組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

組織学習経営コンサルタント池本克之のブログ「今日も絶好調!」

ドクター・シーラボとネットプライスの2社を上場させた池本克之がビジネス哲学やライフスタイルを発信するブログです。

まず前提として、今の世界情勢は、
決して軽く受け止めていいものではない。

イランと
アメリカの緊張が高まり、
戦争という現実が
現実味を帯びて語られている。

それに伴い、原油価格が上がり、
ガソリン価格の上昇が
日常生活に影響を与えている。

ニュースでは、
「生活が苦しい」
「負担が増えた」
という声が多く取り上げられている。

確かにそれは事実だ。
ガソリンが上がれば、
移動コストも、物流も、
すべてに影響する。

日々の生活の中で、
その負担を感じるのは当然のことだ。

だが、

今、本当に向き合うべき現実は
どこにあるのか?と問いたい。

戦争が起きているということは、
誰かの日常が、
すでに壊れているということだ。

安心して眠ることも、
家族と食卓を囲むことも、
当たり前ではなくなっている。
命の危険の中で生きている人たちがいる。

その現実がある中で、
「ガソリンが高い」という一点だけに
意識が集中してしまうとしたら、
それは少し視野が狭くなっていないだろうか。

もちろん、
自分の生活は大事だ。
だが、人として、
何が起きているのかを正しく捉え、
どこに意識を向けるべきかは、
考えなければならない。

厳しい言い方をすれば、
目の前の不便さや負担だけに
意識を奪われている状態は、
現実の本質から
目を背けているのと同じだ。

世界では今、
命に直結する出来事が起きている。
それを知りながら、
自分にとっての“損得”だけで
物事を見てしまうのはあさはかである。

経営者である前に、
一人の人間として、
どう向き合うのかが問われている。

こういう時代だからこそ、
視野を広く持つこと。
情報をあらゆる角度からとること。

そして、
何が本当に大切なのかを
見失わないこと。

物価が上がることも現実だ。
生活が厳しくなることも現実だ。
だが、それ以上に、
もっと重い現実が
同時に存在している。

その両方を理解した上で、
どう考え、どう行動するのか。

そこに、
その人の本質が出る。

 

今の世界情勢は、
決して楽観できるものではない。
物価や経済もだが、
なにより国際関係は厳しい状況にある。

つまり、
今ある「当たり前」は、
いつ崩れてもおかしくないということだ。

連休の土曜、
ふと立ち止まって思うことがある。

当たり前だと思っていることは、
本当に当たり前なのだろうか・・

朝、目が覚める。
体が動く。
仕事ができる。

健康でいられること。
これは当たり前ではない。

毎日、食事ができる。
美味しいと感じる。
誰かと会話ができる。

これもまた、当たり前ではない。

仕事で人と出会い、
関係が生まれ、
一緒に何かをつくっていく。

これも奇跡の積み重ねだ。

だが人はすぐに慣れる。
手に入れたものを「普通」にしてしまう。

そして感謝が薄れた瞬間に、
すべてが雑になる。

仕事も、人間関係も、
自分の姿勢さえもだ。

うまくいかないときほど、
外に原因を求めたくなる。

だが本当は、
当たり前を当たり前として扱っている、
その感覚の鈍さが問題ではないか。

今日も体が動く。
今日も食事ができる。
今日も誰かと関われる。

それをどう扱うかで、一日の質は変わる。

派手さはない。
だが、こういう積み重ねが差になる。

当たり前ではないものを、
当たり前にしないこと。

そこに気づける人間が、結局は強い。

 

2026年のWBC、
日本代表は準々決勝で敗退した。

多くの人が驚き、
悔しさを感じたはずだ。

しかし、この結果をどう捉えるかで、
その人の成長の質は大きく変わる。

スポーツにおいて、勝敗は必ず存在する。
そしてWBCのような舞台は、
単なる大会ではない。
各国のトップ選手が「国を背負う覚悟」で集まり、
普段以上の集中力と執念でぶつかり合う場である。
言い換えれば、
全員が“本気の極限状態”で戦っている。

