津波に強い防波堤を作りたい!!

 

このたびの宮城の被災地視察での

 

ご報告とご提案です。。

6日から、

宮城県の被災地視察に行ってまいりました。

視察に行った理由は、

宮脇昭横浜国大名誉教授一行に同行しての、
地震、津波後の植生調査と、
緑の防波堤作りの提案のためです。

 

ふだんの私は、

 

植物を健康に役立てようと

フィトセラピー(植物療法)を普及しております。

 

しかし、植物を健康に役立てるとともに、
体の外側の植物環境も大切とするいう視点から、
宮脇昭横浜国大名誉教授のご活動に賛同し、

 

植樹を推進をしています。

宮脇昭氏は、
日本を含め世界4000箇所、

1700万本の土地本来の樹木を植樹してきました。

また100年かかる森の成長を、

20年以内に短縮する宮脇方式を普及している
植物生態学者です。
詳しくは、こちらを どうぞ。

さて、被災地視察の結果、
沿岸部にたくさん植わっていた針葉樹の松は、

ほぼすべてが倒壊して、
危険な流木になっている場合が多くありました。

 

しかし・・・、
根が深い常緑広葉樹は、ほとんどが津波にさらわれることなく、
元気に生きていて、

 

波の威力を破砕する作用に働くと予想されます。

 


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おびただしい数の松が倒れています。

 


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太い松も根っこからこの通りです。

ところで、

日本の沿岸部といえば、針葉樹の松だけの

景観重視の林がほとんどでした、


しかし、

松だけでは根が浅く、火にも弱いので

災害時に被害を大きくすると宮脇氏は長年唱えていましたが、

そのことが現実になりました。

それに引き換え常緑広葉樹は、

津波を受けても元気に生きている場所が

多くありました。

 

仙台市の隣にある、
水没したショッピングセンター・イオン多賀城店では、
15年前に植樹をした、

 

宮脇方式の常緑広葉樹の小さな森が津波にも耐えて、
元気に生育しています。

 

この森が沿岸部にあり

 

20Mくらいになっていたら

かなり頼りになる防波堤の役目をしていたと思います。

 

 


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それらをふまえて、以下のようなことを、
仙台市に提案する準備をしています。

1、今、被災地で処理に困惑している廃棄物を土と混合させ、
常緑広葉樹の苗木を植えるマウンドを作る。

 

 

マウンドの幅は10メートル以上、

出来れば30メートルくらいあるとベストですが、
そこに30センチ足らずの常緑広葉樹の苗木を

混植、密植します。


2、その苗木は15年~20年で成長し、

最終的には高さ20Mほどになりますと、

堅固な緑の防波堤になるので、
大きな津波に対しての破砕効果も高くなります。


3、植樹当初の30センチの苗木は乾燥重量が300gですが、
成長して2トンになると、その半分の1トンは、CO2を吸収するので、
CO2削減にも役立ちます。

 

4、環境保全林として、地域の観光として、

 

そして、80年から100年で伐採期を迎えると

高価な建築材として、経済効果も見込めます。

その他、常緑広葉樹が防災に役立つ

環境保全林であることの説明はいろいろとあるのですが、

長くなりますので、詳しいことを知りたい方は

ソフィアフィトセラピーカレッジ へご連絡いただければ、

準備でき次第、資料をお送りします。

 

また宮城県以外でも、

 

緑の防波堤は有効ですので、

ぜひ関心を寄せてくださいませ。

ところで、今回の視察では、
環境保全林を推進している行政のある方から、
「今は大変な時なので、

環境保全林のことなど考えていられない、
そう言う風潮である・・・」と、言われました。

確かに大変な時・・・・、
壊滅的な現地を視察して、

私自身も、悲しいというより、

無常感を感じました。


「環境?植樹?なんて言っている場合じゃない」

と言われても、もっともなことです。

しかし、この不幸な災害を、

ただ後始末に追われるだけで過ごして良いのか?と。


もちろん後始末は大切なことです。


でも、ただ追われる処理だけではなく、
一方では新しい国家像というビジョンの元に、

これからどうするのが良いのか?
そのような行動も興せたらよいと思い、

発信することにしました。

私ごとですが、
今までおかしいと思ったことはたくさんありました。

原発もしかり・・です。
でも、何も言わなかった。


「環境、環境、って叫ぶ変な人!

と思われてはイヤだな~、」

正直、そんな思いもあったかもしれません。

 

カッコをつけていた感もあります。

 

 

しかし、今回はそれではいけないと思いました。

また今言わなくても、

 

一年後でもいいのじゃない?

と思われるかも知れません。


でも、急いでいる理由があります。


それは、有限な地球資源を考えると、
現在処理に困っている被災地の、

廃棄物を利用したマウント作ることによって、
植樹が出来る時期だからです。


(第二次世界大戦後、

戦車まで土と一緒に資源として埋めて、

土に返しながら環境作りをしたドイツに

真似てほしいと思います)

コンクリートも必要ですが、

大きな津波がコンクリートの堤防に当たると

威力を増大する、

ということも言われ始めている現在、

やはり緑とともに復興していくことが

大切になってくると思います。


それより何より、人には

コンクリートだけではなく、

植物も必要です。


今、多くの人が、形あるものはなくなる・・・、
諸行無常の世界とか・・・・、
いろいろと考えておられると思いますが、
このような時だからこそ発信してみようと思いました。

長くなって申し訳ございませんが、

仙台に近い方で、

このたびの常緑広葉樹の植樹活動にご興味ある方は、
仙台の寺院、輪王寺のご住職日置さんが、
行政の方とともに動かれていますので、

ご連絡くださればご紹介します。

私も東京では、

当ソフィアフィトセラピーカレッジ(http://www.sophia-college.jp/ )にて、

近いうちに話をする機会を設けますので、

よろしければご参加ください。

 

余談ですが、現在83歳の宮脇昭先生は、
宮城から帰った翌日から、ケニヤに発ちました。
マータイさんとの植樹です。。

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