今年のホーチミンはスコールの回数が少ないように感じていたが、これくらい激しく降ってくれると
心地よい。
だれかの映画評論で読んだのかは忘れたが、黒沢明は雨を効果的に使っている。それは感情を激しく揺さぶれた主人公の心象風景をリセット、つまり雨を使って、その悲しみを洗い流し、視聴者にも
カタルシスを忘れさせるように雨を使うのだと。
さて、ワールドカップも残すところ、三決と決勝を残すのみ。当たり前といえば当たり前だが、
過去の優勝国とオランダが4強に残った。真剣にワールドカップ観戦を初めた1974年来、今回で11回目、44年間で決勝戦に進出したチームは7ケ国、ドイツ6回、アルゼンチン4回、ブラジルとオランダがそれぞれ3回、イタリアとフランスがそれぞれ2回、そしてスペイン1回。
今回も順当といえば順当で、競馬でいえば1番と2番人気が決勝に残ったことになる。
ドイツの頻度たるや、脅威的。80年代ではゲルマン魂と呼ばれて、逆転逆転、再度まであきらめないフィジカル優先のサッカーだったが、今回は見事なパスワークを駆使して圧倒的強さを見せつけている。だが、好きになれないのである。
前にも書いたが、遊びがないのである。コロンビアのロドリゲスのような見てわくわくするトラップやフェイントやキーパーをあざ笑うループ等々。。。
たぶんドイツが3-0で勝つだろうが、マスケラーノの鬼守備で85分まで我慢して、デマリアから
メッシへのパスで、ドリブル3人抜きで、メッシがミドルを決めて終わってほしい。
わが日本代表については、なぜ勝てないのか?戦術的失敗うんぬんの論調がこれでもかとネットをにぎわしているが、本当に個々人のプレイをじっくりと見ているのかといいたいものばかり。
きわめて当たり前ではあるが、個々人の技術(トラップ、パス精度、状況での選択の幅、ドリブルのうまさ)やスピード、走行距離のすべてにおいて劣っていて勝てるわけがない。特に
1対1になった際に横パスや後ろに戻し、ドリブルで突っかけて、局面を打開してパスを出す技量がないプレーばかりで相手をくずせるわけもなく、勝てないも当然の帰結である。
個々人のプレースタイルがあるので、何とも言えないが遠藤や山口のようにさばき上手だけで
代表になれるとこもまだまだ甘い。ドリブルで突っかけてくずせてパスを出せるか、逆にマスケラーノのように鬼の守備力があるかどっちかしかない。
やはり、個々のプレヤーが南米、欧州で日々しのぎをけずり精進した結果でしか、この舞台では
むずかしい。監督なんぞは2の次である。
日本人だけでなく、世界の観衆を納得、感動させるプレーが披瀝できる日を4年後に期待したい。
ワールドカップ観戦も一区切りついて、いろいろと激変する予感がする。
まずは日本の立ち位置。集団的自衛権の閣議決定により、今後の詳細のつめはあるが、同盟国や
関係の深い国への侵略行為があった場合には、自衛隊出動が可能になった。米国の要請があれば
まずは断れない。中国のベトナム南沙諸島の侵略行為をどうするのか?尖閣での中国海軍の
出動に対処するのか。。
平和憲法違反であるとの論拠で今回の決定に反対する輩とは一線を画したい。チベットに見られる少数民族を駆逐すべく行動する中国は極めて危険である。外交努力だけではどうにもなるまい。
一方では、アメリカの外交スタンスは中国とは正面切ってやることは100%ありえず、尖閣の問題はどうでもよいのである。米国への外交スタンスを図りながら、日本国のプレゼンスをアメリカに理解させつつ、軍事出動を辞さない姿勢を保て得るのか。難しい局面をむかえているのは
間違いない。
現在かかわっている仕事についても、いろいろ考えてはみたが潮時だと思いはじめている、
興味がなく、なんら進展がないことを日々の食い扶持だけを取るためにやることは、戦略的に
考えても意味はない。今後すくなくとも15年は経済活動ができる方向性に転換しなければならない。
