日干と星による本能世界*
「鳳閣星」
鳳閣星は「南国の楽園」のようなもので、快楽、自由、生命力などのエネルギーを所有しています。
気質的には「のんびり」としたイメージがあり、自然に即した生き方や物の考え方をします。
あるがままに、心のままに、自己のエネルギーを燃焼させるのですが、本能世界では「伝達力」を所有し、物事を回りに伝えていくエネルギーとなります。
自然に生きると言うことは、我慢することもなく、また見栄を張ることもなく、後々のことを心配するでもなく、自然と共に歩調を合わせた生活パターンです。
自分自身が特別に意識して伝えようとしなくても、そこに自然に伝わる鳳閣星独特の伝達力があるのです。伝えると言う行為の本質は、あるがままの振る舞いをすることです。
もし何かを計画し、伝える手段を考え、準備を整えてから相手に伝えると、一部は上手く伝わったとしても万全ではありません。
現在の社会環境から考えれば、鳳閣星は報道関係の世界をあげることができます。
新聞やテレビのニュースを伝える側で、あるがままを順序よく伝えるところに星の役目があるのです。
しかし、「伝えること」と、「教えること」の差を認識しなければ、大きな間違いが生じます。
教えるという行為は「伝える」ことではなく、相手の頭脳や身体の中に知識、あるいは技術を移植することになります。
最近は、「教える行為」と「伝える行為」を同一視する傾向があるようですが、正に正反対の行為なのです。
*****
<例>
年干支=戊 戌
月干支=辛 丑
日干支=丙 辰
赤字が「日干」です。
*****
鳳閣星の本脳世界
*日干が「甲」から生まれた「鳳閣星」
直なる中庸と自然に即した楽しみ。
①ある一定の範囲で楽しむ。趣味の場合も枝葉のように広がる。
山岳ガイドやカメラマン、自然に親しむキャンプなど。
②集団の楽しみではなく、個の中で楽しみを見つけ出す。単独の伝達(楽器演奏、カメラマン、音楽・料理など)。
*日干が「乙」から生まれた「鳳閣星」
曲なる楽しみ。その時々により楽しみが変わる。
①一つの楽しみが終了したら、別の趣味を見つけ出す。ゴルフ、サーフィン、ロードバイク、ボウリングなど単独スポーツ。
②単独でなく集団の楽しみを見つけ、その中で自己満足を得る。
野球、サッカー、イベント、吹奏楽、レストラン経営など。
*日干が「丙」から生まれた「鳳閣星」
明・暖の楽しみ、明るい遊び。
①自然に親しむ形となり、大自然の中で自己の楽しみをもつ。
海、山、湖に関わる単独のインストラクターなど。
②レジャーを楽しんだり、自由で伸び伸びとした健康的な遊び。
オーケストラ、ブラスバンド、ストリートパフォーマンス。
*日干が「丁」から生まれた「鳳閣星」
孤・明の楽しみ。孤独の楽しみ。
①絵画や文芸など一人の世界で楽しみを作り出す。主に楽器演奏や作詞作曲、小説家、絵画、陶芸、伝統工芸作家など。
②単独で自己の殻に閉じこもり、ひたすら楽しみを燃焼させる。
ダンス、踊り、新体操、地域芸能(阿波踊り、よさこい)など。
*日干が「戊」から生まれた「鳳閣星」
不動の楽しみ。行動力の少ない楽しみ。
①想念的な楽しみとなり、普通の日常生活を楽しむ。音楽鑑賞やスポーツ観戦、趣味など家庭で寛ぎながら楽しめるもの。
②庭木の手入れや動・植物を育てたり、生活の場で楽しむ傾向にあり、単独性が強く特殊な研究や制作にエネルギーを傾注。
*日干が「己」から生まれた「鳳閣星」
広・平な楽しみ。庶民の楽しみ。
①環境により趣味も変化し、流行やトレンドにも敏感で、世の中の時流に沿い派手さはないが、どこかに質素なイメージをもつ。
②お祭りや行事など文化的、伝統的な仕来りを大切にし、地域意識や人間関係を重視しながら、地域に根付いた生き方を模索。
*日干が「庚」から生まれた「鳳閣星」
鋭・剛の楽しみ、積極的な楽しみ。
①鋭・剛は戦闘的な楽しみとなり、武術や射撃など戦いの遊びだが、無駄な殺生や野蛮な行為は避けた方が無難。
②別名「天下取りの楽しみ」となり、闘争的なチャレンジが楽しみとなる。男女を問わず必然的に語句も挑発的になりやすい。
*日干が「辛」から生まれた「鳳閣星」
柔・鋭の楽しみ。特権階級の遊び。高尚な遊び。
①品格や格式に支えられた遊びとなり、知的な上流階級の遊び。ステータス思考でグリーン車、外車、高級レストランなど。
②伝統を重んじ時代の流れにあわない古風な一面と、特別意識による美意識と孤独の遊びは、近寄りがたい雰囲気を醸し出す。
*日干が「壬」から生まれた「鳳閣星」
流動の遊びと楽しみ。常に新しい動きが根底にある。
①旅行が趣味で、目的地より到着までの行程を楽しむ傾向で、車窓を眺めながら思考を巡らせる、独特の雰囲気をもつ。
②運転や操縦など機械を操ったり、常に動の中で楽しみを見つける。好奇心も旺盛で見知らぬ土地でも積極的な交流で学ぶ。
*日干が「癸」から生まれた「鳳閣星」
暗・流の楽しみ、思索的な遊びと興味を持つ。
①読書や絵画など、鑑賞やコレクションの収集などの遊び。動かないで過去の先人たちの知恵や文献で学ぶ傾向にある。
②知的なゲームや夢など、現実化する遊びや創造の楽しみなど。また温故知新を行動に移す時は、自らが輝きを見出したとき。
*****