「理想がとても大きくて、ワクワクしている。
 でも、現実とかけ離れすぎて、どうしたらいいのか分からない」


こういうとき、ひとは動けません。


その人がどれだけ素晴らしい力をもっていたとしても、
「どうしたらいいのか分からない」という精神状態は、力を弱くします。


本当はできることなんて無限にあるのに、
「どうしたらいいか分からない」という自己暗示は、
ひとを無力感で動かせなくさせます。


動けないことがつらくなって、理想が小さくなったり、
理想自体を無くしてしまうことは、最も避けたいことです。


なぜなら、現状を変えるために理想を打ち立てたのに、
理想を無くしたらラクにはなれるかもしれませんが、何も変わらないからです。


優れた結果をつくるひとは、
「理想と現状のギャップ」の扱い方が上手なのです。


「理想と現実のギャップ」には、何の意味もありません。


「まだまだこんなに遠い(涙)」と絶望感になり、
「こんなにやったのに・・・」と無力感となってしまうのは、

ギャップに過剰な意味をつけ過ぎているだけです。


世界で活躍するアスリート達が、その日結果がでないと、
「今日はダメでしたね!どうですか?」とインタビュー責めに合います。


しかし、活躍している人ほどアッサリしています。

「 次の試合に向けて、調整するだけです 」
「 そうですね! 」


過剰な意味づけをせず、そもそも過去を前向きにすら捉えておらず、
「そんなことがありましたね」と意味をつけていないのです。


「次にやるべきこと」が明らかに見えているからです。



理想と現実のギャップが大きくて、前に進めないひとは、
「制約条件」の扱い方を知らないだけだったりします。


制約条件とは、
 ・現状で使える時間は、○○くらいだ。
 ・今自分が動かすことのできるものは、○○だ。
 ・今自分ができることは、○○と○○だ。

というように、私たちの行動を「制約するもの」です。


無限に時間が使えて、
無限に人材が使えて、
無限に予算が使えて、
無限に体力があって、
無限に知識がある、というのはありえません。


必ず私たちには「制約」が発生しています。
夢を叶えるひとは、それを上手に使っているだけなのです。


制約と聞くと、過剰な意味をつけてしまいやすいですが、
スポーツの「ルール」のようなものです。


ルールの中で、ゴールを目指して、プレイを競い合う。
ルールに不満を言って優れたアスリートになるひとはいません。
ルールという制約がゲームを面白くさせ、プレイヤーのスキルを上達させ、
競技を尊くさせているのです。


同じように、理想と現実のギャップがどれだけ大きくとも、
まずは制約条件を明らかにすることが大事なのです。


そのときに注意しなければいけないのは、
意味をつけない、ということです。


「使える時間は5日」であって、
「あと5日しかない」というのは「過剰な意味」です。

「○○という能力をもった部下がいる」であって、
「使えない部下しかいない」というのは過剰な意味です。


制約条件を明らかにして、
その中で「ターゲット」を明確にします。


つまり、「こういう制約条件があるから、ここを狙おう」ということをハッキリさせることです。


面白いことに、動けないひとほど、制約条件をみつめられません。

「あと5日」ということが、「あと5日しかない」になってしまったり、
「予算がない」ということが、「だからなにもできない」ということになってしまったり。


大事なことは、
【どんな状況でも、常に理想に近づくことはできる】
ということを忘れないことです。


いろいろお伝えしてきましたが、
要は次のことを大事にしましょう、ということです。


1)どんな現状でも、理想は見失わない
2)行動を起こすためには、制約条件(今できること)を明らかにする
3)今できることから、ターゲットを明確にする
4)どんな状況でも、できることは無限にある、ということを忘れない


少しでもヒントになったら幸いです。


池田貴将


オフィシャルメールマガジン掲載 
2015年9月25日 




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