部下の成長を阻害しているもの | 組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

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ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。


池本克之です。


あなたも
「7つの習慣」という本を
ご存知だろう。


その中の第3の習慣に
このようなものがある。


「重要事項を優先させる」
というものだ。


人間は、
ついつい緊急性が高いものに
多くの時間を使いがちになってしまう。


例えば、締め切り直前のタスクや
クレームへの対応などだ。


もちろん、これらも重要では
あるだろう。


クレームなどは
お客様に迷惑をかけているので
今すぐに解決しなければならない
ことである。


しかし、人生の中には
緊急ではないが重要なものもある。


それは、例えば
人間関係作りだったり
準備や計画、健康を維持するための
運動だったりだ。


実際、僕も第3の習慣の
「重要事項を優先させる」
というのには賛成で、
それが仕事であれば
緊急度よりも重要度を優先させるべき
だと考えている。


そして、それは
自分の仕事だけではなく、
部下に任せる仕事も同じだ。


上司の中には、
ついつい納期が迫っている資料を
部下に作成させたり、
締め切りが明日に迫っている
経費精算の書類を作ることを
お願いする人もいるだろう。


すると、部下も必死になって
やり遂げようとする。


特に、素直な人は
言われたことはすべてしようと
するだろう。


だが、緊急度が高いものばかりを
部下にお願いしていると、
部下自身が重要だと考えているものに
多くの時間を使えなくなる。


すると、それが原因で
ストレスがたまる人もいる。


ストレスがたまれば
気持ちにも余裕がなくなり、
仕事へのモチベーションも低くなり
やすい。


また、日々の仕事に追われてしまい
目の前の仕事をこなすことで
いっぱいいっぱいになる人もいる
だろう。


もちろん、短期的に見れば
納期が迫っている資料を
部下に作成させた方が
目先の利益には繋がるのかもしれない。


だが、長期的にみると
部下を成長させた方が
ゆくゆくは企業に大きな利益を
もたらすようになるのだ。


目の前の仕事を人に任せるのは
誰にでもできる。


だからこそ、
上司は部下に目の前の緊急度の
高い仕事ばかりをさせるのではなく、
緊急度は低くても
重要度の高い仕事をさせるように
しなければならない。


これから先、部下が成長して
あなたがしている重要な仕事を
任せられるように、


そして、それによって
上司であるあなたの時間を作り出す
ためにも、


部下に重要度が高い仕事をさせることは
とても価値があると考えている。