暮らしと算命学*
「西方天中殺の対応策②」
西方天中殺は、生誕と同時に所有しているもので、ある意味では「生きるための条件」のようなものです。
そのため、天中殺期間でなくても生涯において、日常的に自身につきまとうことになります。
ここで言う「欠落」とは、「縁が薄い」、「縁がない」などの意味合いですが、例えば「東方欠落」の寅卯天中殺であれば、「東方に位置している人や環境が欠落している状態」を言います。
東方に位置する人物は、母親、兄弟、友人であり、東方の環境とは内と外を区別した場合には「外側」にあたる部分が欠落している状態です。
外側とは、内側から見れば社会であり、会社から見れば得意先やクライアントなどが対象になりますが、この部分が欠落しているのです。
しかし、仕事上この欠落部分が欠落しないで、順当な関係を保っている場合は、自分自身の精神面か行動面に支障をきたしてきます。
結論から言えば、外側の欠落は「内側にシフト」することです。欠落部分はそのままにして、目標を内側や結果重視の方向へと舵を切るのが賢明な対策ですが、「欠落は自身の欲望と化す」ために、なかなか思うようにシフトできないのが天中殺なのです。
東方欠落の条件としては、体軸の「西方へ傾斜」することで欠落部分を補うことになり、西方とは内側では家庭であり、外側では仕事上の結果を意味するところです。
算命学の西方天中殺の欠落を補うには「体軸に求めよ」とあり、東方欠落をカバーするために、手段である西方へと傾斜して成果があったとしても、自身の喜びや満足感はありませんが、延々と繰り返すことにより、間接的に「東方欠落」を補うことになるのです。
*西方天中殺の体軸
子丑天中殺=北方欠落(手段は南方へシフト)
寅卯天中殺=東方欠落(手段は西方へシフト)
辰巳天中殺=天頂欠落(手段は中央へシフト)
午未天中殺=南方欠落(手段は北方へシフト)
申酉天中殺=西方欠落(手段は東方へシフト)
戌亥天中殺=中央欠落(手段は天頂へシフト)
*西方天中殺
①子丑天中殺=北方欠落(父親、上司)
②寅卯天中殺=東方欠落(母親、兄弟、友人)
③辰巳天中殺=天頂欠落(自身の心)
④午未天中殺=南方欠落(子供、部下)
⑤申酉天中殺=西方欠落(配偶者、家庭)
⑥戌亥天中殺=中央欠落(現在、心の支え)
既にご存じの方も多いと思いますが、この6種類は、それぞれ「欠け」の部分が異なります。
天中殺とはある種の「欠けた場所」なのです。
神のイタズラと思われますが、この「欠けた部分」を人間に与えたことなのです。
自然の神は、人間に「欠けの部分」を与え、これを克服するのがあなたの「人生の役目」であり、「生きていくための条件」ですよ、と言っているのです。
このブログを読んでいるあなたにも、神は「欠けた部分」を与えているのです。
欠けた部分をご存じの方は、黙って読んで下さい。
本日初めて知った方は、これからの人生に大いに役立つことと思います。
本日は誰もが日常生活の中で直面する、この「天中殺」の乗り切り方です。
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「天中殺の上手な乗り切り方」
先ほども述べましたが、「天中殺」期間中は、
目標も行動も結果も期待できず全て「無」となった状態です。
基本的なことは、
①先ず新しいことを控えること。出店、設立など。
②結婚、同棲、移転、転職は極力避けること。
③高価な買い物や、高額の金銭の貸し借りは避けること。
④「別れる」、「切れる」、「辞める」、「精算する」のは、
比較的後腐れなくできます。
⑤学生さんの「試験」に重なるときは、実力をつけること。
運は味方してくれません。
⑥結果が「無」の時ですから、欲を出さずボランティア精神で。
⑦結果の「無」は行動の無ですから、精神的な勉強はOKです。
*恋愛
恋をするだけ、相手と一緒に楽しい時間を過ごすのはOK。
未婚同士は肉体関係を避けること。
恋のエネルギーを「結婚」に向けないこと。
ひたすら飲んで、食べて楽しく過ごすこと。
*お見合い
相手に会うだけならOK。話しを進めると横やりや秘密が発覚。
不愉快なことが発生する。
問題ない場合/①国際結婚 ②女性が年上で男性が年下の場合。
③どちらか一方、または両方が再婚の場合。
*婚約
婚約は結婚への途中経過であり、問題なし。
*結婚
①結婚して男子、もしくは3人以上子供が生まれると、
子供で悩んだり夫婦の愛情にひびが入る。
②実際に天中殺で結婚し、子供で悩んでいる場合は、
夫が離れて暮らしたり、単身赴任、夫婦どちらかが家に
いない状況が良い。
③子供が成長し、親元を離れた時点で影響から抜け、
巣立つまでの辛抱が大切。
*同棲
①天中殺にスタートした同棲は長続きしない。
長所が裏目に出やすく、相手に誤解されたり、不満など。
些細な違和感が大きな亀裂に発展し、ケンカも多くなる。
②相手には絶対にお金を貸さないこと。
③焦って結婚を迫ると、相手が去って行く。
④別れたくない場合は、天中殺が明けて半年か1年くらい
期間をおき、なるべく早い時期に一緒に暮らす。
⑤天中殺明けに新しいスタートを切れば縁が長く続く。
*離婚
①天中殺中の離婚は自然なこととし、何ら問題ない。
②利益を目的とした場合は、財産や慰謝料の問題、
相手の承諾などで問題が発生する。
③ゼロからの再出発は、立ち直りが早くなる。
*再婚
①相手も再婚者でどちらかが子連れの場合はOK。
②子供が天中殺を消化してくれる。
③どちらかが初婚の場合は凶。ケンカが多く、
周囲の理解が得られない。
④二人の間に子供が出来ない場合のみ、災難が免れる。
*出産
①母親が天中殺のときに「男子」の出産はOK。
②「女子」は母離れが遅くなる。対策は10代の始めに
親元から離し自立心をもたす。
学校の寮や祖父母に預けるとしっかりとした娘に育つ。
③父親が天中殺のときに「女子」の出産はOK。
「男子」は父離れが遅くなる。小さい内は父親が中心に
厳しく育て、10代の後半になったら他人に育ててもらう。
*就職、転職
①天中殺の明ける頃に症状が出てくる。
会社に合わない、人間関係、上司や同僚、取引先など、
不満を感じたり泣かされたりする場合がある。
②心気一転して頑張っても逆効果。
③受け身でいること。サブに徹すること。
④目上に尽くすことで災いは避けられる。
⑤頑張ったがダメの場合は、天中殺明け後に転職を。
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