ひとは基本的に、これまでの人生の中で、
過去のうまくいったやり方を踏襲します。

判断 → 選択 → 結果

という、ひとのもつメカニズムがあります。

過去のうまくいった結果は、
さまざまな理由があるのですが、

わたしたちの「学習本能」は、
そのときにどんな判断をしたのかを学習してしまいます。

それを自分の判断基準にするのです。


やり方をいくら変えても、
そのひとの中の判断基準が変わらないと、
結果は出ません。

逆もあります。

スポーツで、全国大会に出るようなひとは、
その身体能力よりも、その判断基準が優れていたからなのですが、

仕事をはじめたときに、
判断基準がリセットされてしまうひとも多くいます。

「あれは、スポーツで、
    これは、仕事だから 」

と、自分の中で、分けてしまうのです。
これはとてももったいない。


過去に、どれだけ優れた結果をだした判断基準であっても、
永遠に通用することはありません。

すぐれた判断力というのは、
自分の判断基準を見直す力です。

過去に正しいとおもっていたものを
疑い、より良いものに変えていく。


行き詰まってるとおもうときのほとんどは、
自分が正しいと思っている判断基準が、もう今は間違いになってしまっている、ということがほとんどなのです。