暮らしと算命学*
「人生の営みに陰陽の法則を」
移りゆく季節は1年間の中で繰り返すことができますが、人間のライフスタイルにも、現実界を求める季節もあれば、精神的な心を満たすための自然界を求める季節も、実際には存在しているのです。
自己の人生を振り返って見つめてみると、若い時代は「現実的な生き方」をしないと、実際の生活が成り立たないですから、否応にも無視することはできません。
人並みの生活や人生の基盤を作る上でも、現実的な「お金」を無視した生き方をすれば、たちまち生活苦や家庭を持ち、父親や母親になる資格も得ることができません。
人生を営む上に於いて、実際に生きる世界を変えることは、一種の生まれ変わることですから、生活環境も激変したり、自己を取り巻く周囲の人間関係も必然的に変わってきます。
この世には、変化に無理なく適応していく人もいれば、移りゆく変化に不適合する人もいますから、変化を受け入れられない頑固一徹の人は、嫌でも冬の時代を過ごすことになるやも知れません。
陽の時代=精神的な心を満たす生き方
陰の時代=現実的な生活を満たす生き方
*人生の前半と後半のメリハリを
私たちが戦後の激動期を過ごした頃の日本は、「人生50年」と言われていましたから、「人生の前半と後半」という発想は考えたこともない時代でしたが、21世紀に突入した現代では「人生100年」を意識する時代になっています。
しかし残念ながら企業には定年があり、一律に50歳~60歳を境に第一線から外され、主要部署から関連企業や楽な部署への配置転換が行われます。
企業戦士として馬車馬のように働き、身を粉にして企業に貢献してきても、年齢の壁が自身の目の前に突きつけられてしまいます。
一方の企業としても生き残るためには、若くて元気のある人を主体として、他社との競争に打ち勝たなければなりません。
子供が順調に育ち社会人になる頃には、両親は人生の曲がり角に差し掛かり、振り返りながら新しい生き方を模索するようになります。
男性も女性も50歳あたりに差し掛かると、それまでの人生を振り返ったり、晩年の生き方を探し求めるようになります。
このように人生の前半では、男女とも現実界の行動を中心とした営みの中で、子育てや経済活動をしていますから、殆どの人たちが人生の転換を試みる時期に差し掛かっているのです。
子供たちも順当に社会人になり、一人前に自立したり親の元を離れるようになると、両親はそれまでの営みから解放され、今後の新しい生き方を考えなければなりませんが、多くの人は「現実界から精神界」へとシフトしたくなってきます。
*陽の特徴は「学びと伝達」の精神世界
新しい世界へ移行するには、夫より主婦の立場の方が動きやすいと思われますが、同じ目標を設定するにしても、老後の年金だけでは生活も不安定ですから、ある程度の稼げる力を身につけなければなりませんが、ここでのキーポイントは「学びと伝達」の精神的な分野です。
「人生100年」とは言っても100歳まで仕事が出来れば申し分ありませんが、最低でも80歳を超えても、ボケない限りは続けられるノウハウや技術力があれば安泰と言えますが、ある程度老化を意識して選択しなければなりません。
女性特有の技術と言えば、手芸を中心とした裁縫や編み物など服飾関係、料理や加工品、調味料関係、創作料理、精神的ケアのカウンセラーや占術師、福祉関係、子供やお年寄り関係、ホームヘルパーなど生活に密着した、精神的サービスのライセンスなどが上げられます。
さらに厚みを持たせる意味で、若い人たちにも人気のある「教育指導」も視野に入れれば、制作のための工房を作って共に楽しむことができれば、地域興しや新たなビジネスチャンスに繋がるかも知れません。
個人が身につけた専門的な技術やノウハウは、考えて見れば自分の大きな財産であり、お金を生み出す「打ち出の小槌」ですから、真剣に取り組めれば、どなたでも「先生」と呼ばれる逸材になれる可能性を秘めているのです。
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余談ですが、私の姉も今年で85歳になりますが、若いときは美容師で晩年は着物の着付けや、古い着物を買い取り転売したり手直しなど、着物に囲まれたビジネスをしていますが、本業は舞踊家のための着付けを長い間携わっております。
下の姉は、結婚後は「手芸のお店」を立ち上げ、毛糸や布を販売したり、工房で近所の若い人たちと共に指導しながら、編み物や手作りの作品を制作していましたが、ピーク時は専門誌に紹介され、その本をまるで宝物のように大切にしていました。
写真は姉が編んでくれた手袋ですが、寒い日の撮影には欠かせない手袋ですが、手首から指先が温かく「フクロウ」の模様が可愛くて、同じ手袋2セット買い上げて友人にプレゼント。
指先が自由ですから、タッチパネルでも外す必要はありません。
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