善水寺、常楽寺、長寿寺、石馬寺 | 池爺のブログ

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最近始めた御朱印集めをメインとした記録です。

今回は、滋賀県は湖南三山の一つ、善水寺での御開帳。

【善水寺】(ぜんすいじ)
滋賀県湖南市にあります。天台宗のお寺。湖南三山の一つ。西国薬師四十九霊場第47番札所。
・本尊:木造薬師如来坐像(重文)
今回ご開帳された秘仏です。平安時代(993年)に作られたもので等身大よりやや大きい座像です。ご開帳のサイクルは不定期で、前回は平成13年、前々回は昭和24年。今回は4月19日から6月14日までの57日間。チラシには「善水寺開創一千三百年慶讃」「慈覚大師千百五十年御遠忌報恩」「国宝善水寺本堂桧皮屋根修復勧募」とありました。慈覚大師は、円仁という第三代天台座主です。
・本堂(国宝)
南北朝時代の建立で天台密教仏堂という様式。今回御開帳の三つ目の対象である屋根が桧皮です。本堂の中には、ご本尊の薬師如来・四天王・梵天・帝釈天・十二神将ほか多数の仏像が祀られており、間近で拝観することができます。

本堂.

・百伝池(ももつてのいけ)
このお寺は奈良時代の創建ですが、平安時代初期に最澄が入り、この池より一寸八分の薬師仏を勧請し、雨乞いの儀式を行ったそうです。さらに、桓武天皇の病気平癒の祈祷を行い、この池の霊水を献上した所、天皇の病気が治り、「善水寺」の寺号を賜ったとの事です。現在は、池の東側に地元の有志による井戸水が湧出しており、善水元水としています。当日はペットボトルが無料で配布され善水を汲むことができます。

善水

ペットボトル

・医王山の壷
最澄が行った雨乞いの儀式の跡といわれています。本堂の裏にある医王山の山頂付近に壷が埋められており、どんなに日照りが続いても水が溜まっているそうです。小さな壷でしたが、確かに水はありました。

医王山の壷

・磨崖仏(まがいぶつ)
岩に刻まれた石仏です。境内には3つあります。
不動明王・・・観音堂東の大岩の上の方にありました。

磨崖仏不動1

地蔵菩薩・・・地蔵堂の横にあります。

磨崖仏地蔵

阿弥陀如来・・・仁王門跡の北側にあります。

磨崖仏阿弥陀

・磨崖不動明王
善水寺から離れ、医王山の向こう側になるのでしょうか。一旦、車で移動、「十二坊温泉ゆらら」という温泉施設があり、そこの駐車場に車を置き、そこから間道を徒歩で15分ほど、1キロ弱の所にあります。高さ4.3メートル、幅2.1メートルの大きなものです。

磨崖仏不動2

善水寺

【常楽寺】(じょうらくじ)
せっかく来たので、残りの湖南三山を参拝。湖南市にあります。天台宗のお寺。湖南三山の一つ。近江西国三十三箇所1番札所。別名、西寺と呼ばれています。
・本尊:千手観音菩薩(重文)
秘仏で33年毎にご開帳。次回は、2036年。
・本堂(国宝)
こちらも南北朝時代の建立で桧皮屋根の様式です。本尊の他、等身大前後の風神・雷神・二十八部衆(重文)が並べて安置されており、なかなか見ごたえがあります。残念なことに、2体が盗難に遭い、あった場所が空席になっています。

本堂

・三重塔(国宝)
室町時代の建物。中は非公開。釈迦如来像が安置されているそうです。

三重塔


こちらのお寺は、住職が一人で管理されているそうで、拝観も予約が必要です。(実際、受付も住職さんがやっていた)

拝観案内

常楽寺

【長寿寺】(ちょうじゅじ)
湖南市にあります。天台宗のお寺。湖南三山の一つ。別名、東寺と呼ばれています。
・本尊:木造地蔵菩薩
秘仏。50年に一度のご開帳。次回は2062年。
・本堂(国宝)
平安末期から鎌倉時代に建造。桁行(正面)五間、梁間(側面)五間、寄棟造桧皮葺。天台伽藍では珍しい造りなのだそうです。ご本尊が納められている春日厨子も国宝に指定されています。

本堂

・丈六阿弥陀如来像(重文)
本堂の隣に大仏殿が建てられ、約3メートルの阿弥陀如来座像が安置されています。

丈六阿弥陀如来像

・子宝御石
受付を過ぎた左手にあります。子宝のパワースポットとの事です。

子宝御石

・日本最大級の多宝塔
本堂の手前、右手にあります。確かに大きい。

多宝塔

長寿寺

【石馬寺】(いしばじ)
まだ時間があったので寄ってみました。滋賀県東近江市にあります。臨済宗妙心寺派のお寺。聖徳太子霊跡。
・本尊:十一面千手観世音菩薩
秘仏。住職一代で一回の御開帳。先代の時は、ご開帳がなかったそうです。現住職もまだのようで「15年くらい先か?」との事でした。他に、重要文化財指定の仏像が多数あり、拝観することができます。

かんのん坂

・石馬の池
お寺の山門跡の左手にあります。石垣で囲われた四角い池があり、真ん中に長細い石が水面より出ています。伝説では、「聖徳太子が、占いにより霊地を求めてこの地に来た時、馬が動かなくなった。馬を木につないで、太子が山に登ると、風光明媚な風景が広がっていた。喜んだ太子が戻ってくると、馬が脇の池に沈んで石に変わっていた。太子は直ちに、この地に寺を建立し、石馬寺と号された。」

石馬

・雨宮龍神社
お寺に隣接して鳥居があり、ついでにお参りしておこうと石段を登り始めました。これが、延々と続いており、15分ほど登り、ようやく石段が途絶え到着したかと思ったら、隣の山に行く登山道の分岐点でした。社殿はないのかな?

雨宮龍神社

石段

分岐点

石馬寺