少し気温が上がる日もあるとはいえ、まだまだ寒さが続きますね。
皆さま、新型コロナウイルス対策はもちろんですが、ちょっとしたお風邪なども召されないように、お気を付けください。
さて本日はまた、施工事例をひとつご紹介したいと思います。
昨年行なった工事になりますが、表題にありますように、新しいお墓を建てさせていただくという工事です。
新規建墓です。
ありがたいことです。
墓地はといいますと、弊社から最も近い地元の墓地となる宝来墓地です。
まさにホームグラウンドと呼べるところですね。
当ブログでもしばしばこちらでの作業を取り上げております。
では早速墓所をご案内しましょう。
このような区画になります。
従来立っていた古い石塔を撤去させていただいたところです。
四角くへこんでいるのが、石塔があった場所ですね。
撤去を伴う新規建墓ですので、墓所のリフォーム工事ということにもなります。
向かって右側に見える石塔に並ぶような形で、新しい石塔を据えます。
その前に、古い石塔が立っていた場所の土を採取します。
お墓というのは魂がこもっているもので、だからこそそれに対して手を合わせ、祈りを捧げます。
その魂の象徴がお骨ということにもなるわけですが、こちらのようにお骨が納められていないお墓を動かしたり、建て替えたりする場合は、お骨の代わりにその場所の土をいただきます。
土は袋に入れ、新しいお墓の下にお納めして、お墓の魂が受け継がれる、という考え方です。
さて、実作業としましてはまず、石塔の下の納骨室を組むことになります。
そのため土を掘るところから開始します。
掘り方が済みましたら、基礎下の杭を並べて打ち込みます。
掘り下げている深さは5寸ほどです。
上の写真を比較していただくと、撤去した石塔と新しく据える石塔の大きさの違いが、おおよそ見えてくると思います。
特に新規石塔は芝台が付きますので、大きくなります。
杭を打ち込んだところで、クラッシャー(砕石)を敷き、メッシュ筋を施工して、大谷石の納骨室をセメントで据えます。
この大谷石のサイズが、幅8寸で高さが5寸です。
組んだ内側に砂を敷いてしまうと、お骨を納めるスペースがほとんどなくなると、心配になる方もおられるかもしれません。
しかし心配はご無用。
今回の石塔は芝台付と申し上げましたが、この芝台という部分の内側も納骨スペースになりますので、お骨を納める空間は十分に確保できるということになります。
このような感じです。
袋に入れて安置されているのはお骨、ではなく、先に言及した土です。
これがお墓の意味合いを引き継いでくれる証しのようなものになるわけです。
芝台というのは四つ組の石ですので、いつものように、それぞれの部材の合口を補強するようにステンレスの金具も取り付けられています。
この上に石塔本体が組まれていくわけですが、少し長くなってきましたので、ここらで稿を改め、次回の記事で完成までご報告したいと思います。