先日、「自由と生き方」ということで講演をさせて頂きました。
冷静になって見てみると、凄いテーマですね。
今考えると、よくこんなすごいテーマを話すことを受けたと思います。
きっとそれは、「テーマについて熟知しているから」というより、
聞いてくださっている「人のメカニズム」について少々詳しいから、
安心して話しているのだと思います。
ひとのメカニズムへの飽くなき好奇心がありますので(笑)
講演がはじまってすぐ
「 ひとによって、自由とはなにか?ということは違う。
だから、あなたにとっての自由により近づくヒントをもって帰ってくださいね 」
とお伝えしました。
*
講演では、最初に、
「自由とはなにか?ではなくて、
あなたにとって自由の反対はなにか?を考えましょう」
ということを考えました。
「 自由 」 ⇔ 「 ? 」
哲学者たちの思考に、「真逆を考えると、本質が浮かび上がる」というものがあります。
だから、その人にとっての「自由の反対」を考えることで、
その人の本質が浮かび上がるのです。
考える力が落ちていると、「自由の反対は、不自由」となってしまいます。
それ、自由否定しただけじゃん。。。
「晴れの反対は、晴れてない!」
「休みの反対は、休みじゃない!」
「男の反対は、男じゃない!」
これって考えているように見えますか?
みえないですよね。
そうなんです。ただ否定しているだけのときって、
考えてないんですよね。
だから「不自由はやだ」「お金がないのはやだ」「自信がないのはやだ」と「○○がない」と悩んでいても、実は思考は動いていないんです。
*
あなたにとって、自由の反対はなんですか?
ぼくにとっては、自由の反対は「依存」です。
依存とは○○がないと、生きていけない、となっている状態のことです。
ひとは、何もないところでは生きていくことはできない。
だから、必ずたくさんのものに依存している。
それに気づいて初めて、自分がそれでもそこから自由になりたいと思うものは何か?
それを考えることで「自分の生き方」がみえてきます。
池田貴将
PS
ちょっと思うがままに書いてしまうと、
ビジネスはお客様に依存しているのは仕方がないこと。
しかし、精神的に依存してしまっていると、
お客様への甘えになり、自社・自分を弱くしていってしまう。
「お役立ち」「貢献」「おもてなし」「喜んでもらう」というような、
サービスや価値の提供は、お客様に依存していないからこそ「与える」という行為が成り立つのです。
お客様の役にもっと立つために、お客様から自立することが大事だと思っています。
自立しているからこそ、「感謝」できるし、「貢献」できるんです。
依存しているひとは、「義務」になってしまっているし、
依存して離れられない人は、恐怖こそあれども感謝は生まれません。
お客様との最高のパートナーシップを築いていくためにも、
相手にとって「自立した会社/人」であることが大事なのです。