木をみて、森をみず
という言葉があるとおり、
ひとは広い視野でものをみることと、狭いところに絞って集中していくことの両方を大事にしました
性分から、「森」をみる方がとくいな人もいれば、「木」を見るのがとくいな人もいます。
しかし、大事なことは、「両方が大事」だということです。
「木」みて「森」をみず、という教えを、
実践的に活かしていくためには大事なことがあります。
「全体」と「大局」の違いを押さえておく必要があります。
似ているものですが、全く違います。
「全体」というのは「部分」の集まりを「ひとつ」としてみることですが、
「大局」というのは「筋道」にもとづいて主体的にみている広い視野のことです。
つまり、「全体」というのはモレがなくダブりがなければよいのですが、
「大局」には「戦略」が含まれており、「筋道」が含まれており、「意図」が含まれているのです。
西洋人は「部分」に分解することに長けていますが、
本来、日本人は「大局」をつくりだすことに長けていました。
部分ででしかみれない人は、
「小さな戦い」に負け続けると、全体として「負け」ると思ってしまいます。
しかし、大局でみれる人は、
「小さな戦い」に負け続けても、全体として「勝つ道」が見えているのです。
ここのところ、もう少し今後掘り下げていきます。
「大局」をしっかりともつことはいかがでしょうか?
池田貴将