正しい経営者の姿 | 組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

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ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。


池本克之です。


経営の神様と呼ばれている
松下幸之助さんだが、


あの松下幸之助さんでも、
創業当初は社内会議の最中に
自分の考えを理解しない部下に対して
思わず灰皿を投げつけたことが
よくあったそうだ。


(松下幸之助さんをご存知の方は、
ちょっと想像がつかないかも
しれない)


そこで、当時の総務課長が
ガラスの灰皿をアルミの灰皿に代えた
という話があった。


このエピソードからもわかるように、
創業当初は松下幸之助さんも
とても必死だったのだということが
よくわかる。


どのような社長も
自分が興した会社に必死になるのは
当たり前だ。


会社が潰れないように
そして継続できるように、
毎日必死になって走り回っている
だろう。


しかし、その気持ちをスタッフが
理解してくれないとイライラする。


「自分はこんなに一生懸命になって
やっているのに
どうしてわかってくれないんだ」
「どうして、言った通りに行動
できないんだ」


となるだろう。


そして、そのイライラをスタッフに
ぶつけてしまうときもあるかも
しれない。


その気持ちは、僕もよくわかる。


しかし、このようなことが
続いてしまうと
組織が崩れる恐れがある。


どういうことかと言うと、


もちろん起業直後は
周囲の仲間や社員も
創業社長の「激烈さ」に
なんとか我慢して協力する人はいる
だろう。


ところが、
軌道に乗ったにもかかわらず、
社長が相変わらず「激烈さ」を
続けていると、


耐えられなくなった社員の不満が
爆発し、
社内はさながら「内乱状態」に
なるかもしれないのだ。


こうなると、さらに思ったように
行動してもらえなくなる。


このような状態にならないためには、
やはり社長の思いや価値観を
スタッフに共有しておく必要があると
僕は考えている。


なぜなら、
社長が何を考えているのか
わからないので
すぐに行動しようとしない、


行動したとしても
社長が考えているような行動に
ならない、


社長が何か言うと
「また始まった…」
という気持ちになるからだ。


社長の言っていることや
考えていることが理解できれば
スムーズに協力できるし
納得して動くこともできる。


創業当初は、
自分の考えを理解しない部下に対して
思わず灰皿を投げつけていた
松下幸之助さんだが、


松下幸之助さん関連の書籍をいくつか
読んでいて感じることがある。


それは、
「言葉の力を大事にすること」だ。


松下幸之助さんは、
企業文化を伝えるのに
自分の言葉で直接語り、
社内報などに自分の言葉を書くことで
伝えたそうだ。


「トップの言葉で直接伝える」


これが正しい経営者の姿では
ないだろうか。


僕の場合、
これがCCSだと考えている。


CCSがあれば、
社長の価値観が明確に書いてあるので
スタッフに伝わりやすい。


できるだけ社長であるあなたの考えに
近づくことができる。


中小企業の場合、
社長の価値観が企業文化になるので
あれば、
その見えない企業文化を
文章化することは
とても重要なのではないだろうか。


見えないからこそわからずに
あなたが考えているような行動とは
違う行動を取ってしまう。


しかし、見えるようになれば
その通りに動けるようになる。


スタッフがあなたの考えを理解して
一緒になって同じ方向へ進めるように、


あなたの言葉で
あなたの価値観である企業文化を
伝えていくのが、
今後さらにあなたの会社を伸ばしていく
秘訣になると僕は信じている。


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