今回取り扱う施工事例は、お墓のリフォーム工事ということになります。
お墓のリフォーム工事と一口に言いましても、ステンレスの花筒が入るように花立の穴を開け直すとか、新しく塔婆立を付けるといった比較的小さな工事から、お墓全体を解体して組み直すような大きな工事まで千差万別ですが、ここで取り上げるのは土を草の生えにくいものに新しくし、花立を設置するという作業になります。
傾き直しなどは行なわないまでも、お墓を全体的にきれいに使いやすくする、といったことになるでしょうか。
現場は弊社からはやや遠い、御所市にある来迎寺さんというお寺の墓地です。
車で行くとおおよそ一時間程度、といったところでしょうか。
もちろん、ご用命いただきますと、これくらいの距離は普通に行きます。
昨年も岸和田とか和歌山とかあちこち行きましたしね。
では現場をご案内しましょう。
次のような墓所です。
実に昔からあるといった雰囲気の、由緒を感じる墓所ですね。
大きな石塔を中心に、もはや彫刻文字も判別しにくくなっていますが、左右にも石塔が並んでいます。
で、お施主さんがどういった点を気にしておられるかというと、こちらの墓所内、土が痩せていて中には石のガラがかなり見受けられるのです。
これをきれいにして新しい土を入れ、雑草が生えにくいようにもしてほしい、ということでした。
そこでまずは区画内を手作業できれいにし、持ってきた新しい土を補充します。
さらに巻石正面にあるくり階段の左右、大きな石塔を挟むような位置に、持ってきた花立を設置します。
この花立、実は新しいものではありません。
こちらのお施主さんには王寺霊園というところでの工事もご用命いただいておりまして、そちらの墓所から撤去する花立のうち一対を、こちら御所市の来迎寺の墓所に移設してほしいということでした。
王寺霊園での工事についてもあらためてご紹介する機会はあろうかと存じますが、そこから持ってきた花立を写真のように設置したということになります。
通常のステンレスの花筒が使えるように、穴開けリフォームも施してあります。
さらに墓所内、まだ土が足りない状態ですし、普通の土を補充したというにとどまっておりますので、この上に草の生えにくい土を施工します。
今回はその上に玉砂利などは敷かず、表面は土仕上げとなりますので、固まらないタイプの草の生えにくい土を使います。
これは見た目、本当に普通の土と変わらない見かけのものです。
花立を置いて土仕上げを施し、リフォーム完了です。
非常にきれいな印象に生まれ変わったかと思います。
お墓参りをしていただく際にも気持ちいいのではないかと思うところです。
御所市・来迎寺さんでの墓所リフォーム工事、これにて完成です。
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