人間関係と五行説論*「相剋の関係」 | イケジイのおもしろ玉手箱

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人間関係と五行説論*

「相剋の関係」

 

五行説論には、「相生の関係」があれば、当然のように「相剋の関係」も存在します。

そして、「相生」の関係が「無意識」ならば、こちらの「相剋」の関係は「有意識」となり、相手を意識している状態になります。

 

この相剋の関係も、相手がなければ相剋論もないわけで、相生の間柄では無意識で、良好な関係が築かれる下地がありましたが、意識する関係になると、当然二人の間柄にある種の緊張感が発生します。

 

この緊張感は、人間の成長過程には必要不可欠な要素です。

誰しものんびりと平穏に過ごしたいと思っても、周りから担がれたり良好な関係では、自ら努力して立派な人間性を目指そうとはしないものです。

 

相剋は、ある種の緊張感があるからこそ、自然に競争意識が生まれ、相手に負けまいとして、自己の目標や将来に向かって、チャレンジするパワーが内面から発生してくるのです。

 

また、思考性にしても双方に異なりがあり、容易に理解することができません。極端な事例は、側にいるだけで鬱陶しいとか、ストレスを感じたり、顔を見ることも嫌なときがあるかも知れません。

 

 

十大主星の相剋の関係とは

*中央が剋す関係

①貫索星・石門星/禄存星・司禄星=木剋土

②鳳閣星・調舒星/車騎星・牽牛星=火剋金

③禄存星・司禄星/龍高星・玉堂星=土剋水

④車騎星・牽牛星/貫索星・石門星=金剋木

⑤龍高星・玉堂星/鳳閣星・調舒星=水剋火

 

*中央が剋される関係

①貫索星・石門星/車騎星・牽牛星=金剋木

②鳳閣星・調舒星/龍高星・玉堂星=水剋火

③禄存星・司禄星/貫索星・石門星=木剋土

④車騎星・牽牛星/鳳閣星・調舒星=火剋金

⑤龍高星・玉堂星/禄存星・司禄星=土剋水

 

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自分が相手を剋す関係

 

①中央が北を剋す

北に位置する人たちは、内側では父親を始め祖父母の場所であり、表側つまり社会では社長であり、上司やお師匠さんです。

俗に「北剋し」とも言われていますが、単純に言えば自分より偉い人たちには、厳しく緊張する関係にあることは事実です。

 

これは例え厳しい間柄であっても、自分が相手をどう意識しているかによりますが、自分にとって「厳しくとも必要な人」とか、「上司がいて自分がいる」と悟っているような人であれば、「大切な人」と位置づけることができます。

 

②中央が東を剋す

東は内側では母親や兄弟、姉妹ですが、外側では会社の同僚であったり、知人や仕事仲間の人たちとの間柄です。

 

横のライン(東西)は基本的に同等感覚ですから、厳しい間柄であっても遠慮なく接することができますが、どちらかに相手を思いやる気持ちが欠けると、エキサイトして口論になったり、時には殴り合いの喧嘩に発展するかも知れません。

 

外側での人間関係は、仕事だけでなく恋愛も入りますから、仕事より恋愛面で経験があるかも知れませんが。

 

主に双方の「主張の違い」が原因ですから、そこを意識し、ある意味では相手の主張を理解したり認識すれば、厳しい間柄を克服し、一転して「自分にとって大切な人」と認識できるはずです。

 

③中央が南を剋す

南は内側では自分の子供であり、外側では自分に協力してくれる部下にあたります。

相手を剋す関係では、目線も上からになりやすく、エキサイトすると命令的になりやすいものです。

 

よく考えてみて下さい、相手に命令を下して思うような成果に繋がるでしょうか。あなたは命令に素直に従えますか? 家庭や会社は軍隊ではありません。

 

部下を剋す関係とは、基本的に「期待する関係」なのです。部下とは相手を信頼して、自分の手足となって役割を担ってくれる人材であり、「大切に扱う意識」が必要で、粗末に扱ったらそれこそ失礼です。

 

むしろ命令するより、相談を持ちかけ、自分の意志を伝えたら、相手に応えさせるのが秘訣です。特に難題の場合は効果的です。

応えた方は、発言した責任がありますから、自らのエネルギーを最大限引き出して協力してくれるでしょう。

 

④中央が西を剋す

西は内側では妻であり、夫でもあります。外側では自分を支えて協力してくれる人(部下ではない)の場所です。

基本的に西と東は自分と同等の立場に位置しますから、人格としての上下の感覚はありません。

 