だからこそ、負けには必ず理由がある。
しかし同時に、
どれだけ準備をしても、
どれだけ力を出し切っても、
それでも負けることがあるのが
勝負の世界だ。

ここにビジネスと共通する本質がある。

会社経営も同じだ。

市場には競合が存在し、
全員が勝ちに来ている。
自社だけが努力しているわけではない。

むしろ、
優秀な企業ほど見えないところで
徹底的に準備し、
執念を持って勝ちを取りに来ている。

その中で結果を出すには、
「やっているつもり」の努力では到底足りない。

今回の敗戦を単なる結果として終わらせるのか、
それとも次への糧にするのか。
ここが分岐点だ。

重要なのは、
「なぜ負けたのか」を感情ではなく
”構造”で捉えることだ。

・準備は十分だったのか
・想定外への対応力はあったのか
・チームとして機能していたのか
・個々の役割は明確だったのか

これらを徹底的に振り返ることで、
初めて次の勝ちにつながる。

そしてもう一つ大事なことがある。

それは「負けから逃げない」という姿勢だ。

負けを正当化したり、
環境や他人のせいにした瞬間に、
成長は止まる。
厳しい現実をそのまま受け止め、
自分たちの課題として引き受けること。
それが次のステージに進むための条件である。

今回の日本代表も、
決して弱かったわけではない。
むしろ世界トップレベルの実力を持っていた。
それでも勝てなかった。
この事実こそが、
今の世界の厳しさを物語っている。

だからこそ常に我々も問われている。
「本当に勝ちに行っているのか」と。


形だけの努力、
言い訳の余地を残した挑戦ではなく、
やり切ったと言えるレベルまで
自分たちを高めているか。

ビジネスも人生も、
その積み重ねでしか結果は変わらない。

負けには価値がある。
ただし、それは
向き合った人間にだけ与えられる価値だ。

次にどう活かすか。
そこにすべてがかかっている。

 

先日、ゴルフ場に行ったとき、
少し考えさせられる出来事があった。


昼休憩になり席に座り
お冷とメニューが出てくると思ったら
このゴルフ場レストランで出てきたのは、
外で買ってきたと思われる安い弁当。
しかもインスタントの味噌汁付きである。

思わず驚いてしまった。

もちろん事情はあるのだろう。
人件費は上がり、
食材の価格も高騰している。
レストランを維持するのも簡単ではない。
それは理解できる。

だが、そのゴルフ場のプレー代は
1万4000円を超えている。

その金額を払って席に座り、
お昼に出てくるものが
コンビニのような弁当と
インスタント味噌汁。

これは少し違うのではないか?と思った。

安いものを出すことが
問題なのではない。

「出せばいい」という姿勢に
違和感があるのだ。

もしコストを抑えるなら、
やり方はいくらでもある。

パンやおにぎりを販売する。
軽食コーナーにする。
持ち込みを自由にする。

そのほうがよほど納得感がある。

中途半端に
食事を出している形にするから、
かえってサービスの印象が
下がってしまう。

価格とサービスは
どうあるべきなのか。

高価格なら豪華な食事、
高級な家具、
丁寧なサービス。
これはわかりやすい。

では価格が安ければ、
すべてのレベルは
低くてもいいのだろうか。

そうは思わない。

例えば安価なスーパー。

価格は決して高くない。
それでも売り場は整えられ、
次々に商品が売れていても
棚にはきちんと商品が並んでいる。

レジも、
空いているところに声をかけながら、
効率よく回している。

忙しい中でも
スタッフは質問をすれば
笑顔で答えてくれる。

混雑しているレジでも、
できる限り丁寧に対応している。

こうした姿勢は、
安いか高いかとは関係ない。

仕事に向き合う人の
意識の問題である。

例えばマクドナルド。

価格は決して高くない。
しかしオペレーション、
スピード、
清潔感。
あの水準を
きちんと維持している。しかも全世界で。

価格は戦略である。
だが仕事の基準は別の話だ。

「安いからこの程度でいい」

そう思った瞬間、
企業の姿勢はすぐに表に出る。

逆に価格が高くても
中身が伴わなければ、
違和感はすぐに伝わる。

企業は
どの価格帯で勝負するかを選べる。

だが、
仕事の質まで
安売りしてはいけない。

ゴルフ場での昼休憩の出来事は、
そんなことを考えさせる
時間になった。

 

昨日、WBCを見ていて「流れ」について考えた。
 

スポーツには「流れ」がある。
この「流れ」というのが、本当に大事だ。

3月10日、侍ジャパンがチェコに大勝した。
結果、4戦全勝で準々決勝へ進むことになったのだが、
10日のチェコ戦では、
ゲーム終盤まで、0-0の投手戦が続いた。
日本は8回に敵失で均衡を破ると
周東佑京の3ラン、
村上宗隆の満塁本塁打などで一挙9点を挙げた。

