行動を起こさないひとは、あいまいなままがお好きなようです。

 

行動を起こすひとも、行動を起こさないひとも、

「今気になっていることはありますか?」と聞けば、

 

「将来のことが・・・」

「読みたい本があって・・」

「部屋を片付けなきゃなんですよね・・」

「ひとの育成が・・」

 

などといろいろと挙げてくれます。

 

ただ、そこから行動を起こすか、起こさないかは、

 

その取り組むものが簡単か、大変か、

必要な時間が短いか、長いか、によって決まるわけではないのです。

 

ましてや、がんばるひとか、がんばらないひとか、

忍耐強いか、忍耐弱いか、ということさえ関係ありません。

 

 

あなたが、気になるさまざまなものに対して

「あいまいなまま」にしていると行動を起こしません。

 

たとえば「あいまいなまま」がお好きなひとは、

 

ビジネスなら、

 

「この状況についてどうしたらいいと思いますか?」と聞かれて、

 

「わかりません」と言ったり、

 

「どうにかしなきゃですよね」と言ったり、

 

「微妙ですね」と言ったり、

 

「がんばります」と言ったり、etc....

 

「あいまいなまま」にしておきたがります。

 

 

掃除や片付けで言えば、

 

落ちている名刺をひろって「これってなんですか?」と聞かれても、

 

「それは名刺です」と答えたり、

 

「あ〜それ懐かしいですね」と思いでを語ったり、

 

「あ〜それ時間があいたら考えます」と先延ばしたり、

 

動かないひとは、あいまいなままにしておきたがります。

 

 

あいまいなままだと、いずれそのことに対して無自覚になります。

 

なんとかしなきゃと思っていたことさえ感じなくなってしまうのです。

 

 

部屋の片付けでも、ビジネスでも同じです。

 

気になる一つ一つのことについて、

 

「これは行動を起こす必要があるか?ないのか?」を判断します。

 

必要はないと決まれば、もう気にしなくていい。

 

必要がある、とするならば、

 

「じゃあどうなっていることが理想なのか?」

 

「それに近づくためには具体的にどういう行動をすればいいのか?」

 

ということを明らかにしていくだけです。

 

本人は行動が明らかになっているつもりでも、

 

なんだかあいまいな気がするなら、もっとハッキリと行動をしぼりこむ必要があります。

 

 

そうして明らかになった行動は、

すぐできるなら速攻で行う、決まった日付にやるならスケジュールにいれる、

時間があいたときに見返して隙間時間をみつけて行う、など、

 

またここからよりハッキリと整理していきます。

 

 

行動を起こすひとは、「あいまいなまま」に敏感です。

 

なぜなら、「あいまいになっていることは、決して誰もなにも行動しない」と、

 

わかっているからです。

 

そして、行動を起こさないひとは「あいまいなまま」にしておきたがります。

 

「整理する時間がなくて・・・」

「やり方がわからなくて・・・」

「時間が空いたら・・・」

「今度またタイミングがあるときに・・・」

 

など、さまざまな表現がありますが、要は「あいまいなまま」にしておきたいのです。

 

ただ、あいまいなままにしておくと、

こころのエネルギーはそちらに奪われますし、

集中しようと思っても整理できていないことが思考を中断させてしまいますし、

常に次になにをするべきかが明らかになっていないのでいつも期日に追われてしまいます。

 

あいまいなままにしておくことは、

その場しのぎにしかならないのです。

 

行動を起こすべきか?

そのままで良いのか?

 

行動を起こすなら、どんな姿が理想なのか?

どんな行動をとれば、そこに近づいていると言えるのか?

 

ハッキリさせていきましょう。

 

少しでもヒントになれば幸いです。

 

 

 

池田貴将

 

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