最高のエンターテイメントだ!
「鍵泥棒のメソッド」
売れない役者の桜井(堺雅人)と
殺し屋のコンドウ(香川照之)が
ひょんなことから立場が逆転してしまう。
そこから、事件がどんどん展開していく。
そして、たまたま居合わせた水嶋香苗(広末涼子)が
殺し屋コンドウの手助けをすることに。
人が入れかわるSF的な要素。
殺人事件の当事者となってしまうサスペンス。
そして、本当はラブロマンス?
この映画には色々な要素がちりばめられている。
イケウチ的今年ベスト1な映画かも?
是非観てください!
ここから【ネタバレ】
いや~、内田監督ワールド満載な映画だ。
まず、主要キャストがいい。
堺さん。
自分も売れない役者の時期があるせいか役に説得力があるし、
ゴールデンスランバーの時もそうだけど、
ピンチになる役柄がはまり役かも。
殺し屋をやることになった時の
ダメな役者を演じつつ殺し屋にならざるおえない微妙な
表現が伝わってくる。
そして、香川さん。
もう芸達者ですな。
殺し屋の危機感の出し方。
売れない役者になった時の素朴感。
そして、記憶を取り戻してからの
堺さんに演技論をぶつける所など、
普段香川さんが言っている役者論が
そのままセリフになったようなカンジでもう納得。
んで、広末涼子。
「おくりびと」の時は目を覆いたくなる程ひどかった。
けど、この映画のようにキャラを特異なものにして
本来の自分とは離れた役をやればいい女優さんだなと思えた。
相当、監督からオーダーがあったと思うし、
本人も最初はやりずらかっただろう。
けど、こういう役の方が彼女にはいいと思った。
実はこの映画はラブストーリーだと思うんだけど、
物語の前半には伏線が散りばめられており、
自動車のキュイキュイって音と
女の子の胸キュンを
効果的につかっていて、表現がうまいなぁと感心しきり。
また、内田監督の真骨頂の謎解きも満載で
ハラハラ、ドキドキな映画だ。
玄人なら「夢売るふたり」
素人でも楽しめるなら「鍵泥棒のメソッド」
って所かな。