前回の続き。

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1/6(土)のこと。

今回は、「輸送」にさほど魅力を感じる駅弁がなく、わざわざ開店前に並ぶ必要性を感じなかったため、10時半頃着けばいいやと思い、家を出たら、思ったより早く10時過ぎに現地に着いた。

 

ネット予約の引き取りを11時~12時にしたので、最初は2階直行と思っていたが、1時間の余裕ができたので、先に7階へ行く。

「輸送」は多分並んでいたと思うが、一番奥なので、様子はわからない。

「実演」ブースへと向かう。

折尾駅の「かしわめし」、「大名道中駕籠かしわ」の整理券が残っていたので、取り敢えずもらっておく。

奥の「日本縦断コラボ」(C-6)の実演と、ご当地パンの混雑ぶりが目立つ程度。

他はさほど混んではいない。

予約引き取りは、何も11時きっかりに行かなければならないわけではないので、すぐ後で昼食に食べる積りの弁当を買い回り、さっさと屋上へ避難。

 

この日の昼食は、次の3つとなった。

 

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飛騨牛ステーキ弁当 (高山駅) (2,500円) [金亀館]

トップバッターとして食したのは、本品。

昨年に続き、選択。

今回、ネット予約対応で、積極的に売り出しているのは、「まるごと飛騨牛べんとう」のほうで、実際この直後に予約引き取りしたのだが、欲しかったのはこちらである。

一面ローズピンク色に染まった牛肉の並びが壮観。

竹の子など付け合わせ野菜の下には、この調整元らしく山クラゲ。

どろっとした濃厚甘辛ダレをかければ、濃厚さが増す。

このタレの存在からしても、ローストビーフぽさを狙ったものであろう。

牛肉を剥すと、中から牛肉の血の滴りがついた白飯が姿を現した。

レアな牛肉の贅沢駅弁は、今回の出品だけでも多数あるが、本品はその中でも間違いなくひときわ輝く白眉をなす弁当と言えるだろう。

 

又、毎回同じことを記すが、ハイカラな掛け紙も本品の大きな魅力の一つ。

描かれている蒸気機関車は、実際にはアメリカから輸入され、北海道で使用された形式で、高山とは縁がなさそうだが、細かいことに目くじらをたてるのはよすことにしよう。

 

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北海道グルメ豚丼 (南千歳駅) (1,250円)

昨年食べた「北海道産牛 生ハムユッケ丼」→昨年記事と同じ調整元による弁当。

小ぶりの丼容器に白飯、甘辛醤油ダレの焼いた豚肉が乗り、口直しに紅生姜が少々。山椒をかけて食べる。

買った時、売り場に人はおらず、そのせいか作り置きだったものを、現地で温めずに食べたので、肉は固く、これという特徴を感じなかった。

「生ハムユッケ丼」のような塩辛さはなく、マイルドな味わいであった。

 

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焼釜飯 (駒乃家) (1,404円)

毎年ではないが、何度も食べている。

鶏肉、うずらの玉子、椎茸、人参等の野菜類による、優しい味の釜めし。

青エンドウ豆の緑色が鮮やか。

この弁当には唯一無二ともいえるお楽しみがある。

それはこの"おこげ"である。

箸で底から掘り返せば、見事なおこげが姿を現し、パリパリとした香ばしい味と食感が、舌を楽しませてくれる。

 

余程長時間放置しない限り、余熱がずっと続くのも、この店の釜めしの魅力。

この時も、3食目で、それまで蓋を開けなかったとはいえ、吹きさらしの屋上卓で暫く放置していたが、食べた時、まだ熱々であった。

 

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次回へ続く。