いつもいつもお墓に雑草は大敵だと申し上げております。
今の季節なんて、ちょっとでも放置しておこうものなら、植物はいくらでも伸びて繁茂していきます。
お墓の雑草にしても、放置されている区画だけの問題で済めばまだしも、というところなのですが、植物はべつに「こっちがAさんのお墓で、こっちが無縁区画だな」とか区別してくれませんからねえ。
手を伸ばせるところはどこまでやって来ようとします。
お墓の無縁化というのは、影響がその場所だけでは済まない、という側面もあるわけです。
他方、この季節は墓地にいろんな野花も咲いていて、きれいなんですよね。
現場作業の合間に、目に潤いを与えてくれます。
植物の方からすれば、花が咲いてるだけで鑑賞対象となり、花がなければ雑草と罵られるのは理不尽でしょうが、人の性分というものでしょうか。
ちなみに墓地区画の中に使用者の許可なく咲いていれば、いかな花であろうとも雑草には違いありません。
これは白いのはマーガレットですかね。
意図して植えられているのか、野生化しているのかはわかりませんが、きれいです。
なんとカナリア諸島が原産で、日本には明治に伝わり、大正時代に広まったそうです。
こちらは木津川市の東山墓地というところなのですが、古くからの墓地ですので、ひょっとしてその頃から植えられていたのかもしれませんね。
花言葉のひとつとして「恋占い」というのがあって、というのも「好き、嫌い」と言いながら花びらをひとつずつちぎっていくアレは、この花でなされていたからだ、ということのようです。
花弁が黄色く芯が赤茶色というもうひとつの花は……すいません、わかりません。
こちらも印象的で、これだけ咲いていると壮観ですね。
特定外来種などでないといいのだけれど、とか思います。
こちらはなんというか、他ではあまり見かけない色合いの花ですね。
藪になっている斜面に咲いていました。
彼岸花なんかを思わせるところもありますが、磯にいる生き物のようですね。
これまた正体はよくわかりません。。
こちらの花については、友人にも写真を見てもらい、タムラソウというやつじゃないか、いやトネアザミというものだろうか、などといろいろ意見を交わしたのですが、素人には推測する程度が限界です。
おそらくアザミの仲間だろうという結論には落ち着きました。
アザミの仲間は日本に150種類ほどもいるそうで、そこからの同定となると、ほんと専門家の力が必要な作業になるのかもしれません。
今年は奈良でも7月前半はほぼ雨という状態で、これが雑草をますます元気づけたりすることがなければいいんだけどな、などと思いつつ、今回は墓地に咲く野花のお話でした。