決めたことをやる。

その重要性はいろいろな人たちが知っています。

親や教師に言われ、
上司や先輩に言われ、
本や講演で言われ、
自分の内側からも聞こえてくるかもしれません。


でも、「決めたことをやるのはなぜ?」と問うと、


「やらないと何も変わらないから」
「決めたことくらいできないと、何もできないから」
「決めなきゃダメだから」

「ほんとは決めたくない」
「決めるなんて苦しい」

と、「0か100か」のような回答をするひとが多くいます。

本来、決めるのは何のためかというと、

「決めたことをやる」というのは、
あなたの人生の中に「安定性」をもたらします。


電車を乗るときに安心するのは、

「この時間になると到着して、
 これだけの時間乗っていると目的地に到着する」

という「決まった通りになっているから」です。

もちろんそれを「退屈だ」と言うひともいるでしょうけれど、
毎日の移動時間が予測困難よりはだいぶましでしょう。

それは、運営側が、「この時間に着く」と決めて、「その時間に到着する」ということを、
繰り返しているからです。

つまり、電車のダイヤは、運営側の決断の量なのです。


安定性は、そうした「決めた通りになる」と予測できることからやってきます。

未来を築くには、そのための「足場」が必要です。

決めたことをやる、というのは、たとえそれが、

ゴミを1つ拾うことでも、
腹筋を1回することでも、
本を1ページ読むことでも、
英語を一言発してみるだけでも、

決めたことをやったなら、とても意味があるのです。


それは「今、私は未来を決めることができた」という安定感につながるからです。

その安定感が、新しく挑戦しようとする気持ちを後押ししたり、
新しい変化を起こそうというエネルギーを与えてくれます。


「小さくても決めたことをやる」ことを過小評価してはいけません。

それが未来をつくる土台となっていくのです。



池田貴将