知人の会社社長に『お前の持ってる3Dプリンタでこれ作れる?』と聞かれた。
自身でモデリングを手伝ったものだが、家にあるFDM方式のものではモデルを分割しないと難しそうな形状。とりあえずやってみるよとは言ったものの、予想通りそのままプリントしようとするとオーバーハング部分が難しい...
どうしても宙に浮いている部分が汚くなってしまう。
どうしようかと考えていたが、お世話になっている大学の研究室に紫外線硬化式の3Dプリンタがあることを思い出し、大学出勤日に使わせてとお願いしてみた。
結果としてはやはり外観は段違い。
積層段差も滑らかで、試作品としては上出来。
紫外線硬化式のスタンダードなマテリアルを使ったが、やはり強度としては熱溶解積層方式には遠く及ばない。強度が高い紫外線硬化式のマテリアルもあるが、価格がべらぼうに高い上に扱いが難しい。プリントが終わったあとにIPA(イソプロピルアルコール:第4級アルコール類)という多少危険な薬品で洗浄、その後紫外線照射による二次硬化という手順を踏む必要があり、薬品の処理も製品の処理も手間がかかる。
なので個人宅で持つのはハードルが高い
IPAを使わなくても良いものもあるが、出来上がりの品質としてはおもちゃレベル。とても仕事では使えない。
熱溶解積層方式にも紫外線硬化方式にもそれぞれのメリットデメリットがある。
とりあえず安めの紫外線硬化方式を探してみよう。