各国のプロフェッショナルが集まるチームでも、
流れが変わると試合は一気に動く。

一つのヒットやエラー、
あるいはベンチの判断ひとつで、
試合の空気は大きく変わる。

だから監督は常に流れを見ている。
投手交代をするのか、
そのまま続投させるのか。
バントなのか、強攻なのか。

ここぞという場面で勝負に出るのか。

すべては流れを読んだ上での判断であり、
何より大事なのは決断のスピードである。
流れは待ってくれないからである。

経営も同じである。
市場の流れや、業界の動向、
社内の雰囲気や組織の状態。

こうした流れを感じ取り、
方向を決めるのは社長の重要な仕事である。

例えば市場が縮小しているのに
同じ商品を売り続ける会社は、
流れを読めていない。

一方で、
変化を早く察知し、
商品や戦略を変える会社は成長する。

しかし現実には、
流れが見えていても動けない社長がいる。
社員の顔色をうかがい、
反対を恐れて判断を先送りしてしまうのである。

だがその瞬間、経営は遅れる。

スポーツでも采配が遅れた瞬間、
流れは相手に移る。

経営でも同じだ。
判断が遅い社長は流れに乗れない。

現場の声を聞くことは大事だが、
最終的に決めるのは社長である。
流れを読み、タイミングよく決断する。

それが経営者の役割なのである。

社長が決断をためらえば、
会社の流れも止まる。
だからこそ、
流れを読み、腹を決め、
責任を持って決める。

それが経営者なのである。

WBC2026が始まった。
世界最高峰の舞台に、各国のプロ中のプロが集い、
国を背負って闘う。

日本代表を率いるのは井端弘和監督。
選ばれるのは、
それぞれの球団で主役を張る選手たちだ。

しかし、重要なのは、
スターを集めれば勝てるわけではない。
4番ばかりを並べても試合にはならないし、
自己主張だけが強ければ守備は乱れ、
ベンチの空気も崩れる。

個が強すぎれば、チームは機能しなくなる。

これは経営とまったく同じだ。
会社にも
営業のエース、
技術の天才、
現場のカリスマがいる。

だが「自分が自分が」となった瞬間、
組織は分裂する。

成果は点で終わり、線にならない。
経営者の役割はスターを並べることではない。
役割を明確にし、
勝ち方を共有し、
全員を同じ方向に向かせることだ。
短期決戦のWBCこそ、それが試される。

普段は敵同士の選手が、
数週間で信頼関係を築き、
犠牲バントも代打待機も受け入れる。

なぜか。

「世界一」という共通のゴールが明確だからだ。

会社も同じである。
ビジョンが曖昧な会社は個人商店の集合体になる。
ビジョンが明確な会社は戦う集団になる。

経営者は4番ではない。
監督だ。

全体を見て流れを読み、
時に非情な決断をし、
勝ちにいく。
それが仕事である。

だが、忘れてはならない。
WBCは理屈だけで見るものではない。
世界の一流が本気でぶつかる姿に、
素直にワクワクし、
手に汗を握り、歓声を上げる。
それでいい。
勝負の緊張感、
ベンチの一体感、
選手の覚悟。
そのすべてを楽しみたい。

そしてその熱狂の中で、
「なぜこのチームは強いのか」
「なぜ一丸になれるのか」と
自社を重ねてみるのもいいだろう。

娯楽として全力で楽しみながら、
経営のヒントも持ち帰る。
これが社長の観戦の仕方である。

あなたの会社はスターの集まりか。
それとも一丸となったチームか。

世界一を狙う集団は、個を殺さない。
しかし個を暴走させない。

WBCは思いきり楽しむ。
そのうえで、組織づくりの本質も学ぶ。
経営者にとって最高の教材が始まった。

 

最近はありがたいことに、
地方のクライアント先へ出向き、
社長や社員と直接会う機会が増えている。

オンラインで完結できる時代である。
しかし、直接会い、話をし、
現場に立つことでしか見えないものがある。

会社は数字や資料だけではわからない。
社員の表情、挨拶の声の大きさ、
整理整頓の状態、空気の張りつめ方や緩み方。
そこに経営の本質がそのまま表れているのである。

さらに重要なのは、会社の外である。
その企業がある地域、
駅の雰囲気、
商店街の活気、
行き交う人々の様子。
それらを見ることで、
その土地の文化や価値観が見えてくる。

