと女将にお礼をして別れたあと、私にとっては7度目の大社参りをした。
大斎原にも行った。
結局、龍を見ることはできなかったが、
S氏が杉の木の斑点を見つけ、「牛に似ている」というのを見た。
そのあと、I氏とも行った、本宮の鳥居の真正面の、足湯の喫茶に行った。
バス到着まで、あと10分だった。
いそいで地ビールを飲んだ。
S氏はゆっくり地ビールを飲んでいる。
3人はS氏を置いて、新宮へ向かった。
新宮からは全席満席だったが、うまくやっつけることができ、
結局、指定席を名古屋まで座ることができた。
名古屋からの新幹線は、うまくやっつけることができず、
終始、ドアのところで立ちビールをした。
新横浜の風景を見て、もわっとした、いやな空気を感じた。
品川を乗り換え、高田馬場は雨だった。
ラーメンを食って帰った。
ひざが笑っていた。