この行財政改革推進委員会は、令和5年度から9年度までの行財政改革のステップガイドを作成、進捗管理などを学識経験者や公募市民からの意見を聴取しながら進めている委員会です。

 

「行財政ステップアップガイド重点計画に係る重点ターゲット令和5年度実績報告(速報版)及び令和6年度実施目標(案)について」は【10の重点ターゲット】について、2つの視点「みんなで取り組むまちづくり」「持続可能な都市経営」からそれぞれ速報版による報告が行われ、そこで質疑がされました。

 

様々な意見が活発に出ていたのですが、私が特筆したいのは「⑨公共施設等の保全、適正配置、有効活用の推進」での意見でした。

現在、国全体が人口減少化に向かっており、必然的に公共施設等の総量も削減はやむを得ない。高度経済成長期で建設された公共施設の見直しが進められている中、単純に「社会生産性」のコストパフォーマンスだけで削減ありきの議論はすべきではない。

自治力を培養することができる生涯学習や社会教育の観点からも文化的な施設も残すべきである。一例をあげると「図書館」は無料で本を貸出し、そこには何の利益や収入はない。専門職の学芸員や図書館司書といった職員がいることが大切で、市民の対話が向上されるものである。といった内容でした。

確かに文化・芸術・スポーツの分野は公共性から離れているかもしれませんが、市民の心身を培養させるものです、昨年11月の青森県八戸市の「全国都市問題会議」の研修のテーマと同じ課題で、登壇されたパネリストの方々と同じ意見だと思います。

 

このような委員会でしっかりとご意見をいただくことは大きな前進だと感じた委員会でした。