アイスクリームには賞味期限がない。
賞味期限の省略が認められているそうで。
ふむ。
前回のお話はこちら。
帰国日は伝えてありましたが、
夫は成田に現れませんでした。
きっと(旅行から帰ってくる)
くらいの感覚でいたんだと思います。
常識を求めても仕方ないので
驚いたわ!!とだけ思いました。
空港では山ほどの荷物を宅配に頼み、
とりあえず夫の顔を見て、
翌日には新幹線に息子と乗り込んでいました。
夫のお給料で不自由なく暮らすか、
私が働いて稼ぐか。
迷わず後者を選びました。
その為には
東京より田舎の方が都合がよかったんですよね。
中学の制服を着た息子に感動したのも早々
私の就職も決まり、
また新しい日々が始まりました。
凸凹息子はと言えば
まだ中学でKYが目立つ時もあり・・・
先生からお呼ばれされたこともありましたが
「外国帰りだから?(汗)」で通しました。
ただそれは、あくまで息子に
安易な障害のレッテルを貼らないため。
※ちなみに小1の時は公表していましたし
支援が必要か不必要かで判断しました。
家では日本での振る舞い方や学校のことなどを
根気よく教えていきました。
ASDの彼らは基本的に
他人の行動を見て学ぶということがありません。
目の前にのプロがいても
とにかく自分のやり方でをふるい続けて
釘をダメにするのが彼らです。
「どうすればいいか自分で考えて」
と言われればフリーズします
そんな時は考えさせるのは先送り…
表現は悪いかも知れませんが、
まさにAIにデータを入れるように
理由とともに情報をインプットしていきましたし
それが”蓄積”されて初めて
自分で判断し
適した行動が取れるようになっていきました。
一方で勘違いしてはいけないのは
感情までもがないわけではないということ。
彼らの心の湖の底には
静かだけれどとてもピュアな気持ちが存在しています。
だから物事を教える時も
教育マシーンにならないようにだけは
気をつけていた気がします。
それはさておき。
中学卒業も間近になったある日
タンスの奥からぐちゃぐちゃになったテストの束が
見つかりました。
だらけです。
そりゃ、そうでしょう
日本で勉強してきてないんだから。
でも本人としては
恥ずかしかったし悔しかったんでしょうね。
私はこっそりテストを捨てておきました。
息子に「あれもこれも」はムリだから。
かといって普段のおかしな言動に目をつぶり
成績だけを気にしていたら
今の息子はいなかったんじゃないかなと思います。
結婚ではないですが
「両目を開いてみる。そして片目をつぶる。」
昔の人は本当にいいことを言ったなぁと思うのです