2020年度募集出資馬

 

 

 

グランパドゥシャ#29 サダムグランジュデの19

Grand Pas de Chat(仏語) バレエ用語。母名より連想

 

※キャロットクラブ様より許可をもらって転載

 

 

すでに人気クラブとなったキャロットクラブ。

高評価馬のみの申し込みだけでは全落ちの可能性もある。

それを避けるべく、無抽選かつそれなりに走ってくれそうな、コスパ馬を見つけたかった。

その観点から白羽の矢を立てたのが本馬。

ノーザンでは無い白老F産、人気血統では無いキンシャサ産駒、成績上位ではない小西厩舎という事で、

ほぼ出資は出来るのではないか。

2020年8月27日時点での馬体重は444kg、

見た目は筋肉量が少なく小ぢんまりとみえたが、手脚はスラッと長く見え、成長しだいで面白いかなと感じた。

管囲19.4cmはギリギリ許容とした。

父キンシャサノキセキは2010年、11年と中京と阪神の高松宮記念を連覇したスプリンターだが、

産駒はシュウジのような短距離馬のみならず、

ダート馬や、2020年の皐月賞で3着となったガロアクリークのような中距離馬も輩出しており、

母父キングカメハメハにより、色々な可能性を見せてくれるのではと期待した。

 

9月の抽選有無の発表で、

『既存会員は当選、新規入会者の一般出資枠内で抽選』

となり、無抽選で無事出資が確定した星

 

また、5人での共同出資(チームS)でも出資が確定、実質1.2口となった。

チームSの代表と一緒に口取り出来たら嬉しいが、

既にコロナ禍で口取りが中止となっており、望みは叶うことになるのだろうか・・・

 

 

 

NF早来での育成は順調で、

2021年4月、8日にNF天栄入厩、10日に小西厩舎入厩、23日にゲート試験合格、24日NF天栄放牧と、

トントン拍子に進んだ。

ただ、5月4日の時点で馬体重が414㎏という事で、これ以上減らないようにと祈った。

調教を進めるにつれ、コントロール難になるような精神的な脆さを露呈してきた。

課題はあったものの、調教はコンスタントに重ねられた為、6月中旬にはデビューを北海道で考えていることが公表。

その後函館に移動し、7月31日の函館芝1200ⅿでデビューする事が決まった。

 

 

【1戦目】2021年7月31日/2歳新馬(函館/芝1200ⅿ)/池添/2番人気2着

<公式コメント>

31日の函館競馬ではまずまずのスタートから促して先頭に立つ。途中、外から競りかけられ最終的に譲って直線へ向いたが、差を詰めることができず2着。フワフワしてみたり、並ばれた時に逃げるような格好をしたり、時にガーッと力んでしまったりと幼さを見せるものの、コンスタントに調教をこなしてきて無事に態勢を整えられたと見て、今週のデビュー戦へ向かいました。好枠を活かそうとしたのですが、勝ち馬のスピードのほうが上回り途中からハナを譲る格好になり最後は突き放されてしまいましたが、結果を抜きにすれば今後のことを考えるといい経験になったのではないかとも捉えられるものでした。引き続き経験を重ねながら集中して走れるように成長していってくれたらと願うばかりです。すぐに競馬を考えたくなるところですが時間をかけてここまで来ましたので、あくまでも馬の状態を優先して今後のことを検討していきます。

<感想>

まずまずのスタートから促して最内枠から先頭に。

途中、外から競りかけられ最終的に譲って直線へ向いたが、

そのまま差を広げられ、7馬身差の2着まで。

勝ち馬に力の差を見せつけられ、着順以上に落胆した。

 

【2戦目】2021年8月28日/2歳未勝利(札幌/芝1200ⅿ)/池添/3番人気7着

<公式コメント>

28日の札幌競馬では押して3番手につけるが力んだこと、内から張られたこともあってか最後は伸びがなく7着。「前回はちょっと繊細な面を前面に見せていたのですが、今回は短期放牧とは言えリフレッシュできたことが功を奏したか落ち着いてレースへ臨むことができていたんです。パドックでは幼い感じを見せていましたけれど悪くないだろうと思える中で送り出せたので良い走りをしてくれないかと思っていたのですが、実戦では繊細な面を見せてしまいましたね…。調教でも見せることがあるのですが、近くに来られると逃げるような格好を取るんです。前回は外からでしたけれど、今回は内から来られると外へ逃げようとしていました。ジョッキーもわかっているけれどもやはり厳しくなってしまったということで、体力的にもそうですけれども精神的にも良くならないとなかなか厳しいですね…。このあたりはそう簡単に変わるものではないですが、まだこれからの馬というのは確かだと思いますので、時間をかけつつ、使いながら解消し、大人になってきてくれればと思っています。いい結果を出すことができず申し訳ありませんでした」(小西師)前走は勝ち馬に早めに来られて苦しくなりましたが2着と踏ん張ってくれましたので、2戦目となる今回は何とか前進してほしいと期待して送り出しました。しかし、スッと先手を取ることはできず3番手となり、控えようとすると力みが見られました。早めに鞍上の手が動き、前へと迫っていこうとしていましたが内より主張されると対応できず余計に苦しくなってしまいました。残念ながら前走時よりも後退する結果となってしまいましたが、心身ともにまだこれからと思える現状でもありますから、立て直して改めて前進を目指すことができればと考えています。このあとについてはレース後の状態をよく確認してから判断していきます。

<感想>

押して3番手につけるが力んだこと、内から張られたこともあってか最後は伸びがなく7着。

内から来られると外へ逃げようとする幼い面を見せ、

体力的にも精神的にも成長が必要と感じさせられる。

 

・2021年10月7日/NF早来 第一指骨近位背側骨折発覚。

 

・2021年10月15日/NF早来 骨片除去手術実施。

 

【3戦目】2022年4月24日/3歳未勝利(福島/芝1200ⅿ)/丸山/4番人気9着

<公式コメント>

24日の福島競馬では五分のスタートを切り中団を進む。勝負どころから徐々に進出していくが直線ではさほど伸びがなく9着。「休養が長かったものの気が入りやすいこともあり、馬体重は少し減る形での出走となりました。それでも動ける態勢にはありましたので、この馬の良さを活かしていい走りを見せてもらえればと思い送り出しました。序盤の形は悪くないように思えたので終いに良さを出せればと思っていたのですが、追ってからフラフラしていましたね…。気持ちの面で対応できなかったでしょうか…。レース後の状態を見るとトモ脚の外側に傷がありましたので、他馬にぶつけられた影響もあったのかもしれません。初戦のような競馬ができればと思うだけに歯がゆいですが、今回は休み明けでしたし、キャリア3戦目でもありますから、何とかいい方向へ変えていければと思います。まずは脚元の状態をよく見てから今後どうしていくか検討していきます」(小西師)昨年夏以来の約8ヶ月ぶりの出走となりましたが、帰厩後の調整は比較的順調に進みましたし、良い走りを期待していました。しかし、久々の分、対応できなかったか、残念ながら直線では余力がなく伸びてくる姿を見ることはできませんでした。レース中に負った傷の具合や久々の出走後の反動の有無をよく観察していく必要がありますが、節の問題だけでなく気性的にも体質的にも連戦していいタイプではないと思われるところもありますので、おそらく一度放牧に出してから次走を目指していくことになるかと思います。

<感想>

骨折から、約8か月ぶりの実戦。

五分のスタートを切り中団を進み、勝負どころから徐々に進出していくが直線では伸びがなく9着。

 

【4戦目】2022年7月9日/3歳未勝利(福島/ダ1150ⅿ)/武藤/7番人気7着

<公式コメント>

9日の福島競馬ではまずまずのスタートを切り促しながら好位につける。手ごたえ良く直線へ向かえたかに思えたが、いざ追われると前へと迫ることはできず7着。「心配していた初ダートに関しては、砂をかぶっても怯むことなく、むしろ向かっていけていたので大丈夫でしたね。ただし、最後は余力がなくなってしまいました。正直、レースへ向かう際の精神状態があまり良くなく、馬場へ入るまでに膠着したり、バタバタしてしまったりとレースへ向けて集中できていませんでした。勝負どころを立ち回るときの感じは良くなかったものの4コーナーでは外へ逃げ気味になっていましたし、体力的なことももちろんあるでしょうけれども、特に精神面を中心として消耗が影響して最後の伸びを鈍らせているような印象です。4月以来の実戦でも調教の動きは決して悪くなかっただけに悩ましいです。思うような結果を出すことができず申し訳ございません」(小西師)気性的に危ういところがあるだけに初めてのダートにどこまで対応できるか不安に思うところも正直にある中での一戦でした。ダートに関しては概ね問題なくこなしてくれたように思いましたし、勝負どころの手応えの良さからもしかしたらと思わせるほどでしたが、残念ながら直線では余力がなくなってしまい、やはり久々ということも大きかったのではないでしょうか。結果は最良のものではないものの、ここを使えたことで変わってきそうにも思えましたので、残りのチャンスはわずかになりますが何とかいい結果を残すことができればと願っています。基本的には一度放牧に出して次走に備えることになるかと思いますが、まずは状態を見てから判断していきます。

<感想>

ダートに挑戦。まずまずのスタートで促しながら好位につけ、

手ごたえ良く直線へ向かえたかに思えたが、いざ追われると前へと迫ることはできず7着。

調教師からは、精神面を中心として消耗が影響して最後の伸びを鈍らせているような印象とのコメント。

 

【5戦目】2022年8月13日/3歳未勝利(札幌/ダ1000ⅿ)/小林凌/6番人気4着

<公式コメント>

13日の札幌競馬ではまずまずのスタートを切りまわりの動向を見て中団から進める。直線へ向いて外に出して追うとジリジリと差を詰めてきて4着。「1000m戦に対応できるかどうかが一つのポイントで、利点を増やしたいと思い普段から調教をつけていて、なおかつ減量の利く小林凌大で行かせていただくことになりました。実際、スタートを出てくれ悪くない形で入るかな…と思えましたよね。ただし、まわりも主張していたし、気持ち、体力の差もあるのか引く形になりました。馬込みの中で気を遣い、少しフワフワしてしまいましたが、それでも外に出すとジリジリといい脚を使ってよく頑張ってくれたと思います。最低限の権利を得てくれ、次につながりましたので、何とか決められるようにしたいですね。まずはレース後のダメージをしっかりと確認していきます」(小西師)条件を変えて臨んだ前走のダート戦は悪くない内容でしたので、滞在ならびに減量騎手起用でさらに前進できればと考えて臨みました。砂をかぶりリズムを崩しかけることがあったものの、普段から接して本馬のことを理解している鞍上ということもあり、鼓舞しながら進めたことで直線では脚を使うことができました。最後も詰めてきているだけに道中のストレスが少なければもっと際どかったかもしれないと思えましたので、枠や形などが変われば違ってくる可能性はあるのではないでしょうか。チャンスを得ることができましたので、次の機会を何とかモノにしてくれたらと思います。この後についてはレース後の状態をまず確認していきます。

<感想>

減量の小林凌騎手で臨む。

1000ⅿ戦に対応できるかが鍵の中、

まずまずのスタートでまわりの動向を見て中団から進める。

直線で外に出して追うとジリジリと差を詰めてきて4着。

未勝利戦終了が近づいている中、久々の掲示板で最低限の権利は確保。

おそらく次はラスト1戦、望みをつなぐ。

 

【6戦目】2022年8月27日/3歳未勝利(札幌/ダ1000ⅿ)/小林凌/6番人気6着

<公式コメント>

27日の札幌競馬ではまずまずのスタートを切り先行勢を見る位置で進める。勝負どころから仕掛けていくが直線で差を詰めることができず6着。「過去にも同じ状況になったことはありましたが今回も調教時に膠着して動けなくなってしまいましたので当該週は特に精神面に配慮した調整に専念することになりましたが、その甲斐あってレースでは落ち着いて臨むことができました。動けなくなることもなく、落ち着いて返し馬をしてレースに備えられていたので何とかいい走りをと思ったのですけれどね…。頑張って踏ん張ろうとしていたのですが、以前より繊細なだけでなく非力でもあったことから、最後は苦しくなってこらえきれませんでしたね…。良いスピードを持っていて、初戦は2着、ダートに変更してからも見どころある走りを見せてくれていたので何とか勝ちあがらせて先々の成長に繋げられればと思っていたのですが、皆様の期待に応えることができずまことに申し訳ございません」(小西師)2歳4月に初入厩を果たすほど育成は順調に進み、ゲート試験合格後の乗り込みを経て7月の函館の地でデビューを果たしました。前との差はあったものの初戦から2着と好走することができましたので、短期放牧を経て札幌での2戦目へ向かったのですが、精神的なもろさが出て着順を下げてしまいました。その後は秋に備えて放牧先で調整を始めていたのですが、その最中に左前脚の球節部の骨折が判明し、約8ヶ月の期間休養が必要になり、春の福島開催で復帰したものの再び前との差を詰められませんでした。4戦目からダート戦に矛先を向けたところ少しずつ内容に変化が見られるようになり、5戦目の札幌戦では苦しい形になりながらも直線で差を詰めてきて4着と好走を見せてくれましたので、今回、前回と同条件でなおかつ牝馬限定戦となるこの一戦へ向かったのですが、残念ながら結果を残すことはできませんでした。精神的に繊細で、体質的にもしっかりとしきれないところがありました。これまでも幾度か見せていましたが直前でも膠着して動けなくなるなど、特に精神面で最後まで悩まされてしまいました。心身のケアを念頭に置きつつ接してきましたが、現状をリセットするには時間を要すと考えられますし、これまでの経緯等を踏まえて小西一男調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

<感想>

まずまずのスタートを切り先行勢を見る位置で進める。

勝負どころから仕掛けていくが、直線で差を詰めることができず6着。

 

 

デビュー前の育成は順調に進められ、

デビュー戦は2着だったが、そこからは精神面の課題が顕著になり着順を下げていってしまった。

募集時からこじんまりとみせ非力さは感じており、そこからの伸びしろに期待していたが、

思い描いていたに成長が出来ずに残念だった。

 

 

平地未勝利(0-1-0-5)

※赤枠はファンド解散後