この関係も同じく厳しい関係にありますが、先ほどの「主張の違い」が存在していますから、時には無視されたり、口論が発生することもあるでしょう。

 

妻と夫は基本的に同次元にいますから、遠慮する立場ではありませんが、主張の違いの原因は、主に家庭環境に存在します。

 

妻の主張と夫の主張が異なると、どこかで妥協点を見つけなければなりません。妥協点とは双方の「歩み寄り」から生まれるのです。

 

この場合も剋す自分は「加害者の立場」ですから、意識して相手を思いやる心と尊敬の念をもってこそ真の愛情と言えるもので、それこそ「大切な人」と位置づけることができるでしょう。

 

相手から剋される関係

 

①中央が北に剋される

自然の位置関係は「土剋水」と、中央が北を剋している状態ですが、剋す関係には変わりなく、父親や上司から表面上は厳しく感じるかも知れませんが、「期待されている」関係です。

 

自分と父親や上司とは年齢差も30歳前後の開きがあり、行動も逆になれば、考え方にも大きな隔たりがあって当然でしょう。

 

内側でも外側でも、自分と相手とは人生経験も主張も違うのが当然ですから、付き従う立場では例え無理な相談であっても、基本的に素直に受け入れなければなりません。

 

自分と上司との厳しい関係と言えども、上司の信頼がなければチャンスも与えられません。

上司が自分を信頼しているからこそ、無理難題を押しつけてくるもので「頑張ってみなはれ」と機会を与えてくれているのです。

 

②中央が東に剋される

剋される関係は、どの位置の関係でも基本的に「期待されている」、あるいは「大切な人」と位置づけている証です。

 

東西の横線の関係は同次元ですから、誰であろうと自分と同等の立場です。時にはライバルであったり、時には貴重な相談相手だったり、お互いに切磋琢磨しながら人生の同時代に過ごしているのです。

 

自分は「あいつには負けたくない」と思うのは勝手ですが、相手も同じように考えているはずです。

 

剋す関係は主張の違いであり、食い違うこともあれば、理解不能のケースもありますが、自分が迷ったり、窮地に落ち込んだときの反対意見は、実に頼もしい助っ人と感じることもあるでしょう。

 

むしろ仲の良い相生関係の友人より、緊張感溢れる相手を意識する関係の方が、自身を大きく成長させる原動力になるものです。

 

③中央が南に剋される

自然界の中央と南の関係は、「火生土」と中央が南に生じられている状態です。これは普通に考えると難しいかも知れませんが、算命学上では基本的に「子供に付き従う」関係と位置づけています。

 

殆どの上司が部下との関係で悩んでいる原因はここにあるわけです。「上司だから部下を育てなければ」と言うのは、母親と子供との関係でも多く見られますが、これは「相生」、「相剋」とも同じです。

自然界の関係では、子供が親で、自分が子供の立場なのです。

 

中央が南に剋される関係では、「自分がバカ」にならないと、スムーズな関係が難しくなります。とは言ってもなかなか容易にバカにはなれないものですが、それは表面上でのことで、イニシアティブを子供や部下に托すことが、母親なり上司の役目なのです。

 

子供や部下が期待通り力を付ければ、確かに母なり上司は立派でしたと言えますが、機会を与えて子供が自信をもち、会社でも大きな戦力になったら、本人以上の喜びが「中央の人」は享受することが出来ます。

 

④中央が西に剋される

この関係は俗に「亭主関白」とか「カカア殿下」とも昔から言われていますが、東西のラインは同次元であり、同時に「心」も参加しており、「精神的な心の抵抗」と言えるものです。

 

以前、「心は二面あり」と記述していますが、「精神的な学びからの心」と、「行動から学ぶ心」の2つの心が存在しているのです。

 

先ほどの例は、「精神的な心の抵抗」だけですから、単なる言葉として受け流すことができますが、さらに「行動の心」が加わると、暴力であったり、取っ組み合いの喧嘩やDVとなってしまいます。

 

西は家庭の位置ですから、どちらかと言えば「亭主関白」より「カカア殿下」の方が、家庭は安泰です。

 

もちろん亭主関白にさせる妻も立派と言わなければなりませんが、亭主にとっては家庭は安息の場ですから、静かに家庭内を見渡していればいいのです。

 

しかし妻が夫の代わりに働いて、家庭では夫が妻の役目をしている場合は、逆になりますが、この場合も夫が「カカア殿下」となります。

 

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