4月29日に母、池野昌子が90歳の誕生日を迎えました。それを記念して、南部杯大阪マスターズ大会の100mに出場しました。

 母は若いころは中卒で働き始め運動経験は全くなかったそうです。父がマラソンをやり始めた影響で50歳ごろから走り始め、戦前生まれの忍耐強さからどんどん長距離の成績が伸び始め、マラソンの年代別優勝などするようになってきました。

 1994年4月29日、60歳になると同時にマスターズに入会。同日、関西大学で行われた大阪マスターズ記録会の10000mに出場し、いきなりW60の日本記録を更新しました。

 応援に見に行っていた私は、そこで初めて「マスターズ陸上」というものを知り、単純に出場試合数の機会が増えるという理由で大阪マスターズに入会しました。

 母はそこから約20年にわたって、800mから10000mで活躍し、全日本マスターズ大会で優勝14回、日本記録も次々と更新していきました。この十数年は自転車事故の怪我の影響と加齢により走れなくなっていましたが、90歳を迎える卒寿記念として久しぶりにマスターズ登録をして試合に出場することになりました。

 しかしもう長い距離は無理なので、100mです(笑)。

 

 歩いてでもいいから無事にゴールしてという気持ちでしたが、本人はすこぶる緊張して集中して、見事に走り切りました。33秒06。

 W90大阪マスターズ記録の53秒61は、無理だろうと思っていましたが、大幅に更新出来ました。

 

 息子は当初同じ100mにエントリーしていましたが、怪我のため棄権。もし出場していたとしても、母の世話がたいへんで、ウオーミングアップからコール、スパイクを履くことまで付きっ切りでサポートしていたので、自分の試合には出れなかったと思います(笑)。倒れないか、転倒しないか心配で心配で仕方なかったです。

 

 池野昌子は、これで一応一区切りして、引退です。応援ありがとうございました。