暮らしと算命学*「天中殺の注意と秘訣」 | イケジイのおもしろ玉手箱

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暮らしと算命学

「天中殺の注意と秘訣」

天中殺と印すと、いかにも怖いイメージがありますが、「算命学の天中殺」か、「天中殺の算命学」と言われるほど、算命学と天中殺は切っても切れない関係で、親子の血縁関係以上に強い絆で結ばれています。

 

一般的に「天中殺」という名称は浸透しているものの、天中殺の意味や現れる現象はそれぞれ異なっております。

 

*後天運天中殺

①大運天中殺=月干支対象(10年単位で1セット20年)

②年運天中殺=年干支対象(2年単位で12年に1度巡る)

③西方天中殺=日干支対象(6方向の欠落)

 

上記のように発生場所が異なれば、当然意味合いや現象も異なることになりますが、上記以外にも「月運天中殺」、「日運天中殺」が存在しているのです。

 

2021年も昨年に続き「子丑天中殺」の年です。

月の天中殺は、毎年12月と1月になりますが、今年は2月2日の節分で月の天中殺は終了しています。

天中殺の特徴として重要なことは、期間中は、「結果が無」の状態になっていることです。いくら頑張って努力しても、結果は空回りで評価もされなければ、結果にも至らないのです。

 

天中殺期間に突入すると、どなたでも先ず精神の不安定現象が現れてきます。そこで人間には防衛本能がありますから、精神が安定しなければ必然的に「行動でカバー」しようと試みるのです。

 

行動でカバーすれば、一時的に満足感があったとしても、天中殺期間に行ったことは結果的に不満足となるのです。

天中殺の現象は「行動現象の結果」ですから、天中殺が終わった時点で判断しなければならないのです。


しかし、分かっていても中途半端に出来ませんから、つい人並み以上に、頑張り過ぎてしまうのです。

*天中殺の影響を受けやすい人

①プライドの高い人
②饒舌家
③積極的な人
④結果を求める人
⑤発展性のある人


⑥行動力のある人
⑦責任感が強い人
⑧店長など成績責任を問われる人
⑨管理職の人
⑩自営業者の人
などが挙げられます。

*天中殺期間中に現れやすい症状とは
①自身が非常にナーバスになりやすいこと。
普段はあまり気にもとめなかったことが、期間中はやたら目についたり、相手の行動を非難したくなる。
②天中殺期間は「自分を美化しやすい」。


③期間中は他人の言動を普段より強く意識する。
④結果が「無」の時に、結果を求められる。
⑤他人や周囲の人の失敗などの責任を問われる。
部下の失態を、自分の失敗として扱われ、結果的に立場が不利になり、責任を問われる。


⑥何となく発したコメントが、周囲に悪影響を及ぼす。
⑦間接的な「災厄」を受けやすい。
⑧自分のウッカリミスが多くなる。
⑨計画通りに事が運ばない。
⑩最後の最後になって「ドタキャン」などの影響を受けやすい。

おおむね、症状の概略を記しましたが、天中殺とは上記のような症状が普段と異なるところです。


もちろん、「対応の仕方」を知っていて行動する人と、知らないで行動する人との差は歴然ですが、天中殺とは「対応の仕方」を知っている人でも、天中殺の罠にはまってしまう人もいるのです。
それは「責任問題」が発生するためなのです。

*問題の解決策は「時間をかける」こと。
発生した問題の責任を取るために、「進退伺い」であったり、「金銭的解決」であったり、「始末書」など、名誉を傷つけられることも発生するのです。


この場合「短気」と「短期」は絶対禁物です。
「短気」と「短期」で解決しようとすれば、あなたが責任をとって「辞任」に追い込まれてしまい、誰からも救済の手は期待できません。


このような事例には、早期の解決を望まないで、時間をかけて解決するのが望ましいのです。

特に「金銭的な解決」は避けるべきで、不当で余計な金銭の放出に繋がってしまいます。

往々にしてこのような事例が出ると、長く勤め上げて、自分の実績を残したとしても、また会社に貢献してきたとしても、この時期は何の評価も期待できない「白紙状態」なのです。


問題の「責任部分」だけに焦点が宛てられ、会社も自分も冷静な判断が出来ない状態を引き起こしているのです。


最悪の事態で、あなたが責任を取って長年実績を作った会社を辞めた場合、また辞めさせた会社も、大きな犠牲に繋がります。

しかし、追い込んでしまった会社側は、後々深い大きな傷となって最悪で「致命傷」を負うことになるでしょう。

このように「天中殺の影響」とは、普段は一つ一つ解決すれば済むような事ですが、天中殺期間中の出来事は、当事者だけでなく、周囲にも大きな影響を及ぼしてしまうのです。

 

「責任ある立場の人」とは、会社にとっても重要な人物であるはずです。また、そこまで成長させてきた「仲間」であり、「有能」だからこそ、責任あるポジションにいるはずです。


 

「賢者はほんの些細な出来事から吉凶を知る」

ではありませんが、有能な社員やスタッフの流出は、今度は首にした企業が責任を問われることになるのです。有能な社員とは、会社の急所や弱点など、あらゆる面を知っているはずです。


強い部分や弱い部分など、そのノウハウが流出すれば、今度は会社の弱い部分を攻められたら、会社は立ちゆかなくなってしまいます。


急には症状は現れませんが、一人が欠けると、それが周囲に影響を与え、残った社員にも緊張感が走ります。

「今度は誰かしら」、いや「自分の番かも」と、それまで会社に貢献してきた重要な有能な人が意識してしまいます。

衰退していく企業とは、多かれ少なかれ、このような状態で「有能な人材の流出」から始まるのです。
今まで会社に貢献してきた人を放出すれば、企業にとっては今度は「ライバル」に転ずることを、知らなければならなくなるでしょう。


川の水ではありませんが、一旦流れが変わると、水は逆流するどころか、低いところをひたすら目指し休止することはありません。

一流企業の社長さんのコメントに、「会社がここまで成長された原因は」と問われると、殆どの社長さんは「有能な社員に恵まれたから」と
答えています。


これは決してお世辞でもなく、外交辞令でもありません。
そのまま「ズバリ」と言えることなのです。


会社を代表する社長さんだけでなく、社長が目指す将来展望を社員が理解し、立場毎にテーマをもって全社一丸となって前進しているからこそ、発展を見ているのです。

部下の責任は部下任せにすることなく、「部下の責任」は上司にあり、
「管理職の責任は」社長にあるのです。


特に「社長」とか、「一族の長」や「監督」などの責任を任されている職業では、「長」の立場の人が天中殺に突入すると、その傘下の人たちは、「長の天中殺作用」の影響をまともに受けることになるでしょう。

特にスポーツ界では、監督の動向が注目されますが、スポーツ紙はそこまでは介入できませんから、記事になるようなことはありませんが、身近なスポーツとして、「プロ野球」を例に取ると、天中殺の作用を受けている選手や監督なども、必ず陰で影響を受けているのです。


なお、「子丑天中殺の人」は、
2020年、2021年は、「子丑天中殺」の人たちが天中殺期間に突入しており、2022年2月3日までが対象となっています。

この2年間は、
結婚、転職、引越、持ち家(新築)、などは厳禁です。


移転や再就職を考えている方は、2022年2月10日以降まで動きは自重しなければなりません。

 

また「結婚」となると、相手もいらっしゃる訳ですから、自分だけでなく、相手も天中殺の期間を考えなければなりません。


「天中殺」は、「手相」で判定するものではありません。
命式の「日干支」から表出されたものです。

天中殺は「結果」が無になっているときです。
「目標」「目的」も無の状態なのです。


「目標も無」、「結果も無」の状態では、一体何をすればとなるでしょうが、無難な過ごし方は、結果を求めず、あえて目標もなく、毎日たんたんと「言われて過ごす」など「受け身の状態」をキープすることです。

むしろ天中殺の2年間は、「行動と結果」が不自然になりますから、動的な結果は求めず、静的世界(精神界)へ逃げ込むことです。


勉強したり、習い事や、資格取得の勉強であったり、技術的なノウハウの習得に費やすことをお薦めします。
やりたかった勉強や英語など語学の習得も良いでしょう。


また家庭では、仕事ばかりの働き蜂も、この期間は「家族孝行」も楽しんでみましょう。

親子の会話であったり、子供と語り、遊ぶ時間も必要です。


その時にこそ、親から子供たちへ伝えたり、親の生き様(背中)を見て貰うことも重要な子育てのポイントではないでしょうか。


この他にも注意することは多々あるかも知れませんが、本日記したことは少なからず人生上重要なことですから、頭の隅っこにでもインプットしておいてください。

 

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