企業は地域社会の中で成り立っている。
人と人とのつながり、
長年の信用、
土地柄。
その延長線上に会社は存在している。

現場を見れば、数字の裏にある
「人間関係」と「文化」が浮き彫りになる。

だからこそ、
表面だけを見て
経営を語ることはできない。

経営とは、
現実を自分の目で見ることである。

そこから目を背ける社長に未来はない。

今日は久しぶりに私が主催している
「Are You Happy?Japan」の一環として、
武蔵野プリティープリンセスの
ソフトボール練習に参加した。

久しぶりに訪れた埼玉のグラウンド。
メンバーたちは寒さの中でも朝から笑顔で、
元気な声を響かせながらボールを追いかけていた。

その姿を見た瞬間、
こちらの心まで明るくなる。

私は高校時代、野球に打ち込んだ高校球児、
グラウンドに立つと今でも自然と胸が高鳴る。
ボールを前にすると、
理屈抜きでワクワクするのである。

会のメンバーとともに練習にフル参加した。
入念なアップから始まり、キャッチボール、
ノック、そして試合形式の練習まで、
すべてのメニューを一緒に行った。

久しぶりにグラブを握り、
バットを持って打席に立つ。
思うように身体が動かない場面もあったが、
それ以上に、純粋にボールを追いかける時間が
ただただ楽しい。

童心に返るとは、まさにこのことだと思う。

そして毎回思うことだが、
メンバーたちから学ぶことが多くあるひとときである。

一球一球を大切にする姿勢。
ミスをしても気にしない。
気持ちはすぐに切り替える前向きさ。
仲間に自然と声をかけ合うチームワーク。

継続して練習を重ねているからこそ生まれる
安定感と自信が、随所に感じられた。

やはり、続けることには力がある。

才能よりも、派手さよりも、
「積み重ね」が人をつくり、
チームを強くするのだと改めて実感したのである。

仕事も同じである。
一度の成果よりも、
日々の積み重ねこそが未来をつくる。

グラウンドで守りながら、
自分自身の原点と向き合う時間でもあった。

心から楽しく、
そして心から学びのある時間。

これからも、この活動を通じて
挑戦することの喜びと、
継続することの素晴らしさを
共に伝えていきたいと思う。

 

先日、とある社長さんから
「会社が少しずつですが、
いい雰囲気になってきているのが

見えて嬉しいです」と言われた。

この一言が実に嬉しかった。


会社にとって“雰囲気が良くなる”というのは、
売上や数字の前に訪れる、
小さな幸せの兆しである。

私自身、その言葉の温度に触れ、
胸の奥がじんわりとあたたかくなった。

どの会社でも、
社長がトップであり、
舵を取る存在である。

そして社長がいい仲間に囲まれ、
社内が前向きな空気に満ち、
右肩上がりで業績が伸びていけば、
それは理想の姿である。

しかし現実はそう単純ではない。

課題も問題も必ず起きる。
ときに社内が重くなったり、
挑戦しづらい雰囲気になったりすることもある。

重要なのは
「変化のきっかけは
何で起きるかわからない」ということである。

社長自身の努力や覚悟はもちろん必要だが、
お客様から言われた一言や、
外部からのアドバイス、
外部のセミナーで聞いた一言、
新しく出会った人からの刺激、
書籍などから得た学びなど。

こうした“わずかな刺激”が、
人の心を動かし、
行動を変えることがある。

心が変われば、言葉が変わる。
言葉が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、会社の空気が変わる。

そしてその空気が、
社員一人ひとりの成長の土台になるのである。
実際、雰囲気が良くなっている会社は、
例外なく「心の柔軟性」を持ち始めている。

新しいものを受け入れられる状態が
できているということだ。

社長の変化は社員に伝わり、
社員の変化は社長を支える力になる。
そうして会社全体の流れが少しずつ整い、
気づけば前に進んでいる。

だからこそ、
外からの小さな言葉や気づきは侮れない。


変化とは、
いつも静かに、
しかし確実に訪れるものだから。

 

ミラノ・コルティナオリンピックを
見ていて、強く感じることがある。

冬季オリンピックはチーム競技もあるが、
スキーやスノーボード、スケートのように、
最後は「ひとり」で滑る競技が多い。

スタート台に立った瞬間、
そこに監督もコーチも入れない。

直前まで戦略を確認し、
フォームを修正し、
言葉を交わす。

しかし号砲が鳴れば、自分で決めるしかない。

コンディションも、
恐怖も、
プレッシャーも、
自分で飲み込む。
失敗しても誰のせいにもできない。
だから本物の選手は、言い訳をしない。

監督はどうか。リンクの外で見守るだけだ。
手も出せない。
代わりにもなれない。
ただ責任だけを背負う。
この構造は、会社とまったく同じだ。

社長がどれだけ会議で熱く語っても、
商談の席に座るのは社員だ。
現場で決断するのは本人である。

社長が口を出しすぎれば、
社員は考えなくなる。
だが放置すれば、単なる無責任になる。

鍛えるのは日常。
決めるのは本人。
本番で助けてもらえると思うな。

オリンピックは甘くない。
経営も同じである。

最後に踏み込むのは、
自分の覚悟だけである。