ルート音を意識しましょう! | ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

ジャズベーシスト 池田 聡 のブログ

演奏活動やレッスンについてつらつらと書いていきます。

ルート音を意識しましょう!

ジャズを勉強し始めると、

それまでに馴染みのなかったスケールやコードを学び

"カッコいい"サウンド、フレーズを弾けるようになることは

とても楽しいと思います。


しかし、

"難しい"音を弾く、ということばかりにとらわれて、

基本的なことが疎かになってしまうこともあります。


例えば、

比較的、理論的に"難しい"フレーズを弾ける方でも、

コードのルート音のみを弾くよう申し上げると

楽譜を見ないで弾くことが出来ない、

ということが少なくありません。


このことは、

曲中のアベイラブル・ノート・スケールについては把握していても、

ただ何となく、そのスケールを上行、下行しているのみで、

コードに対する意識が希薄である、

と考えられます。


「C7」というコードがあるとき、

ベースが「ド」を弾いて、

その上でどのように発展させられるか、

言い換えると、

いかにベースの「ド」を意識して演奏出来るか、

ということを時折、確認することが必要だと思います。


私のアンサンブルクラスでは、

管楽器の人に交替でベースパートを担当してもらって、

コードのベーシックを感じるようにしています。

もちろん、
楽器によっては音域的に全然ベースに聴こえないですが、
練習なので、その点はあまり気にせずに。



一方、

ベーシストはルートを弾くことが役目で、ルートが"安住の地"なので、

ついつい、ルート音を多用してしまいます。


ベーシストは努めてルート音から離れる練習をする必要があります。

これについてはまた改めて。

ジャズブログランキング
にほんブログ村 音楽ブログへ にほんブログ村