自己に与えられた配偶者像＊
西の星が「石門星」
結婚生活となれば、生まれも育ちも異なる男女が甘い新婚生活をスタートしても、長い道中は山あり谷ありですから、例え夫婦の相性が良くても銀婚式や金婚式に至るまでには、数々の労苦を乗り越えなければなりません。
核家族の家庭では、経済的な問題、子供、学校、仕事、住環境、通勤・通学、夫の親、妻の親など様々な難問が、これでもかと押し寄せてきます。
算命学での結婚の定義とは「妻は夫の人生を支え、夫の生き方に従う」。とありますが、現代では封建的な堅苦しい定義で、なかなか容認できる妻も少ないようです。
しかし、この定義も考えてみると、昔は３世代、４世代の同居する家族が前提であり、経済力、住環境などは整っており、そこに子供が出来たとしても、家族全体でカバーするのが当然です。
このような環境下で経済的な問題が発生しても、夫が働き、子供がいたとしても妻も働くことも可能ですから、経済的な問題はある程度解消されます。
では、結婚時に夫も仕事があり、妻も自分の仕事をしなければならない立場では、それぞれに生き方の違いがあり、妻は夫の人生に付き従うことは無理で、家庭内は二分されます。
このような夫婦を、算命学では「友人夫婦」と定義しているのですが、同時に難しくなるのが「子供の問題」です。
妻は仕事をとるか、子供を取るかの選択から始まり、当然子供を無視できなくなります。
「友人夫婦」を崩せない結婚の場合は、ある程度子供の存在を無視するか、一人っ子を二人で育てる意識が不可欠になります。
しかし、一人っ子が育つ過程で、今度は子供の生い立ちに影響を与えることになるのです。
＊理想的なカップルの条件
①あなたの「西の星」と同じ星が「相手の中央」にある人
②あなたの「西の星の兄弟星」が「相手の中央」にある人
＊兄弟の星
貫索星の兄弟星＝石門星／石門星の兄弟星＝貫索星
鳳閣星の兄弟星＝調舒星／調舒星の兄弟星＝鳳閣星
禄存星の兄弟星＝司禄星／司禄星の兄弟星＝禄存星
車騎星の兄弟星＝牽牛星／牽牛星の兄弟星＝車騎星
龍高星の兄弟星＝玉堂星／玉堂星の兄弟星＝龍高星
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自分の好みや相手の好みは、一種の想念であり、精神的なものですから、使用できる技術は「陽占法」になります。
そこで陽占法をベースとして、「配偶者の場所」を探し出すことになりますが、これは「西方」が配偶者の場所と定義されております。
上図の「西」の場所が該当します。
＊陽占
鳳閣星 玉堂星 天馳星
石門星 龍高星 車騎星
天報星 鳳閣星 天胡星
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＊男性＝西の星が「石門星の配偶者像」
この形は社交的で明るい女性を好み、グループ活動や集団行動の中で知り合い、そこから交流がスタートするというパターンになります。
この形の男性は、気品に包まれた孤独な美を称えている人に対しては鑑賞の対象になっても、共に人生を歩みたいとは思わないものです。
女性を見る場合にも、本人よりもどんな友人と付き合っているかなど、本人の取り巻きの人たちを見ることにより、本人を捉える傾向にあるのです。
このような状態が結婚後においても、友人夫婦を家庭に招き、家族ぐるみの人間関係を維持しようとするものです。
体型的にも活発な行動力を持ち合わせ、好みとしては小柄で筋肉質的な堅さを持つ人を好む傾向です。
このような男性と一緒になった妻は、自然のうちに社交性が身につき、家庭の中に閉じこもることもなく、友人同士の習い事やサークル活動などに、喜びを見出していく人に変身していく要素があります。
特に社会奉仕的なものに情熱を傾けるなど、私的な行動よりも公的な行動面に多く現れるようになります。
＊女性＝西の星が「石門星の配偶者像」
西に石門星が表出した女性は、社交性に富んでおり、広く人間関係に厚みを持つ人に魅力を感じる傾向にあり、同じく守りの星である貫索星とは正反対の気風を持っています。
そのために夫として評価する場合にも、取り巻きである友人の優劣により本人を評価すると言う、ある種の間接的な視野を持ち合わせているのです。
このような状態は、結婚後の家庭生活においても他人の出入りが多くなり、「人の集まる場所」を形成する要素となります。
出入りする妻の友人、知人は当然ですが、妻に特別の教育的なノウハウでもあれば、自宅で教育やビジネスを始めたくなるかも知れません。
また男性の方が社交性に欠ける傾向があったとしても、この形の女性と長年共同生活を行う中で、必然的に人間関係の広がりが生まれてくるものです。
それ故に、事業家、政治家、商人の配偶者になった場合には良好となりますが、学者や芸術家など創造の世界を歩む男性の場合には、人生観そのものが根底から食い違ってくることになりますが、家庭内は陽気的であり、理的になることは確かです。
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