先輩(以下、S)「いやいや、だからさ。俺は忠告しようとしたわけよ。まだ早い。早まるなって」
S「それをさ、俺に何の相談も無しにやりやがって、、全く、困ったもんだよ。作家として、アーティストとして、俺は何年先輩だと思ってるんだよ」
S「銀座だか、金座だか知らねえけどさ」
小太郎(以下、小)「・・・・・」
S「ところで、お前は観に行ったの?あいつの個展」
小「えっ!? ええ、まあ、いちおう、、」
S「で、どうだったんだよ。展示は」
小「え? いや、まあ、良かったと思いますよ。普通に。シンプルな感じで。なんというか・・・」
S「だろ? てか、出たよ。「普通に」的発言」
S「結局そうなんだよ。あいつのやることは」
S「なんでもかんでも差し障りの無いシンプルな作品を作ればいいと思ってるんだよ」
S「まったく、芸術は火暴発なんだからさ。ちびるぐらいの作品を作ってみろっつうの!俺ぐらいの作品作ってみろっつうの!」
S「なんのインパクトもありゃしない」
S「大人し過ぎて、ふざくんな、金返せって話だよ」
小「いやいや、だからお金払ってないですから、、しかも、アナタ行ってないでしょ・・」
小「いや、まあ、人それぞれの表現があると思いますし、いいんじゃないですか? だいだい、そういう作家さんじゃないですからあの人は」
小「でも、わりと評判は良かったみたいですよ。裏でどんな評価が下されているのか僕には分かりませんが」
小「それでもまあ、やってよかったんじゃないでしょうかね」
小「一度は銀座でっていうのは、一つの目標でしたでしょうから・・・」
S「一つの目標ねぇ・・」
S「だから、ダメなんだよ。今の若ぇモンは」
小「いや。そんなに若くはないですけどね、、」
S「銀座なんて、一つの通過点に過ぎないんだよ。というか、まだまだ始まってすらいない。それが分かっていないようじゃ、あいつも終わりだよ」
S「来年、再来年とやってようやくスタートラインに立てるかどうかなんだよ」
S「それをさ、今回の銀座が一つの到達点みたいに考えてもらっちゃあ、作家としてまだまだ甘いってことだよ」
S「わかる?」
S「ユアー。アンダァーすたんどぉ?」
小「・・・・・」
小「え、ええ、まあ、確かにそういう考え方もあるかもしれないですけど、、そこまで言わなくてもいいじゃないですか。。」
S「とにかくさ。おれはさ。現状に満足してほしくないわけ。現状に甘んじてほしくないわけ。あぐらをかいてほしくないわけよ。車運転しながらニヤニヤしてほしくないわけよ」
小「え?なんすか?、、それ。最後の」
S「いやいや、まあ、実は俺もブログで展示の様子は見させてもらったけどさ、まあ、そうだな・・ハッキリ言って、まだ突き抜けないよな」
S「綺麗にまとめてるのかもしれないけどさ、なんというか、こう、鋭さがまだ足りないって感じだよな。俺の作品にはまだほど遠いよな。っていうか、俺様の作品にはまだまだほど遠いよな」
小「今、何で言い直したんすか?(- -;)」
S「まあ、これからどうなるか。俺はべつに期待はしないけどさ。作品がどう磨かれていくのか、様子だけは見といてやらんでもないかな」
小「出ました。勝手な上から目線・・」
S「って、まあ、そんなことはどうでもいいんだけどさ」
S「あれ、どうなった?」
小「なんすか?」
S「あれだよ。あのやつ」
小「なんすか?だから」
S「だから、あれ、申し込んだかっつうの!」
小「え?」
S「だから、銀座の個展の申し込み!」
S「俺もそろそろ東京進出考えないといけないからさ」
小「・・・・・」