困った楽譜 〜 ワースト1は構成がわからない楽譜 | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

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困った楽譜 〜 ワースト1は構成がわからない楽譜

伴奏をする際、困るのは

構成がわからない楽譜。

これがダントツでワースト1です。

ボーカリストが

楽譜について勉強したい、と思うのは、

則ち、コードを知りたい、

ということと同義であると思われます。


もちろんコードの知識は持つべきですし、

歌唱に関連しても必須の知識だと思います。


ただ、

経験豊かな伴奏者を従えての演奏の場合、

ジャズスタンダードであれば、

概ねコード進行については頭に入っているので、

多少コードの表記に瑕疵があっても

問題なく演奏出来てしまいます。

(そのことにより、その楽譜に問題がない、

という勘違いを生む原因でもあるのですが…)


楽譜について意外に軽視されていて

重要なポイントは構成についてです。


構成について、ジャズの慣習に則っていれば、

演奏の尺などは可変的であって全く問題ないので、

その辺りについては柔軟に対処しましょう。

ジャズの三要素 ~ ジャズボーカルを勉強するために



以前の記事

楽譜"本編"で構成がわかるように


で紹介した例は、構成がわかりづらい例。


上記記事の譜例は

初見で処理するにはたいへんですが、

考えれば何とか対処出来るレベルです。


中にはまったく構成がわからない楽譜もあります。

これはさすがにお手上げです。

コードについてわからない場合は、

とりあえず便宜的にコードを決めて演奏出来ます。

しかし構成については如何ともしがたいです。


この場合は

何とか耳で合わせて

気合いで本番に臨むということになります。


危うい箇所をなんとか乗り切って

最後、大きく演奏がずれないように処理します。

(そのことが、自身の楽譜に問題がない、

と思わせてしまう要因でもあります。)


楽譜上で演奏がどのように進行するのか

これを確認するのが最低条件です。


正しい記号がわからなくても、

自身の意図として、どのように演奏が楽譜上で進行するかを

知ることが第一歩でしょう。

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