戦争と与那国 絵本「やくそく」(その10)
水を運ぶ回数が決まっていたので、途中でこぼしてしまうと、またもどって汲まなくてはなりませんでした。 田原川で頭に乗せてもらった水は、途中でおろして休むことができません。一人で持ち上げることができないからです。それで、一旦頭に乗せると頂上まで休まず運び上げます。それは、おとなでもきつい作業でした。 水をこぼしてしまってべそをかいている子に、お母さんは、水をへらしてあげて、「これで、だいじょうぶよ」と、笑顔で励ましました。 それでも、泣いて家まで帰ってしまう低学年 の子どもがいて、大勢で呼びに行くさわぎになることもありました。 それくらい大変な苦労でした。でも、「がんばれば日本は戦争に勝つ」と考えて、みんな一生けんめいでした。(続く)