※2019年の記事ですが、ご興味を持たれる方が多い記事のようですので、加筆して再掲いたします。


前回のコレサワさんの記事で、「Ⅳ△ - Ⅳm」と「Ⅴ△ - Ⅵ♭dim - Ⅵm」は切なさを感じさせるコード進行であるとご説明しましたが、OasisのDon't Look Back In AngerのBメロ(動画0:40)にも用いられています。

 

Key=C△

F△ Fm / C△     /F△ Fm / C△    

F△ Fm / C△     /G△      /A♭dim

Am G△/  F△     /G△      /G△

 

これを度数に直すと、以下のようになります。

 

Ⅳ△ Ⅳm /Ⅰ△  /Ⅳ△ Ⅳm /Ⅰ△  

Ⅳ△ Ⅳm /Ⅰ△  /Ⅴ△       / Ⅵ♭dim

Ⅵm Ⅴ△ / Ⅳ△   /Ⅴ△       /Ⅴ△

 

ところで、Fm(Ⅳm)はkey=CmAbdim(Ⅵ♭dim)はkey=Amのダイアトニックコードです。この曲のkeyはC△なので、他のkeyのコードを用いるということは、その部分だけ一時的に転調しているということになります。このようなコードを借用和音(borrowed chord)と呼びます。(音楽理論のテストでは必ず出題される分野ですので、学生の皆様はよく覚えておいてくださいね!)