2019年年度募集出資馬

 

 

ウィズザベスト#21 ウィズザフロウの2018)

牡  栗毛 '18/1/23生

With the Best(英語)

誰にも劣らずに。母名より連想

父モーリス × 母ウィズザフロウ

(BMS:アグネスタキオン)
関東 勢司 厩舎 生産ノーザンファーム

総口数400口 募集総額3,000万円 1口出資額75,000円 
平地未勝利(0-0-0-3) 

 

※キャロットクラブ様より許可をもらって転載

 

 

青葉賞4着になった事があるが、なかなか勝ちきれずに善戦マンとなっているキタサンバルカンの弟。

募集動画では肩の出に少しぎこちなさを感じたが、

大好きなグラスワンダーの孫であるモーリス産駒。

スパニッシュクイーンの18と、

モーリス2枚看板になってくれまいかと願いを込めて申込み。

 

結果、当選!!

一次では88口が残った。

 

ウィズザベスト』と名付けられた本馬。

この馬については問題児という呼び名がピッタリ。

 

公式コメントは、

入厩してからネガティブコメントが聞かれ始めるのは一口あるあるだが、

ここまでネガティブなコメントを浴び続けた馬は、後にも先にもまだ他にお目にかかった事が無い。

 

簡単に紹介させてもらうと、

 

☆2020年5月7日/ 勢司厩舎入厩

『同馬主のメイレンシュタインと一緒に入厩。入れ込みがちで要精神面のケア』

・・・ 「割とはやくとデビューできそう?ニヤニヤ

 

☆2020年6月3日/勢司厩舎

『メイレンシュタイン(同性)が好きで、いなくなるとパニックになり暴れた』

・・・「これでメイレンと一緒に活躍にしたらドラマだねニヒヒ愛いやつじゃ笑

 

☆2020年6月10日/勢司厩舎

『発進練習では人の指示に対して反抗しブレーキをかける』

『持ってるエネルギーを後ろ向きなことに使ってしまう』

・・・「まだ入厩1ヶ月だし、慣れてきたら...真顔

 

☆2020年6月25日/勢司厩舎

『ゲート練習中、反射的に右側に逃げるように立ち上がり、トモが崩れるような形で転倒』

・・・「転倒て?滝汗

 

☆2020年7月1日/勢司厩舎

『雨風がひどい状況に過敏に反応して逃避するような格好』

・・・「...チーン

 

☆2020年7月8日/勢司厩舎

 2回目でゲート試験合格。

・・・「ホッデレデレ

 

☆2020年8月25日/NF天栄

『調教中に右へ逃げ、ラチを跨いでしまいました。その際に軽く外傷』

・・・「滝汗

 

☆2020年10月21日/勢司厩舎

『危うく道路に出てしまうような行動』

・・・「ポーン

 

☆2020年10月28日/勢司厩舎

『騎乗者を怪我させた。レースの鞍乗探し難航』

・・・「ゲッソリ

『ハートが強くないと乗れない。

障害レースを経験している大庭騎手が騎乗を立候補。

11月1日、東京芝1800で彼とデビュー」

・・・「ゲロー

 

と、デビューまでが、ネガティブコメントのオンパレード!

 

勝ち負けというよりは、

なんとか人馬無事にレースを終えて、

というレベルだろう。

 

デビュー11着の後はすぐに去勢、

心身の成長を促すも、

その後も付きっきりだった調教助手を振り落として骨折させるなど、相変わらず。

 

中央では以下の3戦後、

ゲート再審査となったことも受け引退。

ファンドの解散が発表された。

乗り続けてくれた大庭騎手に感謝したいニヤリ

 

☆【1戦目】2020年11月1日/2歳新馬(東京/芝1800ⅿ)/大庭/9番人気11着

<公式コメント>

1日の東京競馬ではゆっくりとしたスタートになり前と離された位置から進めることになる。少し早めに促しながら後半勝負にかけていくが、差を詰めることはできず11着。「正直に言うと、苦しい思いをしていない初戦はまだ大丈夫ではないか、2戦目以降がポイントになるのではないかと捉えていましたけれど、それでもどういう反応を見せるかはわからなかったので、スタッフとジョッキーとよく相談した結果、今日はメンコを着け、馬場に先出しし、従業員をつけて常歩、ダクを中心にして落ち着かせてゲートへ向かうような形を採りました。まわりに馬がいなくなって鳴き、精神的には少し不安定な状態になったのですが、左のラチ沿いをずっと歩いているなかで後ろから馬たちが来ても急な動きを見せることはありませんでした。ゲートに関しては、枠入り、枠内の駐立ともに落ち着いて対応してくれたように思いますが、スタートは練習時と同じく速くはありませんでした。それだけでなく、出ると課題の一つである右へ逃げる行動をとりかけました。ただ、ジョッキーがそこはうまかったですね。強く引っ張ると余計に右へ行っていておかしくない馬なのですが、冷静に対応してくれていました。大庭くんがこの馬のことをしっかりと理解してくれていたんだなと思えるシーンだったと思います。スタートで前と離れてしまいましたが、近くの馬との兼ね合いもあって上手く寄ってくれ、スタート後は悪くない形で進み出すことができ、馬のリズムに合わせた走りをさせることができていました。直線ではステッキをバチバチ使っているわけではありませんけれど、諦めさせないで最後まで走るということを教えてくれていました。形だけで言えばついて回っただけかもしれませんけれど、大庭くんが馬に嫌な思いをさせないという配慮のもと進めてくれたので、嫌なプレッシャー、ストレスのかからないレースを経験できたのではないかと思えました。次はまたちょっと違った、前向きに考えていける競馬をしていけるのではないかと思えますが、精神面の問題が改善されたわけではないので、このあたりはレース後の馬の状態を見ながら考えていければと思っています」(勢司師)初入厩時からコントロールの難しさが前面に見られ、かなり悩まされる状況にありました。そのような中で何とかゲートインすることができるようになったのも陣営ならびにNF天栄の尽力のたまもので感謝の気持ちです。しかし、現状抱えている課題はかわらずあり、今回はまず勝ち負けというよりも、経験を積みながら少しずつ成長を図っていくというところが目的でもありましたので、結果よりもまずは無事に走ってきてくれることを第一に願っていました。走り終えることはできましたし、これまでの調整過程で見せたような大きな問題行動を示すことはなかったのでまずはホッとしていますが、正直、未経験の状況のほうがおそらく問題点を見せにくいだろうということを予測していましたので、競馬を覚えた2戦目以降の変化が如何ほどかということがポイントになってくるのではないかとも見ています。まずは走り終えた後の馬の心身の状態を慎重に見極めてから、この後の方向性を検討していく予定です。

 

☆【2戦目】2021年2月27日/2歳未勝利(中山/芝2000ⅿ)/大庭/13番人気12着

<公式コメント>

27日の中山競馬ではゆっくりとしたスタートになるがじわっと上げて中団から進め、後半勝負に挑みたかったが反応が乏しく、目立つ伸びも見せられず12着。「前回で先出しした馬場入りですが、今回は後ろに回して他馬から受ける影響を少なくして、落ち着かせて臨めるようにしようと考えたんです。ただ、同じように後ろに回して落ち着かせたい馬が出てきたことで、そこには気を遣わなければいけませんでしたので、スタッフをつけた状態で馬場入りさせました。そして、去勢の効果が出ているとまでは言えないものの、人を少し頼るようなところが見られているのでそのままスタッフをつけた状態で4コーナー奥の待避所までダクで向かわせました。すると、ゲートまでは問題なく臨めていたようです。さすがにレースが近くなると周りの馬にも気を遣うようになって神経質な面が出てきてテンションが上がってきていましたが、何とか悪くない状態でレースへ臨めたようです。ジョッキーには引っ張るのは良くないと伝えてあり、そのことを理解して彼も馬の気持ちを優先して軽く促すことで中団やや後方くらいの位置につけて進めてくれました。道中の格好が良く、もしかしたらと思わせてくれましたが、スピードをあげていくと体が追い付いてこなかったようです。“前は替えずトモだけ替えて不正な形で走っていました。特にトモが追い付いてこなかったから、このあたりが少しずつでもしっかりとしてくれればと思います。それでもデビュー戦より感触は良かったですよ”とジョッキーは言ってくれました。結果こそいいものではありませんでしたけれど、初戦より内容に進展が見られたのは確かですし、ステッキを軽く見せて今後に少しでもつなげられるようにと考えながらジョッキーが乗ってきてくれました。彼の言う通り、精神面に続いて肉体面に成長が見られるようになってくれればとまた変わってきていいはずです。一歩ずつ前進はできていると思いますので、時間に限りはありますが何とかこのままいい方向へ持っていきたいです」(勢司師)前走後は去勢を行い、少しでも集中できる状況をつくり、前進を図れればと考えながらNF天栄ならびにトレセンで調整を進めて今回のレースへ挑みました。スタートはゆっくりでしたがその後は鞍上の指示に従い中団で進めることができていましたので、少しずつながら成長の跡が見られたのではないかと思えました。しかし、後半でペースが上がり出したところで反応はできませんでした。まだ多くを求めにくい状況ではありますから、経験を積みながらひとつずつ前進して何とかいい結果へつなげていければと願うばかりです。今後についてはレース後の状態をよく確認してから判断していきます。

 

☆【3戦目】2021年5月1日/2歳未勝利(東京/芝2000ⅿ)/大庭/9番人気8着

<公式コメント>

「普段の様子を見てもこれからさらに気持ちに余裕がなくなってくる可能性が高く、ジョッキーとはここで勝負に行こうと話し、実際にそういう競馬をしてくれましたが、結果が伴いませんでした。また、今回見せたゲートでの問題行動は苦しさゆえにとってしまったのでしょう。前扉が開けられたのであのまま行くとゲート再審査を課せられるところでしたが、今回は注意までで何とか収めてもらえました。しかし、次はおそらく再審査を課せられることになります。ゲートの修正、そして今以上の走りを引き出そうとするには体そして精神面に余裕をつくってからでないと難しいのは明らかですし、回を重ねるごとに難しさが増してしまっている現状からすると残りの未勝利期間では十分と言えません。稽古でも実戦でも手先だけで走るようなところがありますが、体がしっかりとしきれていないことで思うように体を使えないところから来ているでしょう。レース後はその反動から特にトモを中心に体が辛く、歩様もガタガタで、問題行動を採っていたことがまるで嘘のように大人しくなってしまっていて、回復させるには少々時間を要すのではないかと思われます。そういった状況を踏まえてクラブと相談した結果、今回で判断することになりました。良い馬と思える一方で、入厩時から難しさが目立っていて、何とかいい方向へ導いていきたいと思いながら接してきましたが、思うようにいかず誠に申し訳ございません」(勢司師)育成時代から繊細な一面を持ち合わせており慎重にコンタクトを取りながら進められ、2歳5月に入厩を果たすことができました。しかし、環境が変わると難しい面をより前面に見せるようになり、ハミ受けの課題が目立っていてゲート試験をクリアするのにも2ヶ月ほどの期間を要しました。その後はNF天栄で乗り込みを進められ、何とかデビューまでこぎつけることができましたが11着、2戦目では12着と思うような結果を残すことができずにいました。何とか変えていかなければいけないという状況の中で乗り込みを強化してきたところ前進気勢は出てきたものの、一方で操縦性の難しさが強くなってしまいました。勝負をかけてレースに臨んだものの苦しくなり敗退し、レース後、疲労が顕著な状態にあります。また、ゲート入りが悪く注意を受けていて、次回少しでも悪いところを見せると再審査を課せられる可能性があります。ゲートの問題をクリアするにはまず何よりも精神状態を改善させる必要がありますが、精神面を重視すると調教メニューを和らげなければいけなくなり、本来あるべき競馬へ向けて負荷を上げていく調整ができず、現状の中で今以上の好成績を求めるのは難しいと言わざるを得ません。それに、次走へ向かうにしても回復そしてゲート練習に時間をかけざるを得ず、未勝利期間内に最良の結果を残すのは難しいと想像されることから、勢司和浩調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りたくお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。

 

楽天オークションに出品。

税込781,000円で落札された。

 

その後、名古屋、佐賀と渡り、

地方とはいえ2勝を上げられた。

ウィズザベストの元会員は、

私も含め感慨深い人も多いのではないか。

 

 

 

※赤枠はファンド解散後