前の施工紹介に引き続き、本日からご報告していく工事も、秋篠地域の西迎寺さんが管理している秋篠西迎寺墓地での工事です。
同地域には大小二つの墓地があり、それぞれ大墓・小墓と呼ばれていますが、秋篠大墓の方での仕事となります。
実は今回の施主さんは、前の工事をご用命いただいた方と同じで、にもかかわらず新しいお墓を作るというのは、息子さん一家のお墓になるということだそうです。
さてその工事内容ですが、タイトルに新規巻石・新規建墓とあるように、更地の区画にお墓を一からすべて作らせていただくという作業です。
巻石からの完全新規建立工事ですね。
ありがたいことです。
では早速現場をご案内いたしましょう。
次のような区画です。
このあたりはまだどこも石塔が立っていませんが、写真中央は巻石もないまったくの更地の墓所です。
こちらが本日の現場です。
巻石から設置するとなると、高さや石の幅、くり階段のサイズなどはだいたい近隣の区画に合わせることが多いですが、施主さんのご意向を聞き取りながらこんな風にもできますよといったことをこちらからも提案し、図面を描いたりしながら詳細を詰めていきます。
こちらの近隣区画の特徴としまして、石塔の正面を参道側に向けるのではなく、写真向かって右側に向けているお墓がいくつかあります。
方角で言いますと、写真の上の方が北となります。
従って向かって右は東ですので、お墓を拝む時は西向きに拝むことになるという形です。
こちらの区画でも石塔はその向きで建てるということになりました。
そのため巻石の階段も、両隣のように正面ではなく、向かって右端につけ、右から上って墓所に入って左を正面に見て石塔に相対する、という配置でお墓を建立することになりました。
こんな風にお墓というのは、どれも同じような形をしているようでいて、ひとつひとつ施主さんのご希望を確認しながらオーダーメイドで作っていきますので、こだわりの墓所を作りたいという方は是非ご相談ください。
さて、実作業に入っていきます。
まずは巻石の据付からですので、そのための基礎作業が最初に来ます。
当然のことながら雑草などは除草し、土を掘りまして、その先はお馴染みの手順です。
石の足元を支える基礎杭を並べて打ち込み、その上にクラッシャー(砕石)を敷いて、鉄筋をレール状に施工していきます。
中央にくり階段が位置する型の巻石ですと、鉄筋も正面真ん中にさらに奥行を作って組むのですが、こちらは階段が来るのが右端なので、そちらにメッシュ筋を足した変則的な組み方になっています。
この上にセメント、正確に言うとセメントと砂を水で練ったモルタルよりもやや固めのもので石を据えていくのですが、本日は記事が少し長くなってきました。
やや中途半端ですがこのあたりで稿を改め、続きは次回ご報告したいと思います。
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