土木消防委員会で11月7~8日の2日間にわたって、富山市「中心市街地活性化基本計画の取組について」、糸魚川市「糸魚川市駅北大火災からの災害復興の取組等について」と2か所の行政視察させていただきました。

両市ともに「歩く」ことを意識してまちづくりを行っています。

 

糸魚川市のまちづくりのきっかけは「大火事」からでした。

最大瞬間風速/27.2秒の台風並みの風が山から海に向かって吹き、負傷者17人、147棟の焼損・面積は約40,000㎡が消失されました。

大風のため風下では「飛び火」もあり、235台の消防車両が近隣市町村から出動され、30時間延焼が続きました。
元々、自主防災組織を含む地縁組織のつながりが強かったものの空家や狭隘道路が多く、消防車両が入っていくことも困難であったようです。

 

災害救助法が適用され、年明けすぐから復興関連工事が始まりました。ガレキの撤去等が工事とともに被災者関係者の説明会も実施されました。その際の工夫として、被災したブロックを5つに分け、少人数で話しやすい環境で弁護士などの専門家も加わり、復興まちづくり計画を策定していきました。このスピード感ときめ細やかさが現在の復興後のまちなみに反映されているのかと思われます。

その結果、「糸魚川市駅北復興まちづくり計画」では、「災害に強いまち」「にぎわいのあるまち」「住み続けられるまち」の3つの方針を打ち出しました。初期消火体制の強化のために市民が使用しやすい40ミリホースの導入や半年に1回の消防訓練、延焼拡大防止のための防災公園や市道幅員の拡充、無電柱化の推進などまちなみの景観にも配慮したまちづくりになっています。また、「駅北広場キターレ」では「子育て」「地産地消」「高齢者元気」をキーワードに市民の憩い集まる場を創出し、まちを歩いてもらえるような施設を設置されました。地下には大型防火水槽を兼ね備え、大火の教訓を次世代につなげるための学びの場ともなっています。