前回からの続きです。





いよいよ手術の時間がやって来ました。


手術室前で付き添って来てくれた娘に


手を振って看護師さんにキャップを


被されて手術室に歩いて入りました。


まず、名前の確認。


麻酔科の先生がいらっしゃって


よろしくお願いします。」と挨拶して


「こちらに横になって下さい。」と


言われたベッドに横になります。


ベッドの横幅が想像していたより狭い印象。


手術する箇所を確認。



次に酸素マスクみたいなのを鼻と口を


覆うように被せて


「大きく3回深呼吸した後、楽に普通に


呼吸して下さい。」と言われました。



言われた通りに大きく3回深呼吸して


普通の呼吸にしたかどうかの記憶から


ありません。




何だか夢を見ていました。。

(全く覚えていませんが…)



遠くから何度か苗字を呼ばれているのが


聞こえました。


うっすら目を開けると


「終わりましたよ。お疲れさまでした。」と


言われ ボンヤリした頭で


自分が手術を受けていた事を思い出しました。



身体を右に傾けられたり左に傾けられたりして


ベッドに移されている事は分かるのですが


目を開けるのが面倒臭いし喉の奥に


ポッカリ穴が開いている感じがして


喉がカラカラで水が飲みたくてたまらない。



み、水が飲みたい…」と呟くと


看護師さんが「ごめんね〜💦1時間は


我慢してね。」と言われ愕然とする。


身体が辛くて辛くて右手は三角巾で


吊られているし、左手は点滴が繋がって


仰向けの姿勢が辛い…



足曲げていい?頭少し上げて欲しい。


姿勢を変えてもらうと少しだけ楽に


なりましたが身体の奥底が言い表すことが


出来ないしんどさで目を開けるのも面倒。



術後30分ほどで娘は帰されてしまいました。



術後1時間経って水を少し飲んで


ようやく自力で少し動けました。



看護師さんが何度も血圧や呼吸を


測りに来て下さいました。


血圧がかなり高くなっていたようです。



入院準備の中にイヤフォンや延長コード


充電器も入れてきましたが


取り出す気力もありません。



そんな中、主人が来てくれましたが


痛さで機嫌が悪くて会話どころか


目も開けませんでした^^;



麻酔が切れてきた辺りから左肩の後ろの


付け根が痛み出しました。


看護師さんが痛みの度合いを「10段階で


表すとどれくらいの痛みですか?」と


尋ねられますが しんどいのと痛みで


頭が働きません。


(何を基準に何段階って言うんや?)



「痛み止めを飲むと6時間空けないと


いけないんですが今薬飲みます?」



頭が働かないので


痛いのは、痛いけど……う〜〜んと呟くだけで


ハッキリした返事をしませんでしたが


しばらくして痛み止めの


坐薬を入れて下さいました。


しばらく経って痛みが取れたのか


眠っていました。




普段は、そんなにトイレに行かないのに


やたら近くて看護師さんや助手さんが


来られる度にトイレに行きたい事を


訴えていました。



最初、入院した時の説明の段階で


尿道カテーテルを付けるか


尋ねられましたが全力で拒否して


這ってでも自力で行きますDASH!」と


言っていたんですが、まさか入院した


その日に12回も行くことになるとは…



1番最初、術後のトイレは部屋に移動式の


トイレを持って来られ 2回目、3回目は


車椅子で連れて行ってもらい


5回目、6回目はトイレの往復自力で


歩くも看護師さんか誰かの付き添い必須。



右手は三角巾で吊られ、左手の甲には


点滴の針が刺さったままなので


パジャマのズボンや紙パンツの


上げ下げが大変大変💦💦



手術前は、前日の夜に食べたっきり


朝食も昼食も抜きで周りの方達が


お昼御飯のカレーライスを食べていたのが


羨ましかったのに いざ自分が晩御飯を


目の前に持って来てもらっても


見ただけで気持ち悪くて食べる事が


できませんでした。



消灯まで眠ったり起きたりを繰り返し


消灯の頃に ようやく携帯を見る


元気が出てきました。



しばらく、娘とLINEのやり取りをし


その後、痛みも出ず日頃の睡眠不足を


補うかのように眠る事が出来ました。



看護師さんが何度も様子を


見に来て下さる気配は感じて


目を開けるも すぐに寝る…の繰り返しで


入院初日は、過ぎていきました。



続きます。