2日目はパネルディスカッションです。
何度も訪れてもらうために、また、選ばれるために大学教授・実践者・市長らのディスカッションです。
 各人ともまちのプランナーとしてしっかりと実践されているので、話が分かりやすく、また多くのアドバイスもありました。そして、何よりも「気づき」かありました。


 雲仙で活動されている方は、「人」を入れて雲仙人(くもせんにん)という地域おこしをしています。人と人が出会う場所をつくり、つながりを求める方々の居場所を作っています。会議は会議室では行わず、ご飯を食べながら、田んぼで作業をしながら、自由に発言できるように対話をしています。

 フルーツを得意としている方はフルーツをモチーフにお菓子を作り、フルーツツーリズムという視点で人と人が集まる場を作っています。


 長崎市の方は「長崎さるく」(まち歩き)をして、新たなまちの発見に気づいた事例報告もありました。元々観光都市であるにも関わらず、コロナ禍で観光客が来られないため、市民にも危機感があったようです。

 以前、「長崎さるく」(2006年)というイベントを実施し、みんなでまち歩きをしたそうです。イベントと言ってもパビリオン等の施設を作らず、ただまちを歩くだけ。その結果、長崎というまちの良いところを何時間でも話せる人財が残りました。多くの市民がガイドができるということです。長崎自慢ができる市民が多く、そのまちの自慢が人を呼び込むことが出来たのです。「お金がなくても人が来る方法」が長崎さるくなんだと。まちを歩く、まちを見つめる。その中でいろいろな新たな発見に気づくんだと話してくれました。


 人口減少先進地と飛騨市の市長は話してくれました。関係人口を増やすために、「ファンの集い」という飲み会を各地で開催してもらい、市長がトップセールスとして、地酒と飛騨牛を持っていき、市長と対話するこで、飛騨に関心を持ってもらう取り組みをしています。イベントを重ねていくうちに自ら「ヒダスケ」(スタッフ)として協力してくれる人も現れました。行動人口・交流人口・関係人口。

 関係人口を増やして、飛騨を盛り上げていきたい志が伝わりました。


 伊丹市はもちろんよく知っている隣りのまちで、市長と同じ飛行機でした。酒蔵が残る清酒発祥の地です。

 2008年から観光大使を任命し、田辺聖子さん・田中将大選手・南野陽子さんが伊丹のことをPRしています。その後、若い世代に人気のある有村架純さんや花村聡太さんという人材に恵まれ、更なるまちのPRを行なっています。

 ただ、有名人を輩出するだけでなく、行政職員に対しては、人材育成や人づくりも力を入れてきたようです。


 総じて、今回の会議では人口減少社会において、人口減の歯止めは決してできない。今後のまちづくりにおいては、住民の福祉の向上のために、選んでもらえるまちを目指していくことが必要だと要所要所で話がありました。

 幸せ=ウェルビーイングの観点から、まちの価値を高め、人材育成に力を入れていく必要性を感じた会議となりました。


 マズローの欲求5段階説にある高次欲求実現が今後のまちづくりの課題であると認識できました。