「時を語る郷土の遺産展 岩水寺の宝物」2017/11/23-26
【岩水寺】(がんすいじ)
静岡県浜松市浜北区にあります。高野山真言宗別格本山のお寺。遠江四十九薬師霊場第29番札所。
・本尊:薬師如来
行基菩薩一刀三礼の柵と伝わる秘仏。薬師根本堂に祀られています。
・厄除子安地蔵尊(国重文)
本堂(地蔵堂)に祀れています。今回、寺宝と共に、こちらもご開帳されていました。ただし、内陣には入れず、硝子越しに外からの拝観で、中が暗く、輪郭くらいしか拝めませんでした。普段は、正月三が日と2月第三日曜日の星まつりの時に開帳。パンフレットには、弘法大師一刀三礼と伝わると書かれていましたが、今回の遺産展のパンフには、「鎌倉時代 運覚作」とありました。像内納入品が多数あり、調査した結果、1217年京都の六波羅蜜寺で仏師運覚が制作したことが判明したそうです。着物を着ており、「裸形系着装像」という珍しい仏像だそうです。
この地蔵尊には伝説があり、龍(赤蛇)の化身であり、子を産んだ女性でもあります。(伝説の詳細は岩水寺のHPを参照)昔から女性である母が家を守ることから、「家を護るは岩水寺」といわれています。着物は60年毎にお衣替えを行うそうで、今年がその年のようです。
・鍾乳洞
赤蛇伝説の中で、赤蛇が去る時に、入っていった穴。諏訪湖まで繋がっているという伝説もあるそうです。昔は、ある程度中に入れたそうですが、昭和49年の豪雨で危険となり、立ち入り禁止。奥の院である六角堂の手前にあります。
・御神木(市天然記念物)
十一面観音堂の白山宮に上る石段の途中にあります。大木で根元に大きな洞があります。徳川家康が三方原の戦いで敗走した時、この木の洞に隠れて難を逃れたとの伝説があります。こちらの洞は、実際に人が隠れれる大きさでした。尚、浜松のお寺や神社の境内で、大きな木で洞があると、たいてい、この伝説がありますね。中には、ぜったい隠れれないような、小さな洞も。
・赤蛇プリン
薬師根本堂の境内に、数件の出店があり、そこで買いました。今回、特別に作ったそうです。プリンの上にヘビがとぐろをまいてます。赤蛇伝説の中で、とぐろの中心に赤ん坊を護っていた姿かと思いますが・・・。味は普通に美味しかったです。