おもしろ六親法*
日干が「乙の人」
この世に生誕した人で「母親不在」と言うことは、現実界ではあり得ないことですが、中には「自己の命式内」には、母親不在とか父親不在と言う方も、実際には存在しているのです。
今までこのブログでは、なるべく記述を避けていた部分ですが、世の中が「少子化問題」で、政府も「異次元の少子化対策」を模索中ですが、政府が膨大な予算ををかけたとしても、少子化の流れの中では、効果が期待できないかも知れません。
少子化問題には様々な要因があり、片時の継ぎ当て政策で解決できる問題ではありません。
しかし、改めて人間界で考えると「女性は偉大な存在」であり、女性なくしては、生命も民族も途絶えてしまいます。
ここに記す算命学の「六親法」も、先ず自己の「母親探し」から始まりますが、母親が決まらないと父親が判明しないという、図式になっており、自然界も母親(雌)を中心とした思考法が成り立っているのです。
六親法は、自分を取り巻く家族間の人間関係を探し求め、自己のライフスタイルで「どのような環境下で育ち、生活しているか」を知るための手法です。
なかば遊びやゲーム感覚で自己の命式から、それぞれの方式で人物を算出し、自己の育った環境を振り返って見てください。そして何かを感じ取って頂ければ幸いです。
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*干支の場所
年干支:甲(年干) 寅(年支)
月干支:乙(月干) 巳(月支)
日干支:丁(日干) 丑(日支)
*場所の人物
年干:父親
年支:母親(本元)・兄弟
月干:子供
月支:家系
日干:自分自身
日支:配偶者(本元)
*十干の「母親と父親(配偶者の関係)」
「甲」の母は「癸」、父親は「戊」
「乙」の母は「壬」、父親は「丁」
「丙」の母は「乙」、父親は「庚」
「丁」の母は「甲」、父親は「己」
「戊」の母は「丁」、父親は「壬」
「己」の母は「丙」、父親は「辛」
「庚」の母は「己」、父親は「甲」
「辛」の母は「戊」、父親は「癸」
「壬」の母は「辛」、父親は「丙」
「癸」の母は「庚」、父親は「乙」
*人物の求め方
①六親法により算出された人物
②①に該当しない場合は「兄弟星」を採用
③①も②も該当しない場合は「場所の干」を採用
*不在の表記
①六親法により算出された人物を求め、それぞれ男女の六親法を
算出していきます。
②六親法で不在の場合は「兄弟星」 例:己(②)
③①②とも不在の場合は「場所の干」 例:壬(③)
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*日干が「乙」の男性
年干支:甲 申(戊壬庚)
月干支:戊 辰(乙癸戊)
日干支:乙 亥( 甲壬)
天中殺=申酉天中殺
母親=「壬」
父親=「丁」(不在のため「甲(③)」)
配偶者=「庚」
子供=「癸・壬」
母方祖母=「辛」(不在のため「庚(②)」)
母方祖父=「乙」
父方祖母=「甲」
父方祖父=「己」(不在のため「戊(②)」)
*特長
①母親(実母)は年支と日支に存在しており、この男性にとって
は、妻と同様に非常に身近な存在になっています。
②父親(偏父)は「丁」になりますが、命式には丁も丙も存在な
く父親の場所、つまり年干の「甲」が父親です。
この甲は日支にも見られ、まるで自分の配偶者のように付きま
とう父親になりそうです。
③妻は「庚」になりますが、東は母親や兄姉の場所であり、母親
兄姉、友人のイメージを持つ妻のようです。
④「乙亥」は申酉天中殺と日座天中殺で、二代目的な役割を持つ
ために両親の介在も強く、家庭を疎かにすると妻の負担が増す
ために、実家暮らしはなるべく避けた方が賢明です。
⑤子供は「壬・癸」ですから、非常に頭のよい子が授かる傾向に
あります。
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*日干が「乙」の女性
年干支:癸 卯( 乙)
月干支:丁 酉( 辛)
日干支:乙 丑(癸辛己)
天中殺=戌亥天中殺
母親=「壬」(不在のため「癸(②)」)
父親=「戊」(不在のため「己(②)」)
配偶者=「庚」(不在のため「辛(②)」)
子供=「丁」
母方祖母=「庚」(不在のため「辛(②)」)
母方祖父=「丙」(不在のため「丁(②)」)
父方祖母=「丙」(不在のため「丁(②)」)
父方祖父=「壬」(不在のため「癸(②)」)
*特長
①母親の「壬」は不在のため、兄弟星の「癸」が母親の代行をつ
とめ、癸は偏母になります。
しかもこの「癸」は父親の場所と配偶者の場所にも見られ、父
親や配偶者の役割も担わなければなりません。
②母親が「癸」の場合は父親は「戊」になりますが、この戊も不
在のため日支の「己」が父親の代行を努めます。
この女性は実の両親には縁が薄く、母親は偏母であり、父親は
偏父です。
③母親の星が自分と同次元に透干しており、父親のような権力と
威厳を併せ持っており、偏母と言えども本人にとってはかけが
えのない母親で、母親の健在中はいくら頑張っても母親を超え
ることはできません。
④この女性の配偶者は「庚」になりますが、この庚も不在のため
月支と日支にある「辛」が代行します。
⑤自分の子供は「丁と丙」になりますが、月干の子供の場所に女
の子の「丁」が存在し、唯一信頼できる実子が見られます。
例題の女性は実母や実父がいても、何れも「偏」のつく人ばか
りで、唯一子供だけが心から信頼できる「実子」ですから、ど
んなに困窮しても子供は絶対に離さないでしょう。
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ご注意:ここに取り上げている命式の例題は、特別な人を対象としているものではありません。
また、六親法は自分を取り巻く家族環境を記したもので、鑑定を対象としたものでもありません。
この世に生誕したと言うことは、結果的に実母ではなく偏母であっても、本人の命式内に存在していないだけで、現実的に実母は必ず存在しているのです。
さらに偏母から生まれたとしても、実父は命式内に存在したり、実母は存在しても父親は偏父になるケースもあります。
自己の命式内に存在する家庭環境を六親法で解明し、家系の特長や自己との関係性を算出する方法です。
このような家族関係のなかで、育ち方や考え方など、本人が受ける影響や善し悪しは別として、どのような環境下でライフスタイルを送っているかを知るためのツールです。
*六親法の考え方
母親=実母(実母以外は全て偏母)
父親=実父(実父以外は全て偏父)
女性の配偶者=本夫(最初の夫以外は全て偏夫)
男性の配偶者=本妻(最初の妻以外は全て偏妻)
子供=実子
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