続続。熊野にて。 | モバイル業界、史上最速、最大級の勉強会といえば、いきべん。

モバイル業界、史上最速、最大級の勉強会といえば、いきべん。

ケータイを軸に外貨獲得と内需拡大をもたらす明日のビジネスリーダーを輩出しようという松下村塾的な試み。ビジネスの気づきを求めて計150回4000人以上が都内某所で薩長同盟。「平日夜の粋な勉強会」という正式名称がありました。

峰の湯温泉は、熊野三山や玉置山、吉野、高野山とおなじく、

有史以前から存在し、日本最古の湯と言われている。

熊野御幸でも必ず天皇家はこの湯を立ち寄ったといわれる。


温泉のすぐそばの売店でビールを飲む。


最近は玉子を買わずに、途中のスーパーで買ってくる客が増えて、

なおかつ、賃料もあがっているから店を休めないという。


温泉の前の売店はセリで3年間の権利を争奪するしくみらしい。

熊野は古道歩きというお金のかからないレジャーであり、

民宿や売店にお金を落とさなかったら観光地としてなりたたない。

途中のスーパーでお酒などを買い、観光地でゴミを落とすなんて言語道断だ。


私はせめてもの償いとしておでんを食べた。。

一時間後には夕食の時間だというのに。


そこから30分、舗装道路を歩き、K温泉につく。


宿には、東京からH氏が来ていた。


H氏と川の風呂へ入り、飯を食べる。

ちょうどO氏も隣におり、T神社の話をすると、

明日登山口まで、つれていってくれるという。

T神社は十津川温泉にあるのだ。


それからまた川の風呂に入る。

何十メートルの川が風呂になっているわけだから、

当然泳ぎたくなる。


勢いよく温泉を泳ぐ私はゴツンという音に見舞われた。

おでこから血をふいた。


宿にもどるといちいち、それを笑われた。


ズキズキする頭をさすりながらH氏と酒を飲み、気づいたら寝ていた。


あくる朝、風呂に入り朝食をすませ、仕事に出るO氏と一緒に車にのる。

H氏には、峰の湯温泉からの古道をすすめ、本宮で会おうと約束しておいた。


折立というところで車をおり、T山への登山を開始する。

海抜200メートルから一気に1000メートルをあがるわけだ。


途中で飲み物を持ってきてないことにきづき。


2時間後に山頂近くのT神社につく。

実は車でもいけるということもあり、観光客がすでにいる。


T神社にはたくさんの縄文杉がうわっている。

信仰の対象とされていない縄文杉もたくさんうわっている。


昔の人は、気のある杉と気のない杉を見分けていたのだろう。

普段の我々だと見過ごしてしまうはずの杉に、社が築かれ、

私たちはお参りをする。よくもこんなところまで木を拝みに参拝したものだ。

地元の人も時間があればT神社は絶対お参りしろという。


T神社でお参りしたあと、お神酒をのみ、すすぎ場の水をひしゃくでがぶ飲みした。


T神社は吉野の金剛峰寺から熊野につながる、大峰奥駈道の途中になる。


私はあと15KMという案内板が指し示す、熊野本宮へ向かう。


熊野御幸は田辺からの道であり、この古道は有史以前からある修験道だ。


だからいちいち稜線を伝ってピークを超えなくてはならない。

またくだるのか、またあがるのか、の繰り返しだ。


本当に疲れてくる。足がいたい。

おまけに、猿がいちいち驚かす。


次第に私は、なんでここを歩いているのだろう。

何が私を熊野古道にかきたてたのだろう。


古道を歩くほどに私は追い詰められたのだと思うようになった。


2時間ぐらいですでに喉がからからになった。


途中で、東京のY氏からのケータイがなった。


「まだ修行中ですか。」


「まだ熊野に来たばかりだぜ。で要件はなに?」


「いや、いいです。」


ちょうど遭難したらどうしよう、と思ってたばかりのことだったので、

これもまた神の仕業かと思いながら、ガムシャラに歩いた。


何回も歌をうたった。熊の後ろ姿を見てから、できるかぎり大声をあげた。


遠くに大斎原の大鳥居が見えてきた。


少しずつ近くなっているのはわかるが、

まだ稜線を歩き、上に登るピークもある。


途中なんどかH氏から電話がかかった。


「あとちょっとでつきます」なんどもそういった。


最後の最後のところでトイレがあり、そこに水道があった。

これほど水をガブ飲みしたのはいつ以来だっただろうか。

それほどうまくもない水の滝に何分も口をつっこんでいた。


ついにクダリモードとなった。

足の皿がすでに痛い。アキレス腱もやばい。


ゆっくり降りる。


もう四時を超えていた。


ようやく川に出てきた。


なんと、この古道は川を渡ることになっていて、

途中で道が消えていた。


H氏に電話をした。


「もうすぐそこまできてるんです。でも川を渡らないといけない。」


「自分はどうすればいいですか。迎えにいきましょうか。」


「いや、そこで待っててください。」


それからはだしになり、川に足を入れる。


とても冷たい。


しかも石が痛い。


石がつるんとすべる。


おもった以上に川を渡るのに時間がかかった。


大斎原を参り、H氏と合流。


もうバスがないと、タバコと歯磨きを買ったお店のおばさんに言われる。


本宮にも寄ることにしようと提案。

もうすでに夜となり、電灯のない寺の階段をケータイの光で照らし、参拝。


「K温泉へは最初の信号を右、次の信号を左だよ」と言われたことを忠実に

スタンドバイミーのように夜道を歩く。やはり街灯はないので、ケータイで照らしながら。


信号二つではあるが、5キロは歩いた。

古道に比べ、舗装道路のなんとも歩きやすいことか。


フォード万歳と思った。


宿に帰ったら、女将に怒られた。

O氏もレスキュー隊に電話しようと思うたところだったとワラっていた。