さまざまな業界の、さまざまな人たちにお会いしていると、
活躍している人たちでさえ、全然タイプも違いますし、性格も違います。
ビジネスの中でも、基本としている考え方でさえ違います。
自分のこれまでの経験から生まれた考え方をベースにしている人もいれば、
松下幸之助をベースにしている人もいれば、
ドラッカーをベースにしている人もいれば、
神田昌典さんをベースにしている人もいれば、
本田健さんをベースにしている人もいれば、
ジェイエイブラハムをベースにしている人もいれば、
・・・
と、「基本」と呼ばれるものでさえ、バラバラです。
ただ、
「池田さんの基本となる考え方はなんですか?」と聞かれれば、
正直、なんと答えたらいいのか分からないのが実情です。
それだと答えにならないので、「アンソニーロビンズと吉田松陰です」と答えます。
しかし、講座に来てくださって、懇親会などで会話をすると、
「文章で読んでいた池田さんと、実際にこう話させてもらうと全然違う」と言われます。
それはそうなのです。
言葉は、やっぱり、思考の一部でしかありません。
文章は、何回見ても同じ文章ですから、何度も読めるようにつくられています。
しかし、実際にディープな話になれば、
「そのとき、その話題でどう言うか」というその人の「下地」が現れます。
実際に、基本となるものよりも、結果や人生に違いを生み出しているのは、
この「下地」なのです。土台よりも、その下にあるものなのです。
下地は、知識や、スキルや、資格や、知名度や、評判などをすべて剥がされても、
その人に残っているものです。
言葉で表現できるものをすべて取り去ったときに、その人に確かに存在しているもの、
それがその人の素地であり、そのひとがその人生でつくりだした結果の下地になっているものです。
「下地」という存在。
ちょっと意識してみると、見え方は大きく変わりますので、おすすめです。
池田貴将