算命学の大運*
「働き盛りの大運(壮年期)」
20歳代から50歳代に巡る大運天中殺は、身体の丈夫な人ほど燃焼効率が高くなります。
大運天中殺の性格は、「一途な運気」ですから、期間中に迷いや方向を変化する場合は運気も漂流することになり、ぶれずに一途にやり遂げる人に微笑んでくれます。
働き盛りの大運天中殺は、行動を伴う中央の「現在」が「無」になりやすく、周囲のエネルギーが一斉に「中央の無へ」流れ込んでいる状態を言います。
一旦陽転した大運天中殺は、昼夜を問わず付きまといますから、昼間は仕事で、夜は飲み会などを繰り返しても、殆ど病魔に襲われるようなことはありません。
しかし、これが20年間も続けば、どうなるでしょうか??
夫は仕事漬けで、帰宅しても寝る時間も少なく、翌日も早くから家を飛び出さなくてはなりません。
子供さんが、小さい内は、
「ねえ、たまには家族でどっかへ行こうよ・・・」と、妻から誘いがあっても、仕事、仕事に追われる夫になってしまいます。
気の短い妻だったら、すかさず、
「ねえ、あんた~、仕事と家庭とどっちが大事なのよ??」
これを言われると、夫は返す言葉もありません。
もちろん夫だって、たまには家族旅行もしたいでしょうし、のんびりもしたいはずですが、それができない状態なのです。
*大運天中殺の期間中の夫は「別世界の人」
上図を見ても分かるように、大運天中殺に突入すると、自身が宇宙船から外部に飛び出して命綱一つで「宇宙遊泳」している状態です。
本人もこの時点で、人間界から「宇宙人」へと変身しているかも知れません。
しかもこのような宇宙遊泳が20年も続けば、夫はどうなるでしょうか?
宇宙船へ戻りたい、「船でゆっくり休みたい」と思っても、一旦飛び出した以上、大運天中殺は許してくれません。
20年間を一途にやり遂げて初めて大運天中殺から解放されるのですが、元の自分のカプセルに戻ろうとすると、期間内に宇宙遊泳で手にした金、銀、財宝を持ち帰ることができないのです。
この場合スムーズに自分のカプセルに戻れる人は、大運天中殺終了前の5年間に、期間内に手にした財宝を一旦精算しないと、「帰還許可証」が貰えないのです。
早い話が、最初の宇宙遊泳に飛び出した状態に戻さないと、自分のカプセルサイズに合わないために、戻ることができないのです。
しかし、大運天中殺の期間中に手にした物体は精算して、大運の閻魔大王に献上しなければなりませんが、形のないものや、精神的に学んだものは頭の中にあり、欲張りの閻魔大王と言えども、そこまでの要求はありません。
万一閻魔大王に献上を惜しんで拒んだ場合は、最悪自分の命と引き替えになるか、世の中から抹消されるか、重い罰を背負わされたり、必死に抵抗しても却って自らを最悪へと導くだけです。
*大運期間中の夫は、隣に横たわる「単なる物体(丸太)」
大運が陽転したと言えども人間ですから、家庭での日々の生活は変わりませんが、夫にして見れば「束の間の休息」であり、家を一歩でるとそこは宇宙空間です。
またまた過酷な宇宙遊泳が待っているのです。
順当に稼働する大運天中殺は、25歳前後から始まりますから、人生で言えば、結婚して家庭を持ち子育てをしなければならない年代です。
夫は仕事で過酷な状態にあり、そんな環境下で妻は一人で子育てをしなければなりません。
この時期の妻も大変です。乳幼児はそれこそ3時間おきに授乳しなければならないし、夜もぐっすり眠ることもできず、掃除、洗濯、食事の世話など、家庭を守る妻もそれこそ過酷な状態です。
夜中に1回でも子供の授乳を手助けできれば、妻もぐっすり眠れるのにと思っても、夫は助けてくれない・・・。
当然、夫婦ともストレスやプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、必死にがむしゃらに闘っていかなければなりません。
このような環境下では、お互いに愚痴の一つも言ってみたくなるものですが、精神的な疲れと肉体的な疲労が重なれば病気になってもしかたがありません。
こうした難局を乗り切るための特効薬は特にありませんが、お互いの過酷な状態を理解することから始めなければなりません。
妻も夫の大変さが分かっているからこそ、夫に頼らず「なるべく自分で」と考えているでしょうし、夫にしても仕事を抜け出して子育てに参加しなければと思っても、回りからは許されない状態にあります。
この時期の夫婦の状態は、
夫は仕事で人生修行
妻は子育てで人生修行
と位置づけ、少しでもストレス解消に役立てて下さい。
あなた自身も疲れているでしょうが、陽転した大運期間中の夫には、期間中は「丸太ん棒」とか、「AIロボット」と位置づけて、そっと側で見守ってあげてください。
この時期の妻の役目は、家庭から夫を元気に送り出すことです。
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