2020年度募集出資馬

 

 

 

スマイルアプローズ#86 シャレードスマイルの19

Smile Applause(英語) 笑顔の喝采

 

※キャロットクラブ様より許可をもらって転載

 

 

母シャレードスマイルは、サンデーRで2,200万円募集馬。

1つ上の兄に2017年宝塚記念を勝ったサトノクラウンがいたが、4戦して未勝利で掲示板にも上がれなかった。

そんな母にリオンディーズを配合されて産まれたのが本馬。

カタログ写真を見た時は馬体バランス、張りがよく見えて、隠し玉はコレ!!と思った。

馬体重は募集時8月時点で435㎏と大きくは無かったが、

祖父ステイゴールドも小さく、その影響と好意的に受け止めた。

動画をみると筋肉量が思っていたよりも少なく感じた違和感はあったが、

最初のインスピレーションを信じて一般枠で出資申し込み。

一次募集の最終中間発表(前年比37%)で578口・最優先126口が入っており、最優先枠で消える事を覚悟した。

 

しかし、9月の抽選有無の発表で、

『最優先希望枠内は当選、一般出資枠内で抽選』

と抽選の土俵に立ち、

結果、当選星

 

あの頃は新規会員も1次から応募できた為、新規希望者が多数口入れていたのかもしれない。

そう考えると当時の中間発表はアテにならなかった。

 

 

NF早来での育成は順調、

7月に函館競馬場・橋田厩舎に入厩し、ゲート試験を合格。

9月にNF天栄を経て、栗東トレセンの橋田厩舎に入厩。

で、入厩して時計を詰めようとしてから本性を現すのが、競馬あるある。

この仔はとにかく脚が遅かった。

 

入厩後の栗東坂路の追切

・2021年9月29日(2歳) (55秒8-40秒7-27秒0-13秒8)

・2021年10月6日(2歳) (54秒9-40秒0-26秒5-13秒7)

・2021年10月13日(2歳) (55秒8-41秒3-27秒6-14秒3)

・2021年10月13日(2歳) (55秒3-40秒3-26秒2-13秒3)

 

 

入厩してから、栗東坂路での追い切りで上がり13秒をきることができず、再調整でNFしがらきへ。

この時点で察するところはあった。

 

 

2022年1月5日に帰厩。

 

再入厩後の栗東坂路の追切

・2022年1月19日(3歳) (55秒0-40秒5-26秒8-13秒9)

・2022年1月30日(3歳) (58秒7-42秒4-27秒0-13秒1)

・2022年2月16日(3歳) (56秒3-41秒1-27秒1-13秒8)

 

 

まるで成長していない・・・おばけ

 

かの安西先生が、

教え子の谷沢龍二から送られてきた試合ビデオを見た時、こんな感じだったのだろうか。。。

 

 

僅かな望みを持ち、帰厩後のタイムを見守ったが、そんな思いは打ち砕かれた。

終い13秒を切れないのはかなり厳しい。

 

 

 

追いきりばかり重ねていくのもしんどいと、

無理やりのような形で阪神ダート1800ⅿでデビューが決定した。

 

☆【1戦目】2022年2月19日/3歳新馬(阪神/ダ1800ⅿ)/森裕/10番人気11着

<公式コメント>

19日の阪神競馬ではスタートで出遅れて後方2番手から。鞍上がずっと促しながらの追走で手応えに余裕がなく、直線ではジリジリ伸びては来るが11着。「ゲートで大きく出遅れてしまいましたし、後方で離されて終わってしまうのではと心配したのですが、直線に入ってからは脚を使って伸びてはくれていました。調教の様子から強気にはなれませんでしたが、思っていたよりも形にはなっていたのでホッとしました。スピード不足なのは否めませんが、その分スタミナはありそうですから、なんとか前進できるようにしたいと思います。上がりの歩様などは今のところ問題なさそうですが、今後についてはトレセンで様子を見てから決めていきます」(橋田師)時間をかけて乗り込むもなかなか時計が詰まらず、期待と不安が入り混じるデビュー戦ではありましたが、最後は脚を使って伸びを見せてくれていました。着順こそ良くはなかったものの、決して見どころがなかったわけではありませんから、うまく成長を促しながら前進を図っていきたいところです。今後についてはレース後の状態を確認してから検討していきます。

 

☆【2戦目】2022年3月19日/3歳未勝利(阪神/芝2400ⅿ)/森裕/8番人気13着

<公式コメント>

19日の阪神競馬では道中は後方からレースを進める。勝負どころで鞍上が促すも反応は鈍く、直線に向いてからも伸びは見られず13着。「芝の長距離で変わり身を見せてほしかったのですが、ジョッキーの話では『スピードに乗っていかず、追い出してからもずっと同じようなペースで走っていました』とのことで、結局見せ場なく終わってしまいましたね…。それにトレセンであれだけゲート練習をして、もう大丈夫かなと思っていたのですが、競馬場に来ると立ち上がったりしてしまいました。次またゲート内でうるさかったら再審査になると言われたので、そこは引き続き注意しておきます。この後どうするかはレース後の状態を見てからまた考えさせてください。いい競馬とならず申し訳ありませんでした」(橋田師)今回は一気に条件を替えてみたのですが、後方追走から最後までいいところなく終わってしまいました。悩ましい現状ではありますが、なんとかきっかけを掴んで次に繋げていきたいものです。この後はトレセンで馬体を確認してから検討していきます。

 

☆【3戦目】2022年4月23日/3歳未勝利(阪神/ダ2000ⅿ)/森裕/8番人気10着

<公式コメント>

23日の阪神競馬ではまずまずのスタートを切ると道中は中団の位置取りで進める。3コーナーから動かしていこうとするも反応がひと息で後方に下がり、直線もそのまま差を詰められず10着。「ゲートは練習のおかげでおとなしくしてくれていましたし、今日はちゃんとスタートも出てくれました。ただ、道中のペースが遅い間は手綱を持ったまま行けていたのものの、向こう正面でペースが速くなるとしんどくなりました。今回はブリンカーも着用してみましたが、大きな変わり身はありませんでしたね…。何とか前進させたかったのですが、結果に繋げることができず申し訳ありません」(橋田師)芝だと速い脚が使えないので今回はダートに戻し、ブリンカーも着用してみたのですが、特に変わり身は見られませんでした。なかなか結果を出せず悩ましい限りですが、課題のゲートは改善されていましたし、何とか浮上のきっかけを掴みたいところです。今後については馬体を確認してから検討していきます。

 

☆2022年5月17日/NFしがらき

<公式コメント>

「ここまで調教でもうひとつ動ききれず、実戦ではペースアップに対応できない内容になってしまっており、NFしがらきではどこか痛いところなどはないかしっかりチェックしてもらってきました。普通キャンターまで動かしてもらっても目立った異変などはなく、脚元を含めて気になるところはないとのことでした。前走から1ヶ月近くになりますし、本来そろそろ態勢を整えていく段階なのですが、ペースアップを図っても心身ともにピリッと変わってきたところを見せてこないようで、こうなるとなかなか厳しい状況であると言わざるを得ません。このような形で引退というのは無念ですし、会員の皆様にも大変申し訳なく思っております」(橋田師)昨年9月、そして本年1月の帰厩時とデビュー前からかなり時間をかけて鍛えてもらいましたし、調教でもいろいろ工夫していただき、レースの条件を替えたり、ブリンカーを試したりと厩舎サイドはなんとかきっかけを掴めるように努めてくださいましたが、その中で大きな変わり身は見られませんでした。今回の放牧では動かしつつ走りきれない原因がないかどうかをしっかりチェックしてきましたが、ここまで目立った傷みなどはなく、この中間からはペースアップも図ってきたところですが、大きな進歩が見られない状況です。こうした現状を鑑み、橋田満調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 

 

調教でペースアップを図っても変わり身なしということで、

ここでファンド解散となった。

 

 

楽天オークションで税込935,000円で取引され、

名古屋競馬で3戦して未勝利。

2022年8月5日のレースを最後に現役引退(退厩)。

 

1つ勝つというのは難しい。

競走馬の厳しい現実を思い知らされた1頭となったチーン

 

 

平地未勝利(0-0-0-3) 

※赤枠はファンド解散後