新規建墓工事①:祐楽寺 | 奈良の石屋〜池渕石材のブログ

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祐楽寺さんで新規建墓

今回ご紹介する施工事例は、少し前にご紹介したものとほぼ同じなのですが、既に巻石が設置されている区画に新しい和型墓石を建てさせていただく、というものです。

オーソドックスな新規建墓工事ですね、ありがたいことです。

現場となる墓地は、北永井町の祐楽寺さんというお寺の境内墓地です。

弊社がとてもお世話になっているお寺さんのひとつで、当ブログで取り上げさせていただく機会も多い墓地です。

弊社からは車でおよそ20分弱というところでしょうか。

宗派は浄土宗のお寺さんです。

 

現場案内

では早速現場をご案内いたしましょうか。

次のような区画にお墓を建てることになります。

 

 

寺墓地らしく墓所が整然と並んでいますね。

写真手前、既に石塔の立っている区画に挟まれた空き区画が今回の現場です。

区画寸法は4尺四方です。

1尺がほぼ30センチメートルですので、1.2メートル四方の正方形の区画ということになりますね。

関西ではお墓の広さを表わすのに、「聖地」という単位が使われることが多いです。

1聖地とは90センチ四方のことですので、1聖地=0.81㎡。

つまり4尺四方の区画ですと、大雑把に計算して1.75聖地ほど、ということになりますね。

 

納骨室

さて、墓地に到着しましたら、まずは石塔を建てる準備作業にかかってゆきます。

というと、もちろん納骨室からということになります。

石塔の下の、お骨を安置するスペースのことです。

ある意味で、石塔以上にお墓の本体とも言える部分ですね。

施工の手順は当ブログをご覧の読者さんであれば、お馴染みのプロセスだとは思いますが、まずは納骨室を入れる場所の土を掘ります。

次いで、掘った底場を突き固めて、その上にクラッシャー(砕石)を敷きます、

さらにその上に、中央を切り取ったメッシュ筋を置きます、

中央を切り取っている、というのは底場全面にセメントを敷いてしまうと、お骨が土に還りませんので、納骨室の底の中央部については元の地面の土が露出するようにするためです。

で、メッシュ筋の上に御影石の納骨室の部材をセメントで据え付けます。

 

 

 

納骨室の底面は、土を露出させているわけではなく、化粧としてきれいな砂を敷いております。

ただ、下ではコンクリに遮られているわけではなく、地面とつながっているので、いわば呼吸は確保されているという状態です。

この上に、今度はいよいよ墓石本体を据え付けていくことになるわけですが、少し長くなってまいりました。

キリのいいところでもあり、今回はこの辺りとしまして、続きから完成につきましては次回ご報告したいと思います。