算命学論説*「心の推移*天禄星の世界」 | イケジイのおもしろ玉手箱

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算命学論説*

「心の推移*天禄星の世界」

 

天禄星の世界を年齢層で捉えると、30才から45才頃までの働き盛りとも言える時期です。
会社では中堅としての地位も確立し、家庭では配偶者や子供の親としての責任を持たされている時期です。

また人により、老いた両親を背負い、人生の荷物も多く役割も重くなる時で、壮年期のまっただ中です。

殆どの人たちが安全、安定を第一に心がける時期でもあります。
そのために人間としては良好なバランスが取れている時でもあり、精神と行為、外面と内面など相関関係にある世界がバランスしやすい状態です。

人間の心としては現実性への傾きが主を成し、精神性への傾きは従となります。

天禄星の世界は内面(家族、仕事、私的な分野)など、の世界を守る本能が働くときで、精神よりも生存を先に考えるからです。
そのために衣食住など有形の方が先行し、精神などの無形のものは後回しになるのです。

社会生活においては、理想的な形になっていますが、そこには常に中庸の気質が働きます。

同じ中庸と言っても天禄星の中庸は、以前説明した「天報星」のような敵と味方の中間に位置した中庸ではなく、身は常に味方の陣営に置いていて発揮される行為が中庸なのです。
物事に対し沈着、冷静、その行動は静かな動きになるでしょう。

さらに的確な洞察力と観察力を持ちますが、人生に対する速度は実に遅くなるのです。
当然何ごとにおいても用心深く慎重です。

天禄星の気は相対関係の範囲において、常にバランスを取ることが最大の特色となりますが、そのバランスが現実、有形の世界に立脚したバランスであることです。

これは天禄星が所有する気の本質ですが、逆にこのエネルギーを所有している人間が、中庸の思考を保てなくなったり、行動の中で中庸を欠く行為があれば、その時に人生全体のバランスが崩れて来ると言うことです。

そのために天禄星の意味の中には「堅実」、「誠実」、「実直」などの表現が用いられているのです。

 

 


*天禄星の幼少期
天禄星には安定、観察力、洞察力、慎重、批判力などの資質がありますが、幼少期の天禄星は大人びたクールな目で、周囲を観察して行きます。

何事にも注意深く、冷静で慎重な行動力など、鋭い感覚を備えた幼少期と言えましょう。
慎重さは子供の頃からの特徴で、地味で目立たないが、何事も事前に観察してから行動に移していきます。

また大人びた雰囲気から子供らしさは影を潜め、物事を冷静に受け止め、じっくりと観察し、充分に考慮してから行動に移すなど年齢に合致しない行動となり、自身の安定した環境を作り出すことができます。

*天禄星の壮年期
天禄星の壮年期は、働き盛りでエネルギーも強く、生活の安定と順当な充実した時代です。
しっかりとした観察力が若者のような冒険を拒み、知恵や安定した力強さを感じさせます。

優れたバランス感覚と洞察力、慎重さが備わる時代です。
周囲からは小心者に見られますが、与えられた役目に対しては、大変に粘り強く責任を果たし、どんな苦難に遭遇しても忍耐強く対応していきます。

周りからは事なかれ主義とか、小心者に見られることもありますが、目的から逸脱することもなく、約束を守り、社会のしきたりも人一倍厳守していきます。

*天禄星の晩年期
晩年期の天禄星は、一歩一歩と大地を踏みしめながら、慎重に堅実に歩を進めます。
積み重ねた豊富な人生観と、繊細でバランスのとれた観察力が備わり、周囲から厚い信頼を寄せられます。

責任感も強く、秘密も厳守し、信頼感に厚みが出てきます。
また人間的な魅力や周囲への配慮、気配りなど優れた洞察力は組織内では「名脇役」として高く評価されることでしょう